『貧民、聖櫃、大富豪』世界観とルール、参加者一覧などのまとめ

世界を裏返すマネーファンタジー

貧民、聖櫃、大富豪(1) (サンデーGXコミックス)

大好きな高橋慶太郎先生のマンガ『貧民、聖櫃、大富豪』を読んでいていろいろわからなくなってきたので、自分用にまとめを作ってみました。
雑誌で追いつつ、単行本がメインなので更新はかなり気まぐれです。
また、性質上かなりのネタバレがあります。
現在は第3巻までのデータがまとめられていますが、一部雑誌上の情報も載っていますのでネタバレが嫌な人は決して見ないようにお願いします。
なにか問題があればすぐに削除いたしますのでご連絡ください。
間違い等はコメントを頂けると大変助かります。

マンガはこちら

グレートウェルスとは?

グレートウェルスとは契約の箱アークによって選ばれた”箱の御使い”である様々な過去の偉人と”主(あるじ)”として選ばれた現代の人間がパートナーとなり挑む戦いです。
戦いが始まると”裏の世界”へ飛ばされて血ではなく金銭を流して戦うこととなります。

基本ルール

参加人数と参加資格

参加人数は七曜七座に対応した御使いが7人、そしてそのパートナーである主が7人
すなわち7つのチームがそれぞれ御使いと主の組み合わせで戦うこととなります。
参加するために必要なのは”箱に選ばれる”こと。
選ばれた場合は後述の”裏の世界”へと強制移動し御使いが現れます。
ルールや仕組みは”箱”から直接解説されます。

戦いの目的

戦いの目的は御使いによっては詳しく説明していません。
現状わかっているのは御使いの持つシンボルとも言える様々な武器(レプリカ)に輝く”星”七曜の刻印「ケルビムの翼」を奪い合う戦いだということ。
そして7つを集めることで「アーク再生」が成し遂げられるようです。
これは現状では「主が譲渡を箱に申請する」以外の方法で他の主に所有権が移動するかどうかは不明です。
ですが自然に考えれば御使い同士の戦いで勝利すれば奪えると考えるべきでしょう。
また少々発想が飛躍しますが「ケルビムの翼」は恐らく売り買いが可能なのではないかと予想しています。(予想)
グレートウェルスの勝利者には「アークの再生」によって”大いなる富”が与えられ、御使いは”転生”できる権利が与えられます。
参加者の言にある通り「決着がつけがたい」のは決着の判定が金銭の喪失ではなくて「御使いが主の信用を失う」必要があるため。

箱の御使い

”箱の御使い”は箱に選ばれた過去の偉人で、グレートウェルスで勝利した暁には現代への転生が認められます。
箱の御使いはそれぞれ”星”を備えた特徴的な武器(レプリカ)を持っています。
御使い同士は相手が何者であるかはわからず、生前の知識などから推察するなど”真名”を知ることは相性などもあるため重要なように思えますが意外とみんなあっさりバラしています。
御使いが攻撃を行ったりすると金銭を消費し、攻撃を受けても再生には金銭が必要となります。
今のところ全員にお金にまつわるエピソードがありそうです。
御使い同士が出会っても、主同士が立会わない限り戦闘にはならない模様。
また、通常の人間からは御使いはあまり見えないが霊感の強い人や子供などはぼんやり?見ることができる。
御使いと遭遇してもその記憶は極めて曖昧になる。
御使いの消滅は金銭の完全消費ではなく「主の信用を失う事」

七曜(目の力)

ケルビムの力としてそれぞれの御使いは眼にまつわる能力を獲得しています。
それぞれ以下のような能力を与えられています。

曜日 能力名 所持者 能力
日曜
リション
ヒドゥン
見えない
フィリップ 敵に感知されないが、現状ゲイズには看破される
月曜
シェニー
ミラ
見つける
不明 不明
火曜
シリシー
フォスキア
見失う
ミダス? 見失う(一定時間気配遮断?)
水曜
レヴィイー
ゲイズ
魔眼
アルテミシア ヒドゥンで姿の見えない敵を発見できるが
シリシーに対してはあまり効果がない(?)
木曜
ハミシー
エグニム
見誤らせる
不明 不明
金曜
シシー
ステッラ
目立つ
アウレリア? 不明
土曜
シャバット
アタライア
見張る
パラケルスス 不明

