Radio:ALVAS Game Of The Year 2017

今年も勝手にゲーム・オブ・ザ・イヤー2017!

こんばんは、いつでもゲームプレイ中のALVAです。
今年も終わりですね。

2017年は皆さんにとってどんな一年でしたか?
楽しかった、辛かった、嬉しかった、悔しかった・・・。
色々な方がいると思いますが、ゲーマーにとっての今年は間違いなくここ数年で最高の一年だったでしょう。
プレイするべきゲームが湯水のごとく供給され、クリアするべきゲームはうず高く塔を成し、一日が24時間では足りない一年でした。
世界中のゲーマーが熱狂し待ち望んだゲームが発売され、ゲーム史に燦然と輝く金字塔を超えるであろう作品がいくつもこの手に届きました。
これほど素晴らしいゲームの中から贅沢にも今年一番優れていたゲームを主観で選びたいと思います。

まずはこれまでのRadio:ALVASの恒例:勝手にGOTY受賞ゲームをご紹介します。

2016年『Overwatch』

2015年『The Witcher3』

2014年『該当なし』(以降旧ブログでのGOTY)

2013年『The Last of Us/Grand Theft Auto V』

2012年『Borderlands 2』

2011年『The Elder Scrolls V: Skyrim』

2010年『League of Legends』

それでは今年のRadio:ALVAS 勝手にGame of the Yearのノミネート作品をご紹介します。
誤解のなきように言っておきますが、今年はノミネート作品全てが通常の年であればGOTYとなっていたであろうゲームばかりです。
また、私はゲーマーですが基本的にPCをメインにプレイしているということ、そしてゲームが下手だということ、そしてへっぽこゲーマーであることを念頭に置いてこの茶番をどうか笑って許して頂けると助かります。
今回もいつもゲームを遊んでいるフレンドたちと議論の上でGOTYを決めました。

ノミネート

・スプラトゥーン2

Nintendo Switchで発売された本作は任天堂が近年大成功した新規IPである『スプラトゥーン』シリーズの2作目です。
昨今ゲーム業界では特に新規IPでのヒットは少なく、任天堂では長らくマリオ・カービィ・ゼルダの御三家が牽引してきました。
それほど有名タイトルがある中で、そして任天堂ほどの歴史ある会社が新規IPとして発売した『スプラトゥーン』は大ヒットし、子供から大人まで楽しめる任天堂らしいTPS視点のシューティングゲームとして世に出たのです。
もともと対人要素のあるシューティング(FPS/TPS)の多くはかなりニッチなジャンルであり、男性向けのテイストである戦争ジャンルやSFジャンルの物が多かったのですが、任天堂は倒しても倒されても楽しい家族や友達とワイワイプレイできるシューティングを開発し普及させたという点はゲーム業界にとって大きな一歩だったといえるでしょう。
2作目となる本作はNintedo Switchの性能をフルに活かしたお祭り騒ぎのシューティングゲームで、より多くの武器やプレイモードが追加されました。
本作のゲーム性はもちろん素晴らしいものですが、私個人としてはデザインの面でとても優れているという点も大きく評価したいポイントです。

・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS

『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(通称PUBG)は今年最も人々を熱狂させたゲームかもしれません。
もともとこのタイプのバトルロイヤルゲームはARMA3のMODやH1Z1などで実装されてきましたが、これら全ての仕掛け人である”PLAYERUNKNOWN”ことBrendan Greeneさんが一貫してすべての作品に関わってきました。
そして彼がクリエイティブディレクターとして発表したのが本作『PUBG』でした。
全世界同時接続者数は200万人を突破し、まだまだ勢いは衰えることはないでしょう。
ゲーム自体は最大100人が一つの島にパラシュートで降下して最後のひとり(または最後のチーム)になるまで戦うというシンプルなものです。
勝ち負けの要素がわかりやすいこと、そして勝者がすべてを手にするというギャンブル性が評価の一因といえるでしょう。
グラフィックが良いわけでもバグがないわけでもなく、ただただ荒削りながら「面白い」「負けたくない」と思わせる人間の本能に訴えかけるようなゲームです。

・ゼルダの伝説 : Breath of the Wild

本作『ゼルダの伝説 : Breath of the Wild』は最新のNintendo Switchで販売されたゼルダの伝説シリーズの最新作です。
荒廃したハイラル、そして100年前の戦いの真相、すべての謎を明らかにするべく広大な大地を走り回るリンク。
以前の楽しくも不思議でどこか怖さすら感じるあのゼルダの伝説が戻ってきたことは日本のみならず海外の多くのファンにとってこれほど嬉しいことはありませんでした。
今作ではシリーズ初の本格的なオープンワールドになっておりシリーズとして大きく進化したことがわかります。
自由度という意味ではこれまでのどのゲームよりも真の意味で「自由」だったと言えるかもしれません。
開始してすぐにラスボスと戦うことすらできてしまうほどの自由度で世界を旅できるのです。
物語の導入やレベルデザイン、料理などの新要素、そして劇中曲から服装のデザインまで全ての点でも今作は今までにない完成度だったといえるでしょう。

