さらば…地球よ。全ては灰に帰したり。なれどわしは涙というものに洗われた。
先日、たまたま読む機会があった「少年の町ZF」。
あまりの衝撃で一気に読んでしまいました。
衝撃的すぎる展開
常にこの漫画は衝撃的です。
ぶっちゃけ全部が全部笑おうと思えば笑えるレベルです。
なんとなく方向性としては「彼岸島」的な感じで、真剣に読もうとすればするほど厳しくなります。
この漫画では宇宙人の襲来により世界中の人々が「吸血人間」となってしまったなか、そうならずに済んだ数人の少年たちのお話です。
はい、まずこの人が宇宙人の手先にして超重要人物「囁き子」です。
もうなんだかみのむしみたいです。
この後、とんでもないメに合いますが。
彼らは常に様々な危険に遭遇するのですが、ビー玉をパスしまくって気をそらしたり様々な到底思いつくことも出来ない方法で乗り越えます。
もうこの時点で…。
更に敵の宇宙人が突如「魔宴(フーガ)」という名前からして恐ろしい攻撃を仕掛けてきます。
いろいろあって仲間になった「囁き子」(さっきのみのむしです)に「これから起こることを見てはいけない!」と普段無表情な彼女が珍しく慌てています。
どれほど恐ろしい物なのか・・・彼女は生存者達に目隠しを与え見ないようにと再三注意します。
彼らの目の前で何が起こっているのか!!!
まつり
こ、これが「魔宴(フーガ)」!!!
最早何がしたいのかわかりません。
とりあえず彼らは目隠しを取りまつりを見てしまい、寝れなくなり衰弱します。
…たぶんまつりに参加できなかったから…。
そして極めつけは、仲間が死んでしまい虚脱状態になった彼らの前に突如宇宙人の手先であるロボ兵が地上に現れます。
…あるものを持って。
え!?これ、とびばこ…跳び箱!?
…あぁ、なるほど!それを、………投げつけるんだよな!!なるほど、なるほど!
…。
と、跳んだ!!!
こんなマンガ今まで見たことがありません…。無理っすよ、笑っちゃいますって。
総評:ナンセンスな昭和マンガの中でひときわ光る作品
よく古い漫画で「これなら現代でも通用する!」という褒め言葉がありますが、逆にこのマンガは「これなら現代では通用しない!」という素晴らしいたぐいのマンガです。
こんなこと言いつつも、サバイバル系のマンガって大好きで、このマンガもかなり好きです。
味方が誰もいない状態でサバイバルして人間としてのアイデンティティを守り続ける・・・全体的なテーマは本当に素晴らしいです。
ちょっと変な描写があったりしますが(突然全員でダウジングを開始して夢中になって危険な夜になってしまったり、馬鹿みたいな変な文字を世界一優れた文字と言ってみたり…。)これはこれで昭和らしくていいと思います。
MMR的なナンセンスさがこの頃のSFマンガの良さですかね。
オススメ度は50点って感じです。真剣に読んで吹き出すもよし、笑いを求めて買って奥深さに感動したりしてもよし。
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