[FGO] 「復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP_2-」感想

ケイネス先生…!

夏も終わり少し涼しい風が夜の街に吹くと…ふと中二病が目覚めるALVAです、こんばんは!

長いこと復刻が待たれていた『Fate/Accel Zero Order』の復刻版『復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP_2-』が開催されました。
アニメ『Fate/Zero』とのコラボで開催されたイベントで、原作を執筆された虚淵玄先生書き下ろしシナリオで冬木を舞台に第四次聖杯戦争に介入していく物語です。

※未プレイの方はネタバレにご注意ください。

限定イベント配布サーヴァント「アイリスフィール(天の衣」を入手するチャンス!

聖杯の端末として顕現した仮初のサーヴァント。

(いつもの画像は公式から出ていませんでした)

育成が中途半端でごめんなさい。
今回はミッションで育成が半強制なので育ててる人も多いのではないでしょうか。
ATKの伸びは低めでHP寄りの支援型サーヴァントです。

スキルも自身の与回復量アップ(1T)、味方単体のHP回復と回復系が揃います。
またスキル2は自身に無敵状態付与(1T)&NP獲得量アップ(3T)。
スキル1とスキル3は同タイミングでの使用となる場合が多いですがCTが合わないので宝具の回復にも合わせて使うなどしたいですね。

宝具は味方全体のHP回復&ガッツ付与(1回・3T)。
このガッツ付与はアーラシュの宝具のデメリットを消したり、高難易度で活躍する高性能な効果です。

ネロ祭で活躍するという声もよく聞くので育てても損はないはずです。

ストーリーは第四次聖杯戦争にエルメロイ二世と共に参加

今回のストーリーはどこかの平行世界で行われた第四次聖杯戦争にカルデア一行が介入するというもの。

今回は第四次聖杯戦争、そして冬木市のオーソリティーでもあるこの方に同行してもらうことに。
想定されるあの金ピカとの戦いを考えるとエミヤさんあたりも連れていけばいいんじゃないのって感じですが、ロード・エルメロイ2世がいれば安心ですね。

グレートビッグベン☆ロンドンスター エルメロイ先生の話では聖杯戦争は都合5回開催されているとのこと。
このことから彼を主人公とした小説『ロード・エルメロイ二世の事件簿』スタート時点よりは後年ということになりますね。

しかもここで言及されていますが冬木の聖杯戦争はFGOの時空的に「1回しか開催されていない」と明言されているので、冬木に関してはかなり様相が違うことがわかります。
人類の歩みはほぼ変わらないのでかなり近しい編纂事象なんでしょうか?
それとも…?

ということで始まった『復刻版:Fate/Accel Zero Order -LAP_2-』。
冬木にあのプロフェッサー・カリスマ ロード・エルメロイ二世が帰ってきたぞ!

当然のように未来を知る男

レイシフトすると冬木の大橋前。
静まり返る街の雰囲気にひとまず安堵する主人公とマシュだったが、キッチリ気配遮断により忍び寄っていたアサシンを感知するエルメロイ先生。
画像のセリフ通り聖杯戦争の参加者から顛末まで過去の因縁によって調査済みな上に、諸葛孔明の能力も合わさり「強キャラ引き継ぎでニューゲーム」状態です。

そしてまずはセイバー陣営とランサー陣営の戦闘を回避するためにセイバー陣営と港湾エリアで接触。
初対面で真名を言い当てられて動揺するセイバー陣営を撤退させることでランサー陣営との接触を回避します。

ランサーを宝具で縛っている間にセイバー陣営を撤退させ、今度はランサー陣営と接触。

ここで言う「レディ・ライネス」とはライネス・エルメロイ・アーチゾルテ。
ランサー陣営のマスターにして時計塔のロードの一角、そしてエルメロイ家の現当主でもあるケイネス・エルメロイ・アーチボルトの姪に当たる人物。

後にエルメロイ先生とは深い関係となる人物の名を出されたことで、ランサーのマスターであるケイネスも信用こそせずとも即戦闘は避けられることに。
このあたりケイネスが魔術師として、そして優秀な人物だとわかりますね。

