「少女ファイト 第13巻」 日本橋ヨヲコ

私が自分で傷ついたって認めないかぎり 誰も私を傷つけられないわ

こんばんは、ALVAです。
ちょっと忙しくて読めなかったマンガをやっと読む時間ができました。
マンガは速読派なので1冊20分~30分ぐらいで読んでしまうこともあるので
ちょっとした暇な時間にいくらでも読めるのですが、好きなマンガほど落ち着いた環境で読みたいものですよね。

今日ゆっくり1時間かけて楽しんで読んだのが「少女ファイト」 13巻です。
いつも言っているのですがこの少女ファイトを描いてらっしゃる日本橋ヨヲコ先生の大ファンでして・・・。
説明不要の面白さなので、G戦場ヘヴンズドアも読んだほうが少女ファイトもより一層楽しめるので、新装版も出てるしぜひ!

帯にも描いてありますが1996年に大学三年生の日本橋ヨヲコ先生がデビューなさっているので今年で20周年なんですね!
しかも少女ファイトも10周年!
確か少女ファイトを初めて読んだのは中学生~高校入学ぐらいだったと思うのでこうしてみると私も歳を無駄に食べちゃいましたね!てへっ☆
少女ファイト以前の連載作品は打ち切りばかりで読んでた私もショックでしたが日本橋ヨヲコ先生にとっては、それはもう想像を絶するほどの・・・。
だからG戦場ヘヴンズドアが無事に完結した時はほんとに涙がでるほど嬉しかったです。(作品自体読んでいて泣いてしまうのでひとり砂漠化状態でした)
その後すこし間が空いたのもしっかり覚えています。
作品中でも言っていますが「遺書のような血が通ったネーム(マンガ)」という言葉の通り、燃え尽きてしまったのかと・・・。
そして始まった「少女ファイト」!
もうちょっと早く始まってれば高校からバレーをやってたかもしれないぐらいハマりました。
ずっとバスケやってたので宗旨変えするのは難しかったかも! 笑
それぐらい愛してしまった作品が、10年間も人生を共に歩いてくれたことを感謝したいと思いました。
日本橋ヨヲコ先生と関係者の皆様、最高のマンガを届けてくださってありがとうございます!

少女ファイト(13) (イブニングコミックス)

今巻の表紙は環!
春高優勝世代はみんな好きなのですが、環は特にカッコイイですよね!
環と繭の微妙な関係はどうなるのか・・・もしかして環もVリーグへ!?
楽しみすぎてヤバイです!

唐突ですが、そういえば前巻のFight90の扉絵ってG戦場ヘヴンズドアの初版1巻の表紙と構図が似ていますね。
書きたいことありすぎてとっちらかっちゃってすいません。

VS 山吹矢高校

12巻から続く春高1回戦!
相手は大阪 山吹矢高校です。
山吹矢高校は堺田町蔵が少年ファイトに連載中の「エドガワ排球団」の大ファンで、それがきっかけで中学からバレーを始めたという異色のチーム。
その経歴ゆえか「オタクが遊びでバレーをするな」と誤解と中傷を受けています。
誰よりも練習して、誰よりも真剣にやってきたからこそ実力で春高まで来てるのに・・・。
それでもバレーを愛しているから、バレーで自分たちの存在を肯定したい、証明するしかない。
そういった点で、黒曜谷とはある意味似たもの同士のチームです。

この戦いでも感動する名言がたくさん飛び出します。

「私が自分で傷ついたって認めないかぎり 誰も私を傷つけられないわ」
実力があるのに親がヤクザのため八百長と言われ続けてきた志乃が、もう八百長と言われても傷つかないと語った時の言葉。
もう志乃は自分で自分を肯定することができるようになった、外野の言葉に惑わされない信念を手にいれたのだと思います。

