「彼岸島 48日後・・・ 」松本光司

さらば…隊長…。

1巻~3巻まで読んでみて一番感じたのは「彼岸島は新シリーズでも平常運転だね…」ということでした。
このブログはネタバレある上に彼岸島読んでる前提で書いてます…ごめんなさい。

え…戦友ともいうべき隊長を3ページで…

本土に戻ってきた明は右腕に仕込み刀を装備していました。
この仕込み刀、隊長と作ったものなんですね。
さて、その隊長ですが本作でも回想シーンで登場。
本土に行こうとする明の身を案じて「駄目だ明!!彼岸島を出て行くなんて!!」といつになく真剣な表情で引き止めます。
そりゃそうです、本土が地獄と化していることは自明ですからね。
隊長「島を出るならワシを切っていけ」…隊長がカッコイイ(:_;)
隊長「なァ明よ。楽しかったじゃねェか。この島で二人楽しくやっていたじゃねェか。」
明「そうだな楽しかったよ。感謝もしている。だがすまん…俺にはやらねばならぬ事があるんだ。」
バシュッ!一刀両断!(この会話シーンはたった3ページ)

彼岸島に数いる萌えキャラの中でも飛び抜けて萌えてた隊長が新シリーズでは3ページでお陀仏…Ω\ζ°)
明は1人だと行動が意味不明すぎるので誰か解説役が必要なわけで…。
新シリーズでは今のところ3巻までレギュラー解説役はいない感じ。
隊長リュックサックで背負ってくればよかったのに…。

すまない妊婦にショックを与えちまった

荒廃し吸血鬼に支配された本土でも新たな生命が芽吹き始めています。
葉子とケンは結婚しており、葉子のお腹には赤ちゃんが!
その葉子の目の前で突然吸血鬼の首を落とすもんだから葉子は「ひっ!」っと大きなショックを受けます。
明も配慮が足りなかったことを詫び「すまない、妊婦にショックを与えちまった」と謝ります。
すると間髪入れず「あ、いえいえ。大丈夫です。」と普通の返事が。
こういう掛け合いの違和感・面白さも彼岸島の良い所のひとつですよね!

まぁとにかく私が言いたいのは「安心して!彼岸島は何一つ変わってない!島じゃないということ以外は!」

あ、ちなみに一番面白かったのはこのシーン。
03_0671

おわかりいただけただろうか…。
彼は本土に来ても”丸太”をメインウェポンとして装備しているのだ。
しかも1巻でも持ってたが、これは3巻。東京へ移動中にバスで仮眠していたら吸血鬼乱入というシーンなのだが…。
これを見る限り丸太は携帯しているものと思われる。
考えられるのは
A→彼岸島から持参した
B→本土で調達している
登場時、本土の状況もよくわかっていない明が手にしていたことから彼岸島産の丸太である確率は極めて高い。
しかし、1巻の時点で戦闘で使用し血に染まったはずの丸太がキレイになっている。
Aであればこまめに洗浄している。Bであれば何でも切れる凄まじい剣術で本土の木をなぎ倒しまくっているということだろう。
03_0741

吸血鬼のあいだでも「丸太=明=救世主」という図式ができている模様…。
ちなみにこのシーンで明が「ハァハァ」してますがバスで寝てただけです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加