「わたしのうた」 10minimal

「わたしのうた」

10minimalさんの「わたしのうた」を聞いてきました。

去年のM3春、秋などで没になった曲を集めてバンドキャンプに公開しました。フリーDLです。 わたしのうた by 10minimal

とのことで、透明感のある歌声と既成の枠に縛られない美しい曲が特徴の10minimalさんの作品を今なら無料(※)でなんと8曲分も楽しめます!
これはマジですごいことですね。私も真の意味では理解できていないと思うのですが、何かを作るという労力は凄まじくそれを無料(※)で公開するということがどれほどのことなのか。
全て聞きましたが「没」とはとても思えない完成度の高いミニアルバムでした。
「わたしのうた」という題名の通り、ある意味で自己紹介も兼ねた初めて聞く人にぴったりなアルバムですね。
1曲目の「星の海」から美しいピアノと「良い意味で」不思議な歌いまわしの美しい声が堪能できます。
特にオススメなのが「放課後の吹奏楽」でしょうか。夕暮れの空に一筋流れる人工衛星の軌跡が目に浮かんでくるかのようです。

意外性という魔法のスパイス

10minimalさんの歌はなぜこんなに良い意味で”気になって”しまうのでしょうか。(もちろん声が良い、曲が良いは言うまでもありません)
それはおそらく聞いている間中「裏切られ続けている」からではないか?と思っています。
人によって違うとは思うのですが、曲を聞きながらなんとなく次の展開を予想しますよね?それこそ定番の”Int-A-B-C-B-C-Out.”みたいにある程度曲の大筋が追える場合が多いと思うのですが、10minimalさんの楽曲の場合まったく先が予想できない場合が多いですよね。
だから次の展開が気になって、集中して聞いてしまうのではないかなと思います。
名前の”ミニマル”から受けた印象と楽曲がえらい違いなのでミニマル期待で聞くのは間違いです。これも良い意味で裏切られていますね 笑。
誤解を恐れずに言えばどちらかというと現行のフレーズ化・パターン化した楽曲の逆を行く感じです。
これだけ独自の世界観がある方なので他のアーティストで似ている人というと難しいのですが「新居昭乃」さんの歌い方に近いように思えます。
懐かしいですね…そういえば初めて買ったCDって新居昭乃さんでした…。

とにかく一度聞いて欲しい!

とにかく「聞いてみて欲しい」ということ!
これだけしっかりと一つ一つの楽曲が作品として成立しているにも関わらず作者自ら無料(※)で公開してくださっているのです。
ここは「新しいお気に入りアーティスト開拓だぜっ☆」ということでちょっと聞いてみてください。

10minimal「わたしのうた」bandcamp

10Minimal – Tumblr

bandcampから直接プレイヤーを貼り付けることもできたのですが、ちょっと権利上あまりよろしくないような気もするのでリンクだけです。

一応ご本人が”フリーDL”と仰っていたので「無料」という言い回しをさせて頂いておりますが、自分で価格を決められるシステムですので有料で購入する事もできます。

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