「スチームパンクラプソディア」 ARM

少女は、蒸気と歯車の世界を駆ける────

以前amazonで見かけて以来ずっと欲しかった「スチームパンクラプソディア」がAmazonプライムミュージックに!
えー、こんなジャンルも入れちゃうなんてAmazonすげー!ってことで早速聴いてみました。
これ無料で聞けるって嬉しいなー。

スチームパンク好きな私にはたまらない題材ですね!
昔からスチームパンクへの憧れが強くて…日本ではあまり知られてませんが外国では愛好家が多いんですよ。
日本だと蒸気婦人こと五十嵐麻理さんが執筆されている「スチームパンク大百科S」が有名ですね。
本なども出してらっしゃって日本のスチームパンカーの第一人者といった感じのお方です。

今回聴いた「スチームパンクラプソディア」はどちらかというとゲーム音楽っぽい感じですね。
スチームパンクって「こういう音楽!」っていうのが全然ないんですよ。
だいたいが19世紀あたりの音楽が基礎になるんですけど、ジャズとか今で言うオールディーズな感じの曲だったりとか、もっとダークな感じの曲だったりとか。
Abney Parkとかも有名ですけど、これだけがスチームパンクの曲です!って言い切るほどスチームパンクの世界は狭量じゃないんですよね。
スチームパンクっていうジャンルの中にもっと細かいジャンル分けみたいなものがあって、それこそ電子技術が発達しないで機械技術だけが発達したような世界もスチームパンクの一部と言えなくもないですよね。
時代も作品によって様々ですし、小説・ゲーム・映画などでどんどん開拓されていく感じ。
近年だと個人的に「BioShock Infinite」はいいスチームパンク作品だったなーって思うのですが、あれも1900年台なので20世紀初頭ですし。

さて作品を聴いてみて全部の感想はさすがに出ませんので5曲ほどピックアップしてみました。

Track 1:The Steampunk Fort

2分という短い時間でどこか異国の街に辿り着いたRPGのオープニングのような壮大で美しい楽曲です。
すべて打ち込みで作るようで、やはりどこかPS2時代のRPGっぽい音。
チップチューンとは違いますがあの頃のゲーム音楽も素敵でしたよね。
最初は静かなピアノの音色だけが響き、少しずつ管楽器が入ってきてそして壮大な音色になっていくのでなんかワクワクしちゃいますね!

Track 11:闘う意志を絶やさぬ限り

どこか中ボス戦のような雰囲気とすてきなアコーディオンのような音色がスチームパンクの世界にピッタリ!
題名通りどこか悲しげながらスピード感のある楽曲です。
蒸気と歯車の都市で主人公たちが戦う姿が浮かんできそうな雰囲気ですね!

Track 17:煤炭を食む獣

シンセとピコピコ音が上手くマッチしています。
特別な敵と闘うような雰囲気!
スチームパンクではあまり使わない電子音っぽさも入っていてすごいセンスのある曲です。

Track 26:Caretaker 1

らすぼすきたー!って感じ!
とにかく壮大で緩急あってすごい楽曲です。
これRPGの最後の戦いで流れたら泣いちゃうかもw

Track 28:Final Haven

スチームパンクという世界観そのものが空想上の産物に近いので、このFinal Havenはまさに最後の楽園を意味する素敵な一曲です。
今までの冒険を振り返るような、それでいてスチームパンクという世界の歪んだ一面も出ていて。
29曲目が「Steam Dream」なので上手く繋がった素敵なアルバムにしてくれています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加