作中で言及のあったもの以外は?をつけています。
ミダスは能力的にもシリシーで確定だと思いますが、アウレリアの場合はロロが「目立つ」と言っただけなのでわかりません。

アウレリアの場合シシーでステッラと”見誤らせて”実はハミシーなんて可能性も捨てきれません。

”見えない”フィリップと因縁深いモレーはシェニーのミラ”見つける”かもしれませんね。

ロロも戦闘時にパラケルススに「属性は風か…」と言われているのでこの中だとハミシーっぽいのですが見誤らせるというのが何を意味するのか、そしてパラケルススの攻撃が効かないこと、九曜の相性が土であるパラケルススに対して優位であることから金曜であるシシーの可能性も高いように思えます。目立ってますし。

裏の世界

グレートウェルスでの戦闘は”裏の世界”で行われます。
裏の世界では電子機器やエンジンといったものがすべて静止し、御使いと主以外の生命体も存在しないようです。
また空中に両者の使用可能な所持金(リソース)が表示され、相手の所持金も確認可能です。
この世界では攻撃も受けたダメージも全て金銭の消費へと変換されます。
主が戦いを宣言しない限り移行せず、御使いは裏の世界でしか攻撃ができないという制限があります。
裏の世界で建造物などを破壊しても、表の世界には一切影響が出ません。
表の世界でお金を稼ぎ、裏の世界で消費し合う。どちらも重要なグレートウェルスの戦いです。

リソース(所持金)

御使いは様々な攻撃や特殊能力を持ちますが、それらを使用する際に消費するのが「所持金(リソース)」です。
これは物理的に存在する「お金」だけではなく銀行へ預金したものなども含め全て合算されるようです。(?)
反面、株券のような換金可能な有価証券などは計算外となる模様。有価証券はそれ自体が金銭を発生させ続けるため、純粋な資産とは言えないからかもしれません。
そのため不動産や自動車なども現状では計算外となっているようです。(換金以外の用途があるとだめ?)
”戦いで使う口座を申請”という書かれ方もしていたので、口座に入るものであればOK?
所持金はマイナス表示となってもすぐに敗北とはなりませんが、後述の”カードの購入”や”オーバーロード”は不可能となります。
借金をすることも可能で、主同士でカード1枚を担保に2700万円を借りている場面があります。

カード

あるじの周囲に浮かぶカード。
裏の世界でのみ有効化できる「御使いへの強制命令権」のようなものであり、その効果は強力なものが多い。
カードの種類は現在4枚。
金額はおそらく一律300万円。

契約完了時点で(恐らく無料で)カードが3枚与えられる。
内訳はソリドゥス大攻撃を除いた3枚の模様。
なお購入することで自分の周囲に大量にカードをストックでき、戦闘中に購入も可能。

①ソリドゥス大攻撃
御使いの必殺技発動カード。
御使いの意志とは関係なく、主の判断で発動可能。
その御使いにとっての「決め技」であるためその威力は凄まじく条件次第では海も凍りつくほど。
”ソリドゥス”は金貨の名前で4世紀のローマ皇帝コンスタンティヌス一世の時代に鋳造され流通した金貨で「ソルジャー(兵士)」の語源にもなった有名な金貨です。

②エレクトロン大防御
御使いに強力な防御を与える補助カード。
ソリドゥスを受け止める描写があり、大攻撃に対して有効な手段。
しかし攻撃を回避するだけが目的であればドゥカート革命で転移してしまえば完全回避となるし、ソリドゥスを撃ち合うことで攻撃を相殺しているような描写やフローリン大回復もあるためこのカードがただの防御であれば必要性には疑問が残ります。
エレクトロンは世界最古の鋳造貨幣。紀元前640年に発明されたとか。

③ドゥカート革命
戦いを終結させる革命のカード。
いかなる状態であろうと戦場である”裏の世界”から”表の世界”へと強制的に転移するカード。
その際に裏の世界に存在するすべての主と御使いをランダムな場所へと強制移動させる。
戦闘からの退避に便利なカードだが、転移先は指定できず転移後に目の前に敵がいれば結局また裏の世界へと引きずり込まれる。
名前の由来は中世後期からヨーロッパで広く使用されたドゥカート金貨です。

