この物語はRADIO:ALVASに入社したかわいそうな新入社員のお話。
かなり力技でやっちゃったので結構おかしいところがありますが、操作説明に絞った内容となっています。
ストーリーとしてはElite Dangerousの世界の超弱小放送局RADIO:ALVASにほとんど騙されて入社した新入社員が船に搭載されたAIに助けられながら初心者を脱するという感じでした。
何をしたらいいかもわからない、どうすれば操作できるのかわからない方のお役に立てば幸いです。
あーこんにちは。
えーっと、今回RADIO:ALVASから「宇宙初心者向け体験記」を書くように言われたので、書いていきます。
私はSillyと言います。昨日入社したばかりです。
それで、急にこの企画をやれと言われて・・・あーもうよくわかんないなあ。
とりあえず、私は宇宙に出るのは初めてなのでワクワクしています。
同時にこんな仕事を丸投げしてくるあのヒゲ上司にむかついてます。
あ、いまのはログとらないでくださいね。
宇宙船格納庫 in CLEVE HUB
すごい!宇宙船だ!
わーこれで宇宙に行けるんだーすごいなー!
……こほん、えーこれが宇宙を旅するCMDRが必ず最初に乗ると言われている宇宙船『Sidewinder』です。
小型で性能はお世辞にも良いとはいえませんが、戦闘から深宇宙探査や運送業などほとんどすべての需要に応えることができる優秀な宇宙船です。
そもそもSidewinderは…(編集部注:あまりに長いのでカットしたぞ)
ということで早速この機体で宇宙へと飛び立ちましょう!
あ、乗る前に宇宙船教習(トレーニング)は受けましたか?
せめて発進と着陸だけは練習しておかないとけっこう難しいかもしれません。
まあ私は宇宙船教習でもAAAの評価でしたから大丈夫ですけど。
え?コンバットトレーニング?そんなのありましたっけ?(※1)
※1:Elite Dangerousにおける最大の壁。トップメニューから選べるトレーニングのコンバットトレーニング。1年以上プレイしたCMDRですらクリアできない場合もある鬼難易度なので初心者はクリアできなくても気にしない方がよい。(バグもある)ある程度トレーニングをプレイしたら本編へ行ってしまおう。
さて早速乗り込んでみたいと思います!
(※コックピットフリーカメラ画像差し込み位置※)
えーこれがコックピットですね。
うーん、狭くて窮屈ですし周りには配管も通っていてなんだか閉所恐怖症になりそうです。
さて、今回のテーマは「発進と着陸」です。
宇宙船に乗る以上、発進と着陸は避けては通れない重要なテーマ。
1000年前のことわざには「行って帰ってくるまでが遠足」というものがあるように、発進はもちろん着陸ができてはじめて立派なCMDRなのです。
発進
宇宙船を発進させるのは簡単です。
スターポートメニューから「LAUNCH」を選べばそれだけでOKなはずです。
教習所ではそう習いましたからね!
(ガッシャン!ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・!)
「うわああああああ!
急に揺れた!?しかも上に登っていく!?
……あれ?これもう動かしていいの?
わかんない!わかんないんでいっかい戻してくださーい!」
《仕方ないですね、発進の手順を教えてあげましょう。》
「ふぁ!?誰!?」
《このSidewinderに搭載された補助AIです。ひとまずこの宇宙船はもう発進してしまっていますから、ゆっくり上昇してみましょう。》
「どうやってやるの!?」
《キーボードタイプの操縦であればRで上昇、Fで下降します。》
「えーっとF……F……。」
《Fは下降だって言ったはずです。Rを押して上昇してください。バカですか。》
「口悪いね!?