エルメロイの策

今回の聖杯戦争、もし決着がつくと大惨事となることが確定しています。(わからない場合はぜひFate/Zeroを見ましょう)
そのため、大聖杯にサーヴァントを4体以上捧げることができないように、説得して3騎のサーヴァントに退去してもらう作戦を提示するエルメロイ先生。
説得に応じそうなのはセイバー陣営、ランサー陣営、そしてライダー陣営だと言います。
そして説得に応じないであろうアーチャー、キャスター、アサシン、バーサーカーの排除を優先することを決めます。

ケイネス先生を説得する

まずは一番懐柔がしやすいと踏んだケイネスを説得することに。
ここでいう「懐柔しやすい」とは「チョロい」という意味ではなく、エルメロイ先生にとって内情が一番わかっており、どんな人物かも知っていることや参戦の経緯などを間近で見てきたためです。
まずは誰も知りえないケイネスの内部事情を喋りすべて知っていることを伝え、さらに「時間渡航者」だと思わせます。(レイシフトは時間渡航とは若干違う)

少しカルデアについて説明しただけですぐに理解してしまうあたり、やはりケイネスは冠位に至る器だったんだろうなと思ってしまいますね。
優秀であればあるほど、エルメロイにとっても辛い部分です。

そしてカルデアの仕組みについては一つも嘘を言わず、その成果は全てケイネスが当主を務める貴族主義派の「アーチボルト家」とそれに属する者たちによって達成されたという嘘を伝えます。
実はこれについてはあながち嘘とも言えず、ケイネス先生の才覚であれば降霊学部のロードの娘であるソラウとの婚姻が上手く進めばもしかしたら英霊召喚システムや亜種聖杯戦争のようなシステムを組んでしまうような未来もあったかもしれません
この事実とあり得る未来という2つの要素でケイネスを説得します。

冷ややかな視線ですべてを見通すかのようなケイネス。

嘘を見抜くか…!と思いきやバッチリ信じてしまいました。笑
このシーンはよくTwitterなどで見かけますね。
ケイネスも未来を知るものが意識的に混ぜた嘘を見抜くことはできませんでした。多分誰にも出来ないと思います。
だって自分が書いた誰にも見せてない恋文を書斎に隠しておいたのに、それすら知っている相手ですからね。

ひとまず手を組みキャスターを殲滅します。(1騎目の排除)

こうしてバッチリ信じ込んでしまったケイネスは、貴族主義と民主主義派閥の争いによって日本へ行かされ、ケイネスがいない間に時計塔で一計を案じているものがいるという嘘に騙されてすぐにイギリスへ帰国することにします。

帰国直前にケイネスはふとこんなことを言い出します。
エルメロイ先生が書斎で見たと言った恋文の話です。

そのような迂闊なものを残したまま書斎を誰かに漁らせるようなことはないと。

ケイネスはエルメロイの嘘に完全に騙されたわけではありませんでした。
未来の自分の書斎には、主が戻らなかったのだろうと。

嘘を全て見抜いたわけではないにしろ、エルメロイ先生が敢えて靄で包んだ部分をきっちりと見抜いてきました。

やはり先生と生徒という関係は変わらないのでしょう。
時間渡航してくるほどのこと、それが自らの死が原因ではないかとすぐに察するあたりやはりケイネスは優秀な人物だったのです。

エルメロイにとっては、ケイネスが優秀であればあるほど実はとてつもなく辛いことなのです。
それでも同じ立場に立った今は心からの言葉を。

このあたりのエルメロイ先生の葛藤は『ロード・エルメロイ二世の事件簿』が!最高なので!見てください!

で、実はちょっと余談なんですがこのケイネス先生が「カルデアの創設者になる」という時空はもしかしたら本当に実現しちゃうんじゃないかなと思いました。
エルメロイ先生は特異点は浮かんでは消える泡のようなものだから、信じさせるためにカルデアの成立と仕組みを暴露します。
”未来に成し遂げる”という目標というかそういったものを得たケイネス先生がカルデアを創設する可能性、そんな平行世界が実現するのかもしれない…と思いました。
ただしその場合はエルメロイ2世が成立しないので、もはやそれは剪定事象化するわけで……異聞帯になるんじゃ……?

地下で遭遇

若干時系列がズレますが、キャスター討伐でケイネスとの共闘時にライダー陣営とも遭遇しています。

どうしても感情が抑えられないエルメロイ先生。
理由は『Fate/Zero』を見てね!