④フローリン大回復
御使いを急速回復するカード。
この世界では受けたダメージを金銭で補うことができますが、その回復が追いつかない時に即時回復できる効果を持つカードです。
発動も速く、即時反撃に繋げることもできるため大防御よりも利便性は高いように思えます。
フローリン金貨は13世紀から16世紀までイタリアで鋳造された金貨。

オーバーロード(上乗せ)

購入したカードに対して「オーバーロード(上乗せ)」することでその金額分効果を補強できる。
カードの金額を上回るような超高額のオーバーロードも可能であり、30億円、100億円といった途方もない金額が1枚のソリドゥスにオーバーロードされた例もあります。
オーバーロードされたカードは現状ソリドゥスだけであり、例えばオーバーロードされたソリドゥスを普通のエレクトロン大防御で防げるのか、ソリドゥス以外のカードもオーバーロード可能なのかは不明です。

参加者データ

・信楽聖夜(しがらき せいや)

私立 聖カナリ女子高等学校2年生。
身長が172cmあり筋肉質、細身の少女。
思いやりがあり愛嬌のある性格だが、負けず嫌いな一面もあり意志は強く感情の起伏も激しい。
歴史に対する知識量も豊富で御使いであるアウレリアと会った際に「メディチ銀行」の名からすぐに時代や正体を察することができた。
母親はマンガ家で作品がアニメ化したこともあるが、現在はヒットしておらず若干資金難。しかし聖夜は「面白いから絶対評価される」と信じており、トーン貼りなどを手伝っている。
高校も私立の進学校に入れてくれて、大学も国立であれば入学できるようにと300万もの貯蓄をしており、聖夜とは深い親子の絆で結ばれている。
同じく主である音無 芙和とは幼馴染だが先に主になったのは芙和な上に御使いが隠密を得意とするため、聖夜は芙和が箱に選ばれし主だとは知らない。
最初の戦いで母が貯蓄してくれた300万円を使用してしまったため、返済とグレートウェルスに勝利するために起業することを決意する。
アウレリアとは主・御使いという関係ではなく「戦友」のように二人で考え二人で行動している。
また、アウレリアのほうが起業や株式、金融に詳しいため先生と生徒のような関係になることもある。
大いなる富よりもアウレリアの転生のために戦っているようなところもあり、献身的に過ぎる面を芙和が心配する描写もあった。
特技は小学校まで習っていた剣道で、重い木刀での素振りを日課にしている。

・音無芙和(おとなし ふわ)

私立 聖カナリ女子高等学校2年生。
恵まれた容姿と生まれを鼻にかけることのない優しい性格の持ち主。
必要とあらば問答無用で構えていない相手を攻撃することも辞さず、また降伏勧告に対しても毅然と断るなど勇気と現実的な判断能力を持ち合わせた優秀な主である。
親が不動産で財を成しておりその会社の部門の一部を担う形で合同会社を起業し現役女子高生社長(代表社員)となっている。(余談だが合同会社は近年アップル・ジャパンや西友などの大企業も採用している会社類型)
信楽聖夜とは幼稚園からずっと同じクラスという筋金入りの幼馴染。
聖夜のことを何よりも気に入っており、その愛情は「結婚したい」というほどだが、同時に「本気で戦ってみたい」という若干捻じ曲がった執着すら見せる。
自転車、それもロードバイクやミニベロといったスポーツサイクルを好み移動に使う。
不動産を中心とした企業を経営しており、所有不動産の中には大規模なモールまで存在する。
またAIを使用し不動産売買の情報収集の補助も活用しており時間を有効に活用している。

・祢津一哉&門倉京司

NGO法人「キャピタルウォッチ」の代表?である祢津一哉と、その社員である門倉京司のコンビ。
祢津はお金はあるが魔力がなく、門倉は魔力はあるがお金はないという「二人で一人前な主」
しかし祢津は洞察力に優れ狡猾で戦略的な思考を得意とし、門倉は強面な容姿通り好戦的で大胆で料理上手とまさにお互いの短所を埋め合い長所を伸ばし合うような相性の良いコンビ。
「キャピタルウォッチ」は金融機関の環境、社会動向の監視を行いその情報を販売する非政府組織。
門倉は企業再生コンサルタントでもあり強面な雰囲気は金の裏の面と対峙することもあるからとのこと。
御使いとはお互いに距離をとっておりそれほど友好的に話している姿は見かけない。
両者とも主ではあるが、どちらか片方が御使いに随伴していれば戦闘開始可能。
御使い同士の戦いでなくとも相手に損害を与える事も可能で、裏の世界だけでなく表の戦闘力も高い。