えーっとR…?どれ!?」
《ひとまず落ち着いてください。下に「LEAVE STATION」と時間が書いてありますよね?》
「えーっと、これ?」
《そうです、これは発進してステーションから出るまでの制限時間です。》
「じゃあ…あと4分以上あるんだ。よかったー。」
《そうなりますね。だから一旦落ち着いて深呼吸してください。スクリーンに操縦方法を表示するので確認しましょう。》
《まずは基本です。宇宙船には前後左右上下にスラスターがついているので、3次元的な機動が可能です。》
《そしてAとDで「回頭(ヨー)」することができます。ここまでがキーボードでの基本的な操作です。》
《次にマウスですね。マウスは左右がロール、前後でピッチコントロール(機首上げ/下げ)が可能です。》
「うう…いっぱいありすぎてわかんないんですけど…。」
《そんなに難しくないですよ。ただ気をつけてほしいのが、前進(W)/後退(S)です。これだけは”押している間だけ動く”ではなくて”押せば押すほど推力が上昇する”という仕組みです。》
「???????」
《要するに車のアクセルと船のスロットルの違いですね。車は踏んでる間だけ加速しますが、船はスロットルを前に動かせば前進、スロットルを後ろに下げれば後進の状態が維持されますよね?》
「うーん、わかるようなわかんないような。」
《ひとまず船を動かしてみましょう。上昇するのは?》
「えっと、Rだよね?」
《そうです、押してみましょう。》
「うわっ浮かび上がった!」
《これでランディングパッドから離脱できました。さあ次は目の前に見える――》
「わーーーーー!?グルグルまわってるーーー!」
《目の前に見えるドッキングポートに…》
「うわ、止まんない!目が回る!助けてー!タスケテー!」
《はぁ・・・。マウスをニュートラルの位置に戻してください。》
「マーウースー!?」
《そうです、画面中央にとても薄い色のポイントと矢印があるでしょう。それはニュートラルの位置とマウスのポインタの状態を示すインジケータです。今あなたのマウスは左に大きくズレているので左ロールが常に発生してグルグル回ってるんですよ。》
「おーなんとか止まった…かも?」
《それでは目の前のドッキングポートはわかりますか?》
「どっきんぐぽーと…?」
《宇宙船教習評価AAAは嘘ですね。目の前の青い光を放っている細長い出入り口のことです。地域によってはレターボックスとも呼ばれます。》
《ここは宇宙とスターポート内部をつなぐエアロックです。ここを通過することで宇宙へ行くことが出来ますし、逆から入ればスターポート内部へ入ることができます。》
「そうなんだ。じゃあさっさと通り抜けちゃおう。」
《そうですね。ただこういったポートには緑のランプがあり、そちら側になるべく寄って通過するのがマナーと言われています。》
「はーい。」
「よーし。前進(W)!」
《あまりスピードは出さないほうが良いでしょう。下のレーダーの右側はスロットルとスピードが表示されています。最初は50程度でゆっくり進んでみましょう。》
(ごごごごご・・・!)
「進んでる!すごい!」
《Sillyの宇宙船教習評価を検索中…該当なし。あなた、教習(チュートリアル)をプレイしなかったでしょう?》
「お金がなくて…。」
《会社が出してくれないんですか?》
「修理費すら自腹なんですよこの会社!」
《西暦2000年ごろの基準で言う”ブラック企業”ですね。》
《さあ、エアロックが近づいてきました。マウスはなるべく水平を保ち、まずはR/Fでアバウトに高さを調節しましょう。》
「えっと、R(上昇)とF(下降)…。あー上に上がりすぎちゃった!」
《大丈夫です、時間がかかりそうならスロットルを0にしてしっかり高さを合わせましょう。》
「うーん、うーん。よし!なんとなく高さが合った気がする!」
《そう、なんとなくでいいですよ。どうせ近づくと大抵ズレるので、ゆっくり前進しながら微調整をしていきましょう。もし万が一壁に追突してしまったら、落ち着いてスロットルを0に戻してみましょう。後進すればなんとかなります。》
《いい感じですよ。そのまま真っすぐ行きましょう。重要なのはエアロックに入る前にちゃんと姿勢を水平にキープすることです。エアロックに入ってから慌ててなんとかしようとしても時すでに遅し。エアロック内での停止は罰金刑ですし、入港してくる船との衝突もありえます。》
「こわい!」
《最初は怖いですよ。でも慣れればどうってことありません。さあ宇宙は目の前ですよ。気を抜かず、かつリラックスしてゆっくり進みましょう。》
「ぶつかる!?」
《このエアロックは一見狭そうに見えますがかなり広いですから、そう簡単にはぶつかりませんよ。》
「あわわわ…!」
《もう少しです。あと50m。…もしかしてあなた目を瞑ってませんか?》
「…」
《目を閉じて運転するほうがよっぽど怖いと私は思うのですが…。ほら、目を開けてください。》
「わーやったー!脱出成功!」
《脱出と言うか…出港成功ですね、おめでとうございますCMDR。》
ということで謎のAIに助けられて今回は発進することが出来ました。
次回は着陸編をお送りしたいと思います。