何だこの可愛いエルメロイ先生は!
しかもウェイバー(ライダーのマスター)の立ち絵もヤバいぐらい可愛いですね…。

しかしこの感情爆発によって、マスターを貶されたとライダーが言いがかりをつけてきます。笑
戦いたがりなだけで本気かどうかは…。
というかこの人の場合全部見抜いてる気もします。
仕方がなくカルデア一行は撤退。

聖杯問答に乱入!

さて、次はめんどくさい金ピカを排除しなくてはなりません。
ぶっちゃけこの金ピカ王様の存在そのものがチートなので、聖杯戦争最大の障害でもあります。
しかしそこはさすが孔明、なんとケイネス先生が組んだバーサーカーとの共闘を活かしてギルVSバーサーカー(カルデアチーム)という図式を作り上げて倒してしまいます。

これに関しては正直、ちょっとシナリオのご都合感はあったのですが…こうでもしないとギルは絶対退場しないのでしょうがないです。
核爆弾でも多分倒せない…。

しかしバーサーカーはアルトリアを見て暴走、仕方がなく倒しますが瀕死のバーサーカーを連れてライダーが逃走してしまいます。
しかも気に入らないという理由だけでエルメロイと敵対すると。
ライダーにもう一度会いたいという強い気持ちを抱いてきたエルメロイにとってこの一言はとてつもなくショックだったようです。

そしてなぜかアイリスフィールだけを狙い続ける謎のアサシンの正体なども判明してきます。
孔明の説得でアイリを狙わずに「世界を救う」方法を探すことに。

ライダー陣営はセイバー・ランサー・謎のアサシンを擁するカルデア一行と戦うことを決意します。
ライダー陣営の説得が不可能となった今、大聖杯起動を防ぐためには大聖杯の破壊という賭けに出ることになったカルデア一行。

大聖杯破壊へ!

道中にアサシンを撃破。
物量作戦は強そうですが、ちょっとチート気味の英雄ばかりだったのでしょうがないです。
第6章の活躍を待ちましょう。

大聖杯にたどり着くととてつもない禍々しさが溢れ出ています。
これは前回の聖杯戦争で聖杯が汚染されてしまったから。
この聖杯を手に入れても願いはまず叶わず、世界が滅亡することもあり得ます。

しかしそのような聖杯を前にしてもライダー・イスカンダルはエルメロイ先生と戦おうとします。
当初は嫌われたのかと思いきや、実は同じ道を歩む者だと認めていたからこそ戦いたいのだと。

自分が征服王・大英雄イスカンダルと「矛を交えるに値する相手」なのかと問うエルメロイ先生。

エルメロイ先生がずっと目指した臣下として最大の評価を得たとも言うべきこの言葉。
ずっと聞きたかった言葉かもしれません。

長い間追い求めていた背中、そして今はその相手と真正面から向き合うチャンスを得たエルメロイ先生。
聖杯のための作戦、人理のための戦い、それらを後回しにしてもこの戦いに臨みたいと告げます。

このウェイバーくんかわいい…。(台無し)

そして決着がつきます。

偶然手に入れた力で勝ったことを恥じるエルメロイ先生。

しかしどんな経緯で手に入れた力にせよそれをどのように使うかが重要だと説くイスカンダル。

そしてエルメロイ2世をやはりウェイバーの未来の姿だと知っていたイスカンダル。
アイオニオン・ヘタイロイで共に駆け抜けたことも知っていたようです。(この戦闘では宝具使用前に倒すことも可能なので、ここは記憶があるまたは推測していると判断しました)

第四次聖杯戦争でやったようにデコピンするイスカンダル。

そしてそれを「体より心に響く」と言うエルメロイ先生。
こうしてもう一度会いたかった相手と、そして会うだけでなく今の姿を臣下として相応しく共に轡を並べて戦うに見合う人間として成長した姿を見せることができました。
これ本当に『ロード・エルメロイ二世の事件簿』読んでると感じ方がだいぶ違うので、ほんとぜひ…。

ということで、この後も色々ありますが基本的にはこれでストーリーはおしまい。
エルメロイ先生のためのストーリーでしたね。
それこそが一番見たかったものでした。

ちなみに地味にこうしてストーリー的に登場するのは初めてな気がする騎士王。
いつになったらストーリーに出てくるのか…。
Fateの顔とも言うべき存在ですがFGOではかなり出番が限られていますよね。

高難易度はリメイク

今回の高難易度はラッシュ系ではなく、エミヤとディルムッド(セイバー)の二人が登場。
どちらもブレイク1で、それほどギミックも複雑ではありません。

パーティーはエウリュアレ・ギルガメッシュ(サポ)・マーリンでスタート。
控えは天草四郎・三蔵・オリオン。

今回は攻略等は見ずに挑んでみました。
1戦目は様子見で全滅。笑
エミヤがブレイク後にフルチャージ、ディルは防御バフ重ねがけなどギミックは把握できました。

エウリュアレは開幕でディルムッドのブレイク狙い。
控えの天草四郎はディルムッドの防御バフ消去のためにカレスコ装備。

結局13ターンでクリア。
令呪使用なし、石使用なしです。
Arts宝具とBusterサポートを重ねて運用するなどまだまだ未熟ですがクリアできたのは嬉しいです。
令呪使用は想定内でしたが、フレンドギルが強すぎて…。
今回はおそらくかなり優しい難易度だと思いますが、環境によっても違うのでなんとも言えません。
ただサバフェスのラッシュ系の数が減ってHPが増えたバージョンとも言えそうです。

感想まとめ

とにかくエルメロイ先生のためのストーリーでしたし、本編に比べて沢山の人が救われているのが印象的でした。

(左が今回のマップ、右が特異点F(X))

ケイネス先生がウッキウキでアイテム交換してくれるのは嬉しすぎました。
「同盟者」と呼びかけてくれるのも、苦しい結末を迎えずに済んだのも本当によかった。
もちろんロマニが言ったようにそれが本質的な救済には一切なっていないのでしょうけど、それでも…。

ストーリーは全体的に短めでしたね。
この頃はまだ第一部五章配信前後だったそうなので、方針転換前の初期イベントなのでストーリーよりも周回性やスマホゲーとして必要な要素を優先している感じがしました。
どうせなら削ったであろうストーリーをもっと濃密にして欲しかったですし、虚淵玄先生のシナリオでガッツリイベントをプレイしてみたかった気もします。

イベントシステムは100種ミッション系、特殊アイテム4種の個数で難易度開放、収集は7種類と無駄にシステムが複雑。
ミッション:ホムンクルス100体倒せとか周回のためとはいえ苦痛でしかなく、もうちょっと楽しさを増やしてほしかったなという印象。
あと配布礼装がほぼ役立たずで、聖晶石召喚でしか効率の良い礼装が入手できないのはヤバいなって感じです。
この点は月齢髄液を異様に保有していて助かりましたが…。

あとイベント特効サーヴァントにフレポ召喚でしか手に入らない彼がいたのですが、1年プレイして未召喚です。笑
せめて少し出やすくするとか無理なんですかね…。

報酬にピースとモニュメントが全種揃ってるのは有難かったですね。
ただスカサハから始めたマスターからはサバフェスは戦力的に厳しくて手に入らなかったオーロラ鋼と巨人の指環が欲しかったと言ってました。
このぶんだと彼のスカサハが霊基再臨するのは来年になりそうですね…。
ネロ祭でボックスガチャに入ってきたら嬉しいのですが。

9/13の【カルデア広報局より】9月のゲームアップデートについて でこんな一文がありました。

なお、今後も、期間限定イベントや期間限定キャンペーンにおいて、メインクエストクリアが開放条件となるものを予定しております。
ぜひ、メインクエストの攻略を進めていただければ幸いです。

これは最近も出てきていたので、かなり近い時期に第一部クリアを前提条件としたイベントが始まるという予告だと思います。
去年もそうだったので今年も恐らくクリスマスイベントは一部クリア前提、下手するとネロ祭もそうなるかも…?
ハロウィンも可能性ありそうですよね。

プレゼントボックスのソート受け取り機能など、今後のネロ祭へ向けての改修っぽいですし第一部クリア前提がどのタイミングで来るのか楽しみです。
新規の方や初心者の人は辛いとは思いますがなんとか第一部クリアを目指して頑張ってほしいと思う反面、今回のコラボイベントは復刻なので次の復刻は現状前例がないためそっちも全力でプレイしたほうがいい気もします…。