・安倍野晴(あべの はる)

内閣経済安定諮問会議の局長であり、グレートウェルスの舞台となった実験政策都市である横浜特別自治市の立役者。
「科学的」「非科学的」という判断を独特な視点で行い、グレートウェルスを「科学的」と好意的に受け止め参戦する。
名字の示すとおりどうやら陰陽師の家系のようで、札を使っての爆破などが可能な危険人物。
大胆不敵でほぼすべての戦場に顔を出し、戦いをコントロールするかのように振る舞う。
完全無欠なる計画経済の実現を目指し、人工知能制御による失敗のない市場を目指す。
その実力に裏打ちされた高慢な姿勢から反感を買うことも多く、ほぼすべての主と敵対関係になっている。
前述の通り高層ビルの窓を破壊する札、知識量、所持金、そして御使いの質などから優勝候補の一角である。

・中住那由多(なかすみ なゆた)

中華街に住むプログラマーの少年。
様々なアプリをリリースし成功を収め、AIを利用した投資などでも成功している。
しかし肝心のグレートウェルスへの意欲は薄く、戦いを好まない。
安倍野晴に将来有望と目をつけられており、リリースしたサービスのプログラムを書き換えられたりとちょっかいを出されているが協力はしない模様。
ひょんなことから聖夜と出会い、安倍野に目をつけられたアプリをリリースしている会社を金が必要な聖夜に譲渡した。
そのため現状緩やかな共闘状態となっている。
本人は戦闘よりもグレートウェルスの仕組みが気になるようで、よく思案している。
聖夜からは映画に出てくるようなハッカーだと思われたようだが、本人は否定している。

・ヒュー・ペンドルトン・ランディー公爵

テンプル騎士団の砦を守ったという逸話を持つランディ騎士団の現総長であり「ランディヘルスケア」「国際ランディ医療団」の代表も務めている。
背が低く年若い少年であるが、落ち着きのある紳士であり洞察力や戦術眼も鋭い。
会社の持つ巨大な病院船や保険会社などを参加に持つグループ企業のトップでありその所持金は参加者の中でも有数のレベル。
またテンプル騎士団は過去に”アーク”と関係があったためシード的にグレートウェルスにその血縁者が選ばれやすいようだ。
柔軟な思考、的確な対処、豊富な資金力に裏打ちされた自信を持つ超優秀な主。
目的は現在会社が所有する巨大な病院船よりもさらに最新鋭の大型病院船を造船すること。

・アンヌマリー=リシャーヌ=フランソワ=ダキテーヌ

フランス共和国内に存在する小国アキテーヌ王国の女王。
小国とはいえアキテーヌ王国は金融サービス業に力を入れた経済都市でなんとそのGNI(国民総所得)はフランスと肩を並べるほど。
奔放な性格であり居丈高と評されることもあるが、ものすごい闘志と国家レベルの巨万の所持金を持つグレートウェルスの優勝候補。
子供っぽい性格に苛烈な闘争心のある、ある意味で読めない主の1人。
アキテーヌを箱の経由地と言っているため、ヒューのようにシード権持ちかもしれない。
見た目は主の中では一番身長も低く、見た目通り年齢も幼いようだ。

御使い一覧

・アウレリア・デ・メディチ

性別:女性
主:信楽聖夜
象徴:不明(シシー:金?)
属性:不明(雷?)
目の力:(ステッラ・目立つ?)
大攻撃:白金雷-ジャヴェロット-:範囲攻撃?

