龍を食べて空で暮らす!捕龍船での暮らしを描く『空挺ドラゴンズ』

『食うまでは死ぬわけにはいかないんだよ。捕って解体して食う…それが龍捕りだ。」

龍の肉をたらふく食べたいALVAです、こんばんは。
お肉が大好物なので、大きな龍を倒して毎日でも赤身肉とか食べたいですねー。
そんな欲望をマンガで満たせちゃうのが桑原太矩先生の『空挺ドラゴンズ』!

空挺ドラゴンズ(1) (アフタヌーンコミックス)

桑原太矩先生、といえば『とっかぶ』ですね。
絵の特徴を素人が勝手に表現するとすれば、「情報量が多いけど無駄な線はない」という感じで、かなり大好きな絵です。
残念ながら私は単行本をある程度の巻数が出るまで買わない、または書庫で寝かせる癖があるので『とっかぶ』は2巻までしか持っていません…。
というのも『とっかぶ』はちょっとした非日常を描きつつも魔法やら闇の力やらがでてくるとんでも設定もないし、設定もシンプルで大風呂敷を広げないスタイルから勝手に「このマンガは5~6巻までは続くはず」と思ってしまっていたからです。
なので『とっかぶ』のレビューもある程度巻数が出てから書こうと思っていました。
まさか4巻で終わってしまったとは・・・。
私個人が単行本をリアルタイムで買っていれば・・・雑誌も買ってアンケートを送っていれば・・・というぐらいでなんとかなったかは不明ですが、わかっていればできる限りのことはしたかったです。

『とっかぶ』の面白さは・・・と語り出したいところですが、今日は『空挺ドラゴンズ』のお話ですね。
『とっかぶ』を描いてらした桑原太矩先生の次回作が『空挺ドラゴンズ』です。
連載としては2本目ですが、1本目と2本目でこれだけジャンルもストーリーも違う作品を描ける桑原太矩先生は凄すぎます・・・。

今作は空を自由に飛び回る龍を捕獲し肉や皮、骨に至るまでを売りながら生活している捕龍船のお話。
当然ながらファンタジー世界で、私たちの世界でいうと1800年台ぐらいだと思います。
飛行船の乗組員達はロープ付きのスピアガンで龍を船につなぎとめ”ボムランス”と呼ばれる銃で攻撃を行い弱ったところを曳航する、という方式で龍を捕獲しています。

面白いところはこの龍という生き物がこの世界の経済にとってとても重要だということです。
よく考えてみると龍が出てくるゲームやアニメやマンガでは倒したら終わりですよね。(ダンジョン飯は除く  笑)
ちゃんと乗組員たちの生活や捕龍船の維持などを捕龍という経済活動で回していくというのはすごいですね。

そしてこのマンガの見どころはもちろん龍との戦いなのですが、さらに重要なのが主人公のミカがとにかく「龍を食べるのが大好き」なところ。
とにかく食います。
架空の肉である龍の肉をこれでもかってぐらい美味しそうに描いてしまっています。
『ダンジョン飯』もそうだったのですが、架空の料理をあれほど美味しそうに描かれると、どうやっても食べれない悲しみが凄まじいですね。

もうすぐ2巻も出るようで、個人的に先日紹介した『一変世界』と並んで今月一押しの一冊です!

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