Elite:Dangerous 職業体験シリーズ「密輸」その1準備編

時には悪いことだってするさ。生きるためには仕方ないだろう?


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こんにちは!
今回のラジオアルヴァスでは「密輸業者」に密着!
宇宙のイリーガルデリバリー!
お薬、奴隷さん、危ない化学物質…。
そんなダーティでデンジャーな密輸業者の実態にフォーカス!

※この記事は長いので3分割しました。
密輸その1準備編(この記事です)
密輸その2オーダー受諾編
密輸その3実践編

※前回は貿易商人編です

まずはアンダーグラウンドな人たちの集う危険なアウトポストへと潜入取材してみました!
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アウトポストで聞きこみをしていると追いかけられたり、犬を追い払うみたいにしっしっしってやられたり散々でした・・・。
なんとかお願いして「Mさん」という密輸業者の人を紹介してもらいました。

Mさんは密輸業者の中でもベテランさんだそうです。
革ジャンにサングラス、ダメージジーンズでリーゼント…。いかにも密輸業者ですね!

――はじめまして、今日はインタビューよろしくお願いします!
「なんだ?何が聞きてえんだよ。」
――とりあえず、密輸業者のお仕事について簡単に教えてください!
「まあなんだ、密輸ってのはちょっと法律スレスレの事をしてガッポリとカネが儲かるミッションだよ。」
――法律スレスレですか?
「見つかったらダメだけどな。」
――じゃあ完璧に犯罪者じゃないですか!
「でもその分儲けはでかいんだよ!ちょっと運ぶだけで数十万~数百万だぞ!?てか知ってて来たんじゃねーのかよ!」
――気を取り直して具体的にどうやったら密輸のお仕事ができるのか教えて下さい。
「そんなもん簡単だ。普通の仕事みてぇにステーションで『STARPORT SERVICE』から『BULLETIN BOARD』を開くだろ?(アップデートでMISSION BOARDになりました)
そんで出てきた仕事覧の中によ、ドクロマークのやつは見たことねぇか?」
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――あぁ、そういえばそんなものがあったような…。
無いときもあるけどな。まぁ大抵あるんだよ。それを選ぶだけさ。」
――随分簡単なんですね!?
「ちなみにドクロマークは2種類あってな。」
ドクロ_R
「これは盗品サルベージミッションだ。指定の場所に行って指定のブツを拾ってくるわけだな。しかもこれは密輸じゃねぇ。マークが似てるからって間違えて受けるんじゃねぇぞ。
――なんか簡単そうですね?
「いやそれがな、指定のブツを持ってるのはただの一般の宇宙船だったりするわけだ。」
――どうやって手に入れるんですか?交渉ですか?
「まぁ基本は”殺して奪う”だな。」
――えー!犯罪者じゃないですか!
「だろ?だからこのオーダーはよっぽどの覚悟がなきゃ出来ねぇよ。ただの殺人者だからな。」
――まぁ密輸だって犯罪ですけどね。
「それを言っちゃあ、おしまいよ。」
ドクロ密輸_R
これが密輸のマークこのオーダーを受けるところから俺らの仕事は始まるわけだな。」
――なるほど、左下のマークは通常のクーリエオーダーのマークですね。
「そうだ。要するにやることはほとんどクーリエと変わらないのさ。ステーションで受けて、荷物もらって、それを指定のステーションに運んで報告する。
――たしかにクーリエと全くおんなじですね。
「つっても簡単じゃねえんだぜ。しょうがねーな、細かく教えてやるよ。」

①まずは船の準備だ!

――Mさん、早速密輸のしごとを見せて下さいよ!
「まぁ待て。密輸ってのは”準備”が必要なんだよ。」
――えー?パーッと行ってパーッと渡せばいいじゃないですか。
「そんなテキトーにできるなら苦労しねーよ!意外とはっちゃけてんな、お前!」
――じゃあちゃっちゃと準備しちゃってくださいよ。
「…いいか、準備っつ―のは”船の選び方”からだ。大型の船を使って密輸なんかできないんだよ。
密輸では小型のステーションであるアウトポストにも配達することが多いんだ。大型の船はアウトポストに着陸できないんだよ。」

――じゃあどんな宇宙船がいいんですか?
「小型で小回りのきくスピードの早いそこそこカーゴが詰める船がベストだな。」
――結構わがままな注文ですね。
「そうだな。小型だと宇宙警察には見つからずに済むんだけど、運べる量が少ない
密輸オーダーは複数あって目的地が近ければとりあえず全部受諾した方がいいからカーゴ容量も重要なんだよ。」