フィレンツェの大富豪であり統治者でもあったロレンツォ・デ・メディチの姉。
ほとんど歴史にも登場しない。
祖父はコジモ・デ・メディチでメディチ家のフィレンツェ統治の礎を築いた人物。
父はピエロ・ディ・コジモ・デ・メディチで当主としての期間は少ないが、反メディチ派をきっちり撃退した。
本当に情報が少ないので調べてもほとんど情報がない。
歴史的には父であるピエロと弟であるロレンツォ、暗殺されたジュリアーノの功績とされたメディチ家の繁栄と反対派の制圧を影で操っていたというポジションという設定のよう。
作中では雷を使った攻撃が可能ですが、ペンより重いものは持ったことがないという体力面では脆弱な御使い。
戦闘能力はそれほどでもないため裏の戦いにはあまり期待できないが、表の戦いである資金稼ぎにおいてはどの御使いよりも金融に長けていることが長所。
そういったことに疎かった聖夜との相性は抜群で、お互いに協力し合う姿は主従ではなく先生と生徒や親友のような関係。
大いなる富よりも自身の転生の可能性を喜んでくれる聖夜を篤く信頼している。
1人で出歩くことも多いようで、居酒屋に出入りする。
属性に関しては不明だがロロがアウレリアを見かけた際に「目立つ」と表現していることから金曜を司るシシー、目立つ星を得ていると推測。

・ジャック・ド・モレー

性別:男性?
主:祢津一哉・門倉京司
象徴:不明
属性:不明
目の力:不明
大攻撃:軍城格子-インクィジティオ-:範囲攻撃

作中の初出では「モレー」と紫スーツの男に呼ばれている。
その姿は騎士甲冑に身を包み、胸と兜に十字が描かれている。
第二十三代目テンプル騎士団総長。
一国以上の資産を持つ騎士団の財を狙ったフランス王フィリップ四世によって異端の濡れ衣を着せられ火刑となった過去を持つ。
亡くなる直前にフィリップと教皇を呪って死んだとされていて、現に火刑を行った1314年にふたりとも急死している。
歴史上そんな記述は全くないが、髪が長く顎の形が高橋先生の描く女性っぽいので、もしかしたら女性かもしれない。(不明)
性格は物静かで必要のないことは喋らない騎士然とした印象。
その逸話から攻撃能力、防衛能力は高いが恐らく富を増やす金融などには疎いように思われる。
アウレリアに次いで早い時期に登場するがその後は戦闘シーンもなく謎の多い御使いでもある。
また、各御使いの大攻撃の名前には「色」が含まれているがモレーのものには含まれておらず、またその威力も聖夜の運動能力+αで避けきれてしまう程度だったのでもしかしたら主が二人揃わないと十全に力を発揮できない可能性がある。

パラケルスス

性別:女性
主:安倍野晴
象徴:シャバット・土
属性:爆発と毒
目の力:アタライア・見張る
大攻撃:爆紫鉄礬-アルマンスクラマサクス-

15~16世紀に活躍した錬金術師「パラケルスス」。
パラケルススはペンネームみたいなもので、本名であるテオフラストゥス・フォン・ホーエンハイムという名前は聞き覚えのある人も多い。
ペンネームの由来は古代ローマの医者で医学論を執筆したアウルス・コルネリウス・ケルススから。
パラを付けているので「ケルススを超えし者」みたいな感じ。
錬金術師として有名な人ですがその実態は科学者でもあり、本業は医者。
アレとアレを混ぜてホムンクルス作ってみたり、悪魔を使役してみたりと奇想天外な人物。
お金に関わる逸話としては、賢者の石の錬成や当時巨万の富を生み出していた梅毒の薬の効能がないことを周知させフッガー家と敵対したなど。
性格は比較的人懐っこく捉えどころのなさそうな感じで、安倍野を「良い主」と認めておりお互いの長所を活かし合うような関係。
錬金術がどこまで万能かによるが知力が高く表の戦いも裏の戦いも得意なように見受けられる。

