『貧民、聖櫃、大富豪』第1話を読んでわかったこと(ネタバレ注意)

お金ってなんなのだろう・・・

※2018/07/10追記
高橋慶太郎先生の『貧民、聖櫃、大富豪』のルールや登場人物、所持金などをまとめた記事を作りました。
もしよければご一緒にいかがですか?

『貧民、聖櫃、大富豪』世界観とルール、参加者一覧などのまとめ
『貧民、聖櫃、大富豪』世界観とルール、参加者一覧などのまとめ
世界を裏返すマネーファンタジー

月刊サンデージェネックス 2017年 01 月号 [雑誌]

こんばんは、ALVAです。
ちょっと遅れてしまいましたが大好きな高橋慶太郎先生の最新作『貧民、聖櫃、大富豪』の第1話が掲載されているサンデーGX 2017年 1月号を読みました!

感想よりもまずは「いったいどんな世界観なのか」という点の考察もどきをしてみたいと思います。

2017/09/21追記
この記事は雑誌収録の1話の記事です。
コミックス第1巻の感想とちょっとした考察を別の記事で書いております。

”お金”で戦い”信用”で繋がる・・・『貧民、聖櫃、大富豪』第1巻
”お金”で戦い”信用”で繋がる・・・『貧民、聖櫃、大富豪』第1巻
「あのお金は使っちゃいけない金だった!!!」

(※ここからネタバレ多数です※)

第1話の時点でわかっていること。

・箱(アーク)

支配者または監視者のような存在?
この作品のテーマのひとつでもある「聖櫃」。
作中で敵キャラらしき紫スーツの男が「箱」に対して呼びかけている。
このことから「箱」は何らかの組織やこのファンタジー世界を支配する存在なのかも。
「契約の箱」「聖櫃」「アーク」などとも呼ばれる。
これらの呼び名はすべて旧約聖書の十戒が刻まれた石版を収めた箱を指す呼び名。
ただ「聖櫃(約櫃)」という呼び名自体は各宗教・各宗派にあり、それぞれ違うものを指す場合もあるんだとか。

・箱の御使い

箱の御使いと自称する少女と主人公の聖夜が出会うことで物語は動き出す。
箱の御使いはそれぞれ特徴的な武器を持っている。(と思われる)
また、相手の名を知らず「剣」と呼んでいる場面があることから名を隠しておりお互い何者なのかは知らないのかもしれない。
攻撃を行ったりすると金銭を消費する。
また、今のところ全員お金にまつわるエピソードがありそう。(二人だけだけど)
ちなみに第三の御使いである上空から監視していた「パラちゃん」がもし錬金術師で医師でもあるパラケルススのことを指すのだとしたら、一応”金”つながりではある。

・あるじ

箱の御使いのパートナー。
命令すれば応えているところをみると、主従関係的なものはあるのかもしれない。
異世界ではあるじ自身の身体能力も強化されており、跳躍力は4~5メートル。(海の見える丘公園の天蓋の上に飛び乗っている)
体を攻撃されると非常に痛いが、血液のかわりに金貨が漏れ出しすぐに回復する。
漏れ出した金貨は回収できないようなので、金貨を支払うかわりに回復していると考えられる。
所持金は周囲の壁面や地面に大きく映し出される。
敵のあるじの所持金も表示されているが、第三者から見えるかは不明。
常にカードが周囲を漂っており、あるじによって枚数は異なる。
カードはその名を叫ぶことで使用することができる。
「箱」と意思疎通が可能・・・?
自分の所持金からカードを購入することも可能。
「箱」に対して呼びかけることができる・・・?
あるじは所持金を完全に失うと死ぬのか、それとも現代に破産した状態で戻されるのか・・・?
「新しきあるじは」という発言からあるじは交代していると思われる。

・所持金

地面や壁面に記されたあるじの持つ金銭の残高。
自分が所有していなくても、いずれ自分に対して使用するために他人が準備している金銭でもカウントされる。
攻撃を受ける、攻撃を行う、カードを購入するなどの行動で消費される。
ゲームでいうHPとMPをひとつの数値で表したモノに近い。
ちなみに現在わかっている消費額。
「雷での攻撃」→11,000円
「大攻撃ソリドゥスカード購入」→約3,000,000円(300万円)
(ソリドゥス購入時に3161154→161154とピッタリ300万円ぶん数字が減っているが、その直前に受けた攻撃で失った金額も含まれているはず。なので現状わからない。コミックスで多少修正されるかも?)