――なるほど、小さいとリスクは減るけどいっぱい運べない。大きいといっぱい運べるけどリスクは増えるんですね。
「そういうことだ。あと海賊対策もしたいな。」
――えー、密輸業者って海賊に襲われるんですか!?
「そうなんだよ。海賊は密輸業者の運んでる品物を狙って襲いかかってくるんだよ。移動中はかなりの確率でFSDInterdictorをかけられるぞ。
まぁ海賊を返り討ちにしたいなら武装するべきなんだが…。密輸ってのは運ばないと利益でないからな、撃墜されるリスクは極力背負うべきじゃねーんだよ。」
――もしかして…。
「そう、基本は逃げるんだよ!くやしいけどな!無理して死んだら一円にもならねぇ。」
――ダサいっすね。
「しょうがねぇだろ!あとな、海賊だけじゃなくて警察もよくFSD中にInterdictorかけてくるんだよ。
警察なんか撃墜しても良いことなんてねーからな、これは確実に逃げたほうがいい!」
――警察から逃げ切れるんですか?
「Cargo Scanner(カーゴの中身をスキャンして見られてしまう)をかけてくるが、これはスキャンタイムと有効距離ってのがある。
スキャンタイムは文字通りスキャンするために必要な時間でこれは一律10秒だ。
有効距離ってのはスキャンできる距離…スキャンの射程でこれは相手の装備ランク次第だが2~4kmと短いんだよ。」

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「だから『Ship Scan Detected(スキャンを探知しました)』って出たらブースト使って全速で相手の有効距離から離脱すればスキャンされずに済むわけだ。」
――けっこー危ない橋を渡ってるんですねぇ。
「まあな。こういう事情もあるから大型の輸送船でやるのはリスキーだ。あとはジャンプ距離もあったほうがいい。」
――ジャンプ距離ですか。
「そう、ジャンプ距離が長いと一気に移動できて海賊や警察と遭遇する確率も減るし、一度に複数受注して一気に配達もできる。ジャンプ距離は長くて損はしねぇぜ。」
――では密輸には具体的にどんな船が良いでしょうか?
「そうな、資金に余裕がねーならAdder…とはいえ密輸なら数十万はすぐ稼げるからCobra Mk.IIIを買っておけば間違いはないと思うぜ。
あとはDiamondback系もアリだな。Scoutは安くてジャンプ距離も長い、Explorerは密輸に使うのはもったいねーぐらい良い機体だよ。最終的にはASP系なんかもおすすめだな。」

②船の装備を考えろ!

――今回は会社の経費でCobraを用意してみました。装備はどうすればいいでしょうか?
「よし、まずはHARDPOINTSからだ。余裕があるなら武器は装備しといたほうがいいな。」
――あれ、戦っても1円の得にもならないって…。
「つっても逃げきれない場合も想定した方がいいんだよ。そんなに重くはならんしテキトーなものでいい。
まぁ特にこだわりがないならPULSE LASERはオススメだ(Ver 1.41現在)。」
――なるほど、じゃあポチっと!
「ちょっと待て!武器には同じ名前でも種類があんだよ!
いいか、名前の横にアイコンがあるだろ?」
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「これは上からFIXED、GIMBALLED、TURRETEDって分かれてるんだよ。
FIXEDは固定されているから火力は高いが命中させるのは難しい。
GIMBALLEDは自動で敵をある程度追尾して照準してくれる。基本はコレを買え。
TURRETEDは自動で敵を攻撃するんだ。大型船などで死角を埋めるのによく使われるな。」
――うー、いっぱいあるんですねぇ。
「とりあえずGIMBALLEDのPULSEはド定番の鉄板武器だ。ソレ買っとけ。」
――はーい。
「Cobraは4門ハードポイントがあるが、全部エネルギー兵器じゃアレだしな。Smallの方は適当に実弾系武器でも積んどけ。」
――次はUTILITY MOUNTですね。
「ここは2パターンあるんだよ。
ひとつはSHIELD BOOSTERを積んでガッチガチにしちゃうって手だな。Interdictされた後のFSDクールタイムをとにかくシールドで耐えしのぐって方法だ。反撃する場合でもシールドがぶ厚いのは有利だしな。
もうひとつはCHAFF LAUNCHERを積む方法だ。チャフは敵の照準を一定時間狂わせるからな。BOOSTERと違うのは任意に自分で発射しなくちゃならんってことだ。」
――うーん、どちらがいいんでしょうか…。
「まぁ基本はチャフだろうな。チャフで時間稼ぎってのは密輸業者の中じゃ基本だ。でも返り討ちにするならブースターも悪く無い。
もちろんチャフで反撃に出ることだって出来るけどな。

