『大砲とスタンプ』

責任問題ですよ!?

大砲とスタンプ(1) (モーニングコミックス)

大砲とスタンプ…紙で戦う兵站軍!

こんばんは、ALVAです。
軍隊といえば陸の勇者「陸軍」、海の王者「海軍」、そして空の英雄「空軍」の三軍のことですよね。
アメリカでもアーミーにネイビーにエアフォースと三軍がありますよね。(マリーンとコーストガードも入れて五軍)
今回ご紹介するマンガでは”もうひとつの軍”である「兵站軍」が主役として登場します!

そもそも兵站って何?

兵站というのは、わかりやすく言えば「ごはんとそうび」です。

ごはん=文字通り食料であり、タバコやお酒や甘味などの嗜好品も含まれます。
そうび=武器弾薬だけじゃなくてお洋服、車から戦車、医薬品など軍で使うものすべて。

すべて合わせると数十万種類もの物資を管理し配分することになります。

これらを必要な場所へ必要な時に必要な量・・・ジャスト・イン・タイムで運びたいなーって考えて実行する、それが軍隊における兵站の役割です。

兵站がなければ兵隊は戦えません。
どんなに屈強でどんなに最強の軍団でも、ご飯がなければ負けてしまいます。
兵站とは、軍にとっての生命線であり鎖だと言われます。
生きるために、軍の力を最大限に発揮するためにはこの鎖につながれなければなりません。

ちょっと地味だけど超重要な兵站をテーマにしたマンガ

さて前置きが長くなりましたが軍隊に置ける兵站の重要さがマンガのテーマでもあります。
『大砲とスタンプ』というマンガはまさにこの兵站を管理する「兵站軍」の若き新任少尉のマルチナが主人公。
大公国の士官学校を卒業して、現在戦争中の敵国である共和国の旧領であるアゲゾコ(地名)への着任命令が下ります。
”武器を持たない紙の兵隊”と揶揄される兵站軍ですが、マルチナはまさに「役所職員」みたいな感じ!
武器なんか全然使えないのに書類仕事は嬉々としてやるし、全然融通が利かない頑固者。
でもその仕事に信念を持っている姿がかっこいい!
”紙の兵隊”が紙とスタンプだけでどうやって戦っていくのか・・・!
戦争や軍隊のかっこいい部分じゃなくて、ヘタれた部分もしっかり描かれていてとても面白いです!