・フィリップ4世

性別:男性
主:音無芙和
象徴:リション・日
属性:不明
目の力:ヒドゥン・見えない
大攻撃:橙食尖塔-ミセリコルディア-

美しいその顔立ちから端麗王の名を持つ1285年-1314年まで在位したフランス王。
彼は教会政治を快く思っていなかったようで協会関係者を政治の場から排除していた。
また、十字軍を失敗して権威が失墜していたローマ教皇による回勅であるウナム・サンクタム(要するに「王様とかよりも教皇の方が偉いって認めろよ」という教皇至上主義のお知らせ)を発したボニファティウス8世になんだかんだで「おまえ教皇の資格ないわ」と言い放ち、教会財産への課税をするとまで言い始めてしまう。
しかもその後フィリップはイタリアまで派兵し、なんと教皇を追い詰めて捕らえてしまいます。
ボニファティウス8世は怒りと失望から3週間で憤死。
フィリップはここぞとばかりにテンプル騎士団を解散させ、その財産を没収!
その流れでジャック・ド・モレーを火刑!(ついでに幹部は拷問したあと全員火刑だ!)
ユダヤ人を追放して資産没収!
これによって王権政治を絶対のものとしたのであった!(勢い)
モレーが火刑のときに呪ったようで、同年に脳梗塞で死去。
性格は寡黙であまり自分からは喋ろうとしないが、主である芙和の語りかけには気さくに応じるなど堅物ではない。

・ロロ

性別:男性
主:中住那由他
象徴:
属性:風?
目の力:不明
大攻撃:不明

あんまり馴染みがない800年代後半から900年代前半に活躍した海賊王。ワンピースじゃない方の。
生まれながらに略奪大好きっ子で、略奪しまくり。
当時のバイキングたちは略奪の帰りに沿岸の街を襲って物資を補給する慣習がありましたが、これを大小のバイキングを制圧しノルウェーを統一したハーラル1世は王例によって禁じました。
しかしロロはそんなものお構いなしに略奪の帰りにちょっと国内の街をつまんで帰ったことがハーラル1世の怒りを買い、国外追放となります。
これで少しは反省するかなと思ったら、追放されたのをこれ幸いと無法者たちを伴ってさらに略奪しまくり。
現在のフランス北岸へと侵入し略奪しまくり、ついにはセーヌ川下流域のいくつかの街や地域を制圧してしまうのでした。
ヴァイキング共に略奪されまくっていた軍事力のしょぼいフランク王シャルル3世(フランスの原型)は餅は餅屋ってことでロロと同盟を組んでしまえば一石二鳥と気づいたのでした。
そんなものはお構いなしのロロはロワール川を遡上するとそのままパリの眼前シャルトルまで攻め込みます。
しかしそこでロロは敗北、このまま戦いを続けるよりもシャルル3世と和睦・条約締結することに。
ノルウェーの人たちが移り住む場所ということでノルマンディと名付けられた地を与え、ロロはノルマンディー公となりました。
その後キリスト教に改宗するも持ち前の略奪魂までは変えられず、結局周辺諸国を侵略したみたいです。

ちょっとした逸話として褒美のお礼に国王の足に口づけするよう求められましたが、拒否して部下にかわりにキスをさせた。
その部下もなんと王様の足を持って逆さ吊りにしてしたんだとか。
だから作中でもロロは主を逆さまにした?
グレートウェルスに参加する気があるのかは謎、とりあえず蜂蜜酒(ミード)を作るために養蜂している模様。
ちなみに子孫が征服王ウイリアム。

 アルテミシア

性別:女性
主:ヒュー・ペンドルトン・ランディー公爵
象徴:レヴィイー・水曜
属性:氷?
目の力:ゲイズ・魔眼
大攻撃:霙翡翠-ネフリティス-

海を駆ける海賊女王アルテミシアではなく、マウソロス霊廟の方の女王アルテミシア。(凄い近い時期に生まれ、ほぼ同じ地域、同じ名前、同じような境遇で同一視されがち)
夫であるマウソロスはカリアの王であり、アルテミシアは同じ先代王から生まれた姉妹であり妻。(!?)
ペルシア帝国の服従していたが独立しペルシアに対して反旗を翻した中心人物でもある。
紀元前353年にマウソロス亡き後は妻であるアルテミシアが統治権を継承し壮大な葬儀と現代でも世界に7つある偉大な巨大建築として語り継がれるマウソロス霊廟を建立した人物。
マウソロスの死を好機と攻め込んできたロドス軍を奇襲によって打ち破り、その際に拿捕した敵船に味方を載せロドス軍の本拠地である島へ向かわせ、凱旋と見誤った敵を鎮圧した。
夫の死から2年後に遺灰を混ぜたワインを飲み亡くなったと言われている。
死後はマウソロス霊廟に夫と共に手厚く埋葬された。
その後1600年もの間健在であったが、地震によって大きな被害を受ける。
15世紀にはテンプル騎士団と並ぶ宗教騎士団である聖ヨハネ騎士団によって侵略され、要塞建築のためにマウソロス霊廟の資材を奪った。また棺の間にあった財宝などを略奪したのも彼らではないかと言われている。
このことからモレーとアルテミシアはあんまり仲が良くないかもしれない。
性格は飄々としているが好戦的で気まぐれ。
魔眼を持つためフィリップの”見えない”を現状唯一看破できると明言された御使い。
ヒューの資産が強大なこともあり、戦闘能力は高い。