もう1個のスロットにはHEAT SINK LAUNCHERをオススメしたいな。後で教えるが『サイレントランニング』って機能を使うなら持ってて損はねぇ。」

――次はINTERNALですね。
「そうだな。まぁ全部説明するのも長くなっちまうし必要なとこだけな。
まずはFSDだ!コレをなるべく早くAクラスにしたほうがいい。」
――ジャンプ距離が伸びるからですよね。
「そうだ。ジャンプ距離が伸びて困ることはねぇ。Aレートのクラス4FSDともなると161万crほどするが買って損は本当に無い!」
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――なるほど、あまり資金がない場合はどうすればいいですか?
「カネがないなら予算の範囲で優先的にアップグレードしていけばいい。こればっかりは必要経費だからな。時給的な面でも収入に直結するんだよ。
次にカーゴだな。CobraにはSize4 Compartmentsが3つもある。2つはキャパシティ16のCARGO RACKを買うべきだな。余った1つはSHIELD GENERATORを積む。
もしいっぱい運びたいなら3つともカーゴラックにするって手もある。その場合はSize2のコンパートメントにSHIELD GENERATORを積むんだが、当然防御力は落ちるぞ。」
――うーん、悩みますね。
「まぁ密輸ならカーゴ容量は30ぐらいあれば十分だろう。あと貿易やってるヤツでシールド積まない奴がいるが密輸の場合は論外だ。理由はわかるよな。」
――海賊ですね。
「そうだ。シールドが無いと船体にダメージが入ってしまう。生き残っても修理すると金がかかるだろ?シールドなら多少ダメージ受けても回復するしな。
あとは余裕があればPOWER PLANTは優先的にアップグレードした方がいいな。熱耐久力も増えるみたいだしサイレントランニングで都合がいいんだよ。」
――サイレントランニング…。
「それは後で説明する。ところでお前が当然のように買おうとしてるDOCKING COMUPUTERは積んでもいいが密輸ではあんまり使うわけにはいかないぞ。」
――え、アレがないと着陸できないですよ私!?
「まぁ便利なんだけどな。スターポートの出入り口であるドッキングポートには宇宙船のスキャニング機能があってな…。」
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――あわわ、スキャンされてますよ!?
「そうなんだよ…。だから自動着陸使ってると罰金地獄になりかねん。上手く操縦すればスキャンされずに通過できるんだが…。
でもアウトポストっていう小型ステーションなら警察もいないしドッキングポートもないからドッキングコンピュータは使えるし楽なんだよ。
だから積んでもいいけど、使うタイミングを見極めたほうがいいな。ドッキングポートを通過した後で使うのもアリだ。」
――他に積んだほうがいいものはありますか?
「遠距離の配達に備えてFUEL SCOOPは積んでも無駄にはならないと思うがな。もし途中で給油しようとすると着陸しなきゃいけなくて警察に見つかるリスクが増えるだろ?
そんな遠距離のオーダーはめったに無いがお守り代わりに積んでおくといいな。
あとはSHIELD CELL BANKは積んでおくと格段に防御力が上がるな。使い方に難がある上に電力消費も激しいからそこは装備と相談だな。」
――とりあえず今回はこんな感じになりました!
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「武器は言いつけ通りだな。チャフ&ヒートシンクランチャーは悪くない組み合わせだと思うぜ。」
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「おーだいぶ装備揃えたな。」
――経費で落ちるよね!?
「知らんわ。まぁ電力は余り気味だが悪くないな。装甲は積むとジャンプ距離がだいぶ短くなるからこれで正解だろう。
ジャンプ距離は右下の『JUMP RANGE』を見るんだ。CURRENTがカーゴが空荷の状態、LADENがカーゴ満載時だな。20LY近くあればそんなに不便を感じねーと思うぜ。
電力の余力はSENSOR(センサー)を上位にアップグレードするのに使ってもいいかもな。あれもまぁ上位のやつは微妙に便利だな」
――では機体の準備は完了ですね!?早速密輸の仕事へ行きましょう!
「おっと、今回紹介した装備はあくまで一例だ。こんなにガチガチにしなくてもFSDドライブだけ換装すればほぼ問題なく密輸に使えるぜ。武装もなくてもいいんだ。」

ちょっと長くなってしまったのでここで「準備編」は終わりです!
次回は「密輸オーダー受託編」ですよ!

※Ver 1.41あたりからすこし密輸の罰金・難易度が上がったように思います。

※今回の装備に関しては著者の主観バリバリで申し訳ありません。
密輸のいいところは戦闘系よりも初期投資が少ないところでもあります。
ですので最低FSDドライブだけアップグレードしておけば問題ないかと思います。
長期的な装備の整え方の一例ということでどうかご容赦下さい。

※この記事は長いので3分割しました。
密輸その1準備編(この記事です)
密輸その2オーダー受諾編
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