『ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante』1巻を読みました!

Why not…大洗は庭です。任せてください。

ガールズ&パンツァー 劇場版Variante 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

劇場版ガールズ&パンツァーのコミカライズ!

近くて遠い大洗にまだ行けていないALVAです、こんばんは。
なかなか休みが作れないのと、どうせ行くなら夏にしようかなーなんて思ってます。

さて、先月23日に発売された『ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante』の第一巻。
すでにレビューをかいたつもりになっていましたが、どうやらまだだった様子。
面白いマンガは読了感がいいので、ブログに向かうことすら忘れてしまったみたいです。笑

さて本書は2015年11月21日に公開され、1年以上にわたる長期上映が行われた映像作品『ガールズ&パンツァー 劇場版』を伊能高史 先生が描くコミカライズ版となります。
本来であればとっくに発売されるべき作品なのですが、映画が超好調で異例のロングランとなってしまったことから公開から1年以上が経った2017年に発売されたと言っていいでしょう。

その名の通り劇場版をマンガという枠で表現した作品ですが、いわゆるフィルムコミックのようなものとは違います。
タイトルに付いた「Variante」はドイツ語で変容や相違を意味する単語です。(英:Variant)
また綴りのRがLになると勇敢や勇気を意味します。

作中では映画版で描かれなかった登場人物の気持ちや会話、それぞれが戦車道を行う理由なども描かれています。
特にアッサムやノンナが自分の気持ちを喋るというかなりレアなシーンも多く、ファンにはたまらない演出ですね!

本書を紹介する上で欠かせないのが場面の切り取りかたです。
本来、映画をそのまま踏襲すればいいわけでカメラアングルも同じにしてしまえばいいわけですが・・・。
作中の場面描写のアングルやコマ割りは映画に負けないほどの迫力があります!
映画で見たことがあるコマも混ぜつつ行われる大胆な描写は映画を観た人をより楽しく、観ていない人も楽しめる作りになっています。

特にその効果が現れているのがP60から63までのノンナが語るカチューシャ像です。
このシーンは劇場版では18分56秒、クルセイダー3輌を撃破したⅣ号をプラウダのカチューシャ・ノンナが大洗の商店街で追撃するシーンです。
このシーンでは見逃されがちですが車長用のハッチから顔を出しているカチューシャが先行し角を曲がり切った瞬間に、後続のノンナの視界がまだ十分にとれていない状態で体全体を使ったジェスチャーで射撃の指示を行っています。
惜しくも弾は外れますが、このシーンはプラウダの練度の高さとカチューシャの指揮官としての能力の高さと勇敢さ、そしてノンナの能力の高さがいっぺんに描かれていた良いシーンだと思います。
しかし映画版では本当に流れの中で描かれており、注目しないとカチューシャの指示で行われた砲撃だとわかりづらい部分もあります。(2回めでやっと気づきました)

さてこのシーンをコミック版では見開きめいっぱいでカチューシャと砲撃を描いています。
ノンナのカチューシャへの信頼の言葉とともに。
こういった劇場版の良さも再発見できるような描き方は素敵ですね!

このあとのシーンでカチューシャとノンナが並んで射撃するシーンも実はいいシーンで、カチューシャは大きく外しているように見えますが実は進路を塞ぐ形で射撃していて、ノンナの射撃を確実なものとしようとしているという・・・っとこれじゃ記事が書き終わらないですね・・・。笑

以下、劇場版とコミックのネタバレ?みたいなものがあります。ご注意ください。

ひとまず1巻は大洗の海岸の場面で終了。
ということは恐らく2巻ではエキシビションマッチの決着~対大学選抜戦の前半になるのではないでしょうか。
もしくは、それぞれの廃校決定通知後の描写をもっと詳細に描くのかもしれません。

前者であれば全3巻、後者だったら全4巻というところでしょうか。
個人的には廃校決定後の筋トレするねこにゃー達や、レギュレーションを勉強しながら必死に改造する自動車部、野生生活に順応しちゃったウサギさんチームなど見てみたいですね。
他校とケンカしている風紀委員も見たいです。笑