「時間はかかるさ けど お前ならいつか戦友に会えるよ。」
堺田町蔵がいじめられた小学生のルミにかけた言葉。
G戦場ヘブンズドアで戦友と出会った町蔵ならではの言葉ですよね!
ルミは苦しみ抜いた末、同じく苦しみ抜いた志乃と出会って戦友になれたのだから。

「本物だとか偽物だとか、そういうのは君の勝手なイメージだよ。君たちの優れた能力 それは妄想を具現化する力だろう?だから主観にとらわれずバレーを楽しもっ♡」
山吹矢高校の監督 幹 弓弦が現実とぶつかり、「マンガが好きなだけじゃダメなんかな・・・」と弱音を吐く部員に与えた言葉。
登場時から監督らしいことを言わないので心配でしたが、ちゃんと山吹矢チームの本質を見抜いているのが印象的でした。
バレーマンガを読んで、バレーがやりたくなって、そしてそれを実現させてしまう・・・妄想を実現させる途方も無い覚悟と努力を一番近くで見てきたからでしょうか。

「すげえな鉄男、少年ファイトっつーか少女ファイトだな これ。」
勝手にG戦場ヘヴンズドアの最後のネームはエドガワ排球団だと思っているのですが、この町蔵の言葉は本当に救われますよね。
タイトルが出てきたことにも驚きましたし、このシーンは最終戦かエピローグだと思っていたので驚きとともにすごく嬉しかったです。
G戦のキャラクターがこうして出てくるのは本当に嬉しいなあ。

「楽しかったで 黒曜谷!」
山吹矢のエース、このみが最終セットのマッチポイントで放った言葉。
最高にかっこいいんですよこのセリフ・・・。
楽しいバレーじゃないとみんなが離れていってしまう・・・。
でも本当はそんなことはなくて、チームみんなで本当にバレーが楽しめるようになった
試合中に色々なわだかまりや覚悟の違いなどを乗り越えてチームとして一つになって。
試合をするのが楽しくて楽しくて仕方がない。
そんな試合の終わりにこんなかっこいい言葉を素直に伝えられるこのみのことが大好きです!
卓球マンガの金字塔、ピンポンの準決勝のマッチポイント。
最後にドラゴンこと風間が「私はここまでだ、ヒーロー。また(ここに)連れて来てくれるか?」と問いかけたシーンを思い浮かべました。


もう最高に好きなチームになっちゃいました山吹矢!
どのチームも魅力的なのですが山吹矢は黒曜谷の次に好きです!
千歳緑学園も大好きですけど・・・。
それぞれのキャラ全員の名前は作中には登場してないかな?
12巻の最後に名前だけ出てきてますね。

ジャンプ力が凄まじいレフトのこのみ。
美しいスパイクフォームのレフト 花子。
きらきらながれぼしふぇいんと(トスフェイント)のセッター いずみ。
IDバレーを個人体現しているリベロ さむろん。
優しいお姉さん風、 センターのまきえ。
このみのよき理解者 たぶんライトのるな。
ちょっと弱気なたぶんセンターのこすも。

もういっそスピンオフしてくれないでしょうか・・・!

VS墨日野高校

黒曜谷のメンバーと鏡合わせのような容姿を持つ高校です。
ある意味精神的に似ていたのが山吹矢なら、こちらは似てるのは容姿であとは正反対。
でも自分たちの対極に位置する存在だからこそ、むしろ紙一重で似てしまっている。
そんなまるで悪夢のような存在と戦いきっとまた成長するんだと思います。

この戦いでも数々の名言が飛び出すのですが、ルミの発言が凄まじくて他が入ってこないレベルです 笑
「ルミはねっ 仲良し過激派なのっ! 平和に共存しないのなら殺・・・」
凄まじいですよね!でもこれほんと私の座右の銘にしたいぐらい。
なかよし過激派ってすごい言葉ですが納得です。

墨日野高校との戦いについては次巻の感想で書いたほうがいいかもしれませんね。
ぜひまだ買ってない方は書店へGO!

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