ミダス王

性別:男性
主:アンヌマリー=リシャーヌ=フランソワ=ダキテーヌ
象徴:シシリー・火曜?
属性:炎?
目の力:フォスキア・見失う?
大攻撃:真朱燿-レーヴァティン-

フリギア(Phrygia)の王・ミダス。
その活躍は広く世界に知られておりギリシア神話においてふたつの逸話が今でも多くの人々に愛されている。

1つ目は「触れるものすべてを黄金に変える」というもの。
ある日お酒の神様ディオニュソス(バッカスとも呼ばれる)は養父であり師でもあるシーレーノス(シレノス)が行方不明になってしまった事に気づいた。
シノレスはへべれけになってうろうろしているところを農民たちによって保護され、ミダス王のもとへと連れて行った。
ミダスはシレノスを礼儀正しく十日間にわたって手厚く歓待し、シレノスも物語と歌を披露し皆を楽しませ、11日目にミダスはシレノスを丁重にディオニュソスのもとへと送り届けた。
この扱いに感銘を受けたディオニュソスはミダスにお礼として何でも望みを叶えることを約束し、ミダスはこれに「触れるもの全てを黄金に変えたい」と頼んだ。
最初こそ能力を誇らしく思ったミダスだったが、パンは固まり水すらも黄金となることを知りようやく自分の愚かさに気づいた。
ディオニュソスに再度元にもどしてほしいと願い聞き届けられたミダス王は、この経験から富と黄金を強く嫌悪するようになりました。

2つ目が「王様の耳はロバの耳」。
有名な逸話なので端折って説明すると、とある神々の演奏会でアポロンとミダスが崇拝するパーン神が演奏勝負をすることに。
パーンの演奏も素晴らしかったが、アポロンの演奏はより素晴らしく勝利はアポロンのものに。
しかしミダスはひとりだけ判定を不服だと言い、自身が信奉するパーンの勝利だと主張します。
これがアポロンの逆鱗に触れそんなダメな耳はいらんとロバの耳にされてしまいます。
一生懸命隠すミダス王でしたが、理髪師だけには見られてしまいこの理髪師が穴に向かって叫ぶのが有名な「王様の耳はロバの耳」でした。
ちなみにその後改心してアポロンに耳を直してもらいました。

これらの逸話から黄金や富を嫌う性格で、金という概念すら消えてなくなればいいとすら思っている。
アキテーヌの資金を1戦で数百億溶かすという金食い虫。
気配遮断からの不意打ちを得意とするが、アキテーヌの所持金パワーがあるため真っ向勝負で優勝候補の一角であったヒューを破産寸前まで追い詰めるほどの実力を持つ。

所持金推移

信楽聖夜&アウレリア組

・VSモレー(1巻1話)
3,182,154→131,154(-3,051,000)
(被弾回復・攻撃・ソリドゥス購入)

・借用(祢津一哉&門倉京司より)
131,154→27,131,154(+27,000,000)

・返済(母親へ)
27,131,154→24,001,000(-3,130,154)

・会社設立?
会社設立や投資、お菓子製造などをしているがカードの買い増しは無し
24,001,000→不明(描写無し)

・VSパラケルスス(2巻8話)
不明→19,015(差額不明)

・那由多から安倍野に狙われている会社の経営を任され報酬として1億2千万得る
19,015→120,019,015(+120,000,000)

・借金返済(祢津一哉&門倉京司へ、那由多に借用書額面2,700万円発行)
120,019,015→93,019,015(-27,000,000)

