「アンビリーバーズ」 米津玄師

今は信じない 残酷な結末なんて



来月にはニューアルバム「Bremen」が控えている中で発売されたニューシングル「アンビリーバーズ」。
目新しさもあり、米津さんらしさもバッチリでとてもよいシングルでした。
独特な世界感のあるアーティストさんっていいですよね。

1曲目のアンビリーバーズは今までの米津玄師さんらしくない雰囲気で新境地なのかなと思いました。
ギターが鳴ってないから歌詞は強烈なのに耳に優しく感じるんでしょうか。
なんとなく目線も違うような気がしますね。
今まではどこか遠い世界のことを歌っているみたいな時もあったのですがアンビリーバーズはなんとなく現代の若者の気持ちを歌ったような感じ?
結構リビングデッド・ユースっぽさがあってスピード感が心地よいですね。

逆に旅人電燈は無機物を歌っていて、これもまた新しい感じですね。
人間の心の機微を歌詞にするのが上手い米津さんが街灯の気持ちを歌うというのは素晴らしいです。
なんとなく深夜の街灯を見上げてしまう、そんな美しい歌詞と曲でした。

3曲目のこころにくだものは優しく美しい曲です。
歌詞を見ると可愛らしいですよね。
”泣きたい時は歌うのさ美味しいくだもの言葉に乗せて”というところからなにか悲しいことを抱えている、でもそれを隠すために大好きな果物を口ずさむという優しさが好きです。

次のアルバムが楽しみですね。

アンビリーバーズ -米津玄師-