※2017/09/20 加筆
単行本で修正されました。
ソリドゥス購入後の金額が161154(雑誌)→131154(単行本)になりました。
これでソリドゥスカードの単価は300万で確定です。

・カード

あるじのまわりを漂う、御使いを補助するカード。
それぞれ特殊な能力を持つ。
聖夜は初期で3枚、紫スーツは5枚、晴は9枚以上?持っていた。

現在わかっているカードは4枚。
①ソリドゥス大攻撃(約300万円)
御使いの必殺技発動カード。
その割にあるじの運動能力で回避できてしまう程度だったりする。
アウレリアは「白金雷(ジャヴェロット)」イタリア語で”投げ槍”の意味。
剣は「軍城格子(インクィジティオ)」ラテン語(イタリア語)で”異端審問”の意味。
お高いけど一撃必殺☆
ちなみに”ソリドゥス”は金貨の名前で4世紀のローマ皇帝コンスタンティヌス一世の時代に鋳造され流通した金貨で「ソルジャー(兵士)」の語源にもなった有名な金貨です。

②エレクトロン大防御
御使いに防御を与える補助カード。
第1話では使用されなかった。
ソリドゥスと金額が同じなら恐らく攻撃の無効化、無敵化。
安ければ一定のダメージの軽減といったところか。
すべてのカードに言えることだが、もしかしたら御使いだけじゃなくてあるじにも使えるかもしれない。
理由は敵のソリドゥスを足を少しえぐられる程度で回避した聖夜が「もっとヤバイときの大回復」と言っており、これはあるじの怪我に対しての発言だと考えるのが自然。
アウレリアの白金雷を受ける際に、防御でなく回復を選んだのも不意を衝かれたからなのか計算なのか。
ちなみにエレクトロンは世界最古の鋳造貨幣。紀元前640年に発明されたとか。

③ドゥカート革命
御使いに対して何らかの効果を与えるカード。
第1話では使用されず、名称からも推測しづらい。
革命というだけあって一発逆転的なカードかもしれない。
例えば相手と自分の資産を入れ替えたり、ランダムな効果を発揮したり。
相手のカードに効果を及ぼす可能性もあります。
名前の由来は中世後期からヨーロッパで広く使用されたドゥカート金貨です。

④フローリン大回復
御使いを回復するカード。
この世界では受けたダメージを金銭で補うことができます。
しかし、その回復が追いつかない時に即時回復できる効果を持つカード。
第1話の段階で一度使用されており、その際はソリドゥスを用いた攻撃を無効化した。
このカードをいかに空振りさせるかが重要なのかも。

あるじの所持金

聖夜の所持金

3182154
↓雷の攻撃
3161154
↓攻撃を受け回復
↓カード:ソリドゥス購入
161154(最終結果)

※2017/09/20 加筆
単行本で修正されました。
ソリドゥス購入後の金額が161154(雑誌)→131154(単行本)になりました。
これでソリドゥスカードの単価は300万で確定です。

紫スーツの所持金

44658770

御使いの正体

・アウレリア・デ・メディチ(杖)
フィレンツェの大富豪であり統治者でもあったロレンツォ・デ・メディチの姉。
少なくとも歴史上登場しない。
祖父はコジモ・デ・メディチでメディチ家のフィレンツェ統治の礎を築いた人物。
父はピエロ・ディ・コジモ・デ・メディチで当主としての期間は少ないが、反メディチ派をきっちり撃退した。
正体は不明。

・ジャック・ド・モレー(剣)
作中では「モレー」と一度だけ紫スーツの男に呼ばれている。
その姿は騎士甲冑に身を包み、胸と兜に十字が描かれている。
そのため彼は第二十三代目テンプル騎士団総長「ジャック・ド・モレー」だと予想できる。
一国以上の資産を持つ騎士団の財を狙ったフランス王フィリップ四世によって異端の濡れ衣を着せられ火刑となった。
歴史上そんな記述は全くないが、髪が長く顎の形が高橋先生の描く女性っぽいので、もしかしたら女性かも?
というか御使いは全員女性って可能性すらある?
名前の予想の自信は90%ぐらい!

・パラケルスス
上空から監視していた猫耳魔法使い?みたいなキャラクター。
パラちゃんと呼ばれていたこと、そして今のところすべての御使いが「金」に関係していることから予想すると15~16世紀に活躍した錬金術師「パラケルスス」ではないでしょうか。
とはいえ女性だし、自信は20%ぐらい。
表紙で空中に浮きながら持っている武器はアゾット剣?

・ロケーション

戦場となった場所は神奈川県の「海の見える丘公園」。
所持金が投影されていたのはポートヒル横浜。
有名なスポットだからすぐにわかった人も多いんじゃないでしょうか。
ファンタジー世界へ迷い込むのかなと思っていましたが、今のところ舞台自体は現代のままなのかな?
「横浜特別自治市」というのは気になりますが。

ちなみに聖夜が登っていく階段は山下公園のドンキホーテの裏です。
ここ何回か登ったことあるのですぐわかりました!
登って左に行くと海の見える丘公園の
高橋慶太郎先生は横浜好きなのかな?横浜に住んでるのかな?
どこかですれ違ってたりして!しあわせだなー。
この階段登っていくとマンガの流れとまったくおんなじになります。
細い階段→細い土っぽい虫多い林の中→中央に手すりのある大階段!(確か)
展望台の真横(下)に出るはずです。
なので転んだ階段はほぼ海の見える丘公園なので、芙和ちゃんがいない時点で景色は同じな異世界へと飛ばされたと考えるべきですよね。

ちなみに日付は4月6日。

「グレートウェルス」は直訳すると「偉大な富」。

一応こんなトコでしょうか。
これでもまだ半分ぐらいですし、考察というよりはほとんど内容の羅列ですいません。
1年の最後の記事がこの出来で申し訳ありません。笑
またすぐ考察などを書きたいと思います。

それでは良いお年を!