・スーパーマリオオデッセイ

少なくともプレゼンテーショントレイラーの時点で面白そうだとは思いましたが、このゲームにどのような意義があるのか疑問に思う部分もありました。
ストーリーなどあってないようなものではありますがマリオという作品でニューヨークのような街並みでアクションをする理由も欲求もありませんでした。
しかしすぐにそれは大きな間違いだったと気付かされます。
本作『スーパーマリオオデッセイ』は間違いなく3Dマリオシリーズにおける最高傑作だと言っても過言ではないでしょう。
様々な場所で様々な冒険を楽しむことができるのは、『スーパーマリオ64』の絵に飛び込んで雪山や砂漠といった場所に向かう時のワクワク感と同じです。
帽子を使ったギミックはこれまでのマリオとは違う多種多様なムーブやアクションが可能です。
そうなってくるとあれほど食わず嫌いしていた現実世界のような街並みで行いたいアクションがたくさん出てくるのです。
気がつくといつまでもプレイしてしまうほどプレイヤーに優しい操作性でこのゲームが初めてプレイする本格的なゲームになる小さなお子様にとっても素晴らしい体験となるでしょう。
そしてエンターテイメントのためなら物語にそぐわない恐竜や現代的な街並みを躊躇なく導入する挑戦的な姿勢はそれだけでも大きな評価に値するでしょう。

・Assassin’s Creed Origins

古代のロマンに思いを馳せない人はいるでしょうか?
うず高く積まれたピラミッドに敬意を払わない人はいるでしょうか?
この”新しいAssasin’s Creed”はピラミッドと同じように長い期間を要して慎重に積み上げられ、頂点に四角錐のマスターピースを戴冠した歴史に残る作品にして、Originの名の通り新たなる起源としてシリーズにおける新たなシンボルストーンとなりました。
現代に生きる人々が誰も見たことがないであろう古代エジプトの世界を説得力と現実感のあるカタチで再現したことで誰もがタイムスリップできるゲームを生み出してしまったのです。
紀元前49年の古代エジプトは歴史書に描かれる白黒の世界ではなく、生命力を感じる肥沃で広大な美しくも厳しい世界です。
ゲームとは「レベルを上げて敵と戦う」ためにあるのではなく「見たことのない世界に生きることができる」という重要なことを思い出させてくれる、そんな素晴らしいゲームです。


Radio:ALVAS Game of the Year 2017

『ゼルダの伝説 : Breath of the Wild』 

ゼルダの伝説にはその長い栄光の歴史の中にひとつのとても大きな壁が存在していました。
それこそが『ゼルダの伝説 時のオカリナ』です。
Nintendo64で発売された本作は今日まで多くのゲーマーを魅了してきました。
反面この大成功はシリーズにおける明確な壁として聳え立つことになったのです。
すべてのシリーズ作品はこの大きな壁を前にどれほど優れていようとも「シリーズ最高傑作」という肩書を得ることはできませんでした。
誰もがその壁を超える作品を期待しつつ、そんなものが二度と現れることがないと諦めてもいました。
しかし任天堂の優秀なゲームクリエイターとそれに関わる全ての人々は決して諦めてはいなかったのです。
『ゼルダの伝説 : Breath of the Wild』は1998年から約20年近く光と影を生み出していた大きな壁を超え、ついに「シリーズ最高傑作」となり、そしてJRPGの殿堂の一席を占める新たな存在となりました。
そして数多のオープンワールドゲームが犇めく荒野に現れた「自由なオープンワールドとは斯くあるべし」という道標でもあります。

『ゼルダの伝説』は踏みとどまることなく常に進化するシリーズです。
新たな要素、新たなアクション、新たなキャラクター、新たな世界。
しかし今回の変化は小さなものではなく2Dだった『ゼルダの伝説』が3Dになって生まれ変わった『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のように、とても大きなパラダイムシフトのような急激な変化が起きたのです。
そのすべての変化のベクトルが常に「楽しい」に繋がっているからこそプレイヤーは『ゼルダの伝説』を深く愛し続けるのでしょう。
これまでであれば今度こそシリーズにおける不朽の最高傑作と断じていたでしょうが、次回作がこの大きな壁をまた飛び越えることを気が早いですが期待せずにはおれません。

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