・分割(アウレリアに所持金の半分である約5,000万円の使用権を譲渡)
不明

・お茶購入(ドンキで100g 1750円 来客用)
不明

・カフェ ド ラペで飲食
不明

・アウレリアにお小遣い
不明

・横浜漆器工芸へ祢津に協力する形で投資(暫定的筆頭株主)
不明→不明(-40,000,000)

・横浜漆器工芸会社再生法適用(祢津・門倉チームの策略によって経営破綻)
将来性のある新素材を研究していた部門は不採算部門としてリストラ、会社は切り売りされてしまう

・カード購入(時期は不明だが18話時点で頭上のカードが2枚から5枚になっている)
約300万円*3なので自身の割当分5,000万円から投資分4,000万円の残りで購入したと思われる。

・アウレリア為替によって利益を得る
不明→832,021,795(+不明)

・横浜漆器工芸へ聖夜の「24」が第三者割当増資による友好的買収を行い新会社&子会社化
832,021,795→(不明だが2億円程度という描写)(-約2億円)

音無芙和&フィリップ組

・初期状態
(不明)

・アウレリアVSモレー戦
カードの枚数が初期状態から2枚増えて5枚となっていることから2枚購入。そのうち1枚はソリドゥス大攻撃カード確定。

・VSアルテミシア戦
ソリドゥス大攻撃とエレクトロン大防御を使用したが再購入などはしていない、戦闘初期に喰らった不意打ちは計算外
7,358,033,125→7,358,033,125(±0)

祢津一哉・門倉京司・モレー組

恐らくそれぞれの主と個別に契約しているようで、随伴する主の持つ所持金のみが表示されている。
そのため戦闘に参加していない祢津の所持金は完全に未知数。

・VSアウレリア(門倉)
カードを5枚所有状態からスタートしているため最低でも2枚は購入している。これが初戦かは不明だが恐らく初戦。
44,658,770→(不明)(ソリドゥス大攻撃・フローレン大回復使用)

・横浜漆器工芸を使った聖夜・アウレリア組への攻撃(祢津)
10億円以上の儲け(性格な数値は不明)

安倍野晴・パラケルスス組

常に収入があるようで、4/1~4/16の間に1,856,217増えている。

・初期状態所持金
78,163,345,250

・カード買い増し?
中華街時点で7枚だが1巻時点ではもう少し多そうな印象。

・VSアウレリア・ロロ
ソリドゥス大攻撃にオーバーロード1億&フローレン大回復使用。(最終金額からの予想)
80,395,340,019→80,295,340,019(-100,000,000)

・ミダスVSアルテミシア
ミダスからの不意打ち&爆発攻撃
80,297,196,236→80,295,800,157(-1,396,079)

中住那由他・ロロ組

・VSパラケルスス
パラケルススの攻撃が那由多とロロにヒット。回復のため所持金減少(ロロには攻撃が効いていなかった)
不明→240,116,368(不明)

・所持金が無くなった聖夜に譲渡
安倍野に目をつけられたアプリ会社は面倒なので聖夜に譲り、その報酬として所持金の半分を譲渡した。
240,116,368→120,116,368(-120,000,000)

ヒュー・アルテミシア組

・VSシャルル
ソリドゥス大攻撃、フローレンス大回復を使うも、初対面で不意打ち気味に放たれたシャルルのソリドゥスによるダメージ分が金額に反映された?
10,209,117,305→10,208,955,378 (-161,927)

・VSミダス
30億オーバーロードしたソリドゥス大攻撃を放つも、相手は100億のオーバーロードで勝利。
ダメージ計算は不明、ミダスは火でアルテミシアは氷のため相性はアルテミシア側に有利だったが100億の攻撃を受けきれずにマイナスとなる。
10,215,934,440?→-267057739(-10,482,992,179)

アンヌマリー・ミダス組

・VSアルテミシア・パラケルスス
カード枚数は初期から増加し8枚。
パラケルススに不意打ち、反撃で消費。
10億オーバーロードでソリドゥス大攻撃。
アルテミシアの不意打ち、反撃で消費。
100億のオーバーロードでソリドゥス大攻撃。
氷漬けから回復で、120億消費したとの発言。
1,730,938,919,769→1718903****90(不明だが約120億のマイナス