『The Inpatient -闇の病棟-』制作者インタビュー

VRでホラー…やってみたい!

最近のゲーム業界の発展を考えると既存の”ゲーム”という枠からの緩やかな離脱が始まったように思えます。
スーパーマッシブゲームスが開発中の新作ホラーVRゲーム『The Inpatient -闇の病棟-』はまるでホラー映画を主人公視点(POV)で常に見続けるような恐ろしさがあります。
ホラー映画のカメラワークは日本/海外で考えてももう出尽くした感がありますが、POV系の作品というのは99年公開の『The Blair Witch Project』で3人の学生が撮影したビデオを編集して映画化したという設定で人気を博し、ホラーに限らずその後も多くのフォロワーを生み出した作品です。
俯瞰で見たり、主人公が気づいていない幽霊や殺人鬼を先に見ることができたりとホラー映画では先程挙げた一部の作品を除き観客にとってそれは画面の向こう側の出来事でしかありません。
しかしVRであれば、主人公の恐怖をそのまま体験できるのです。

VRだからこそのもどかしさ、不自由さがそのままホラーの効果を増すことができるのではないでしょうか。
さながら壊れたビデオデッキで見る、擦り切れたホラービデオの映像が突如乱れて想定していない恐ろしさを視聴者が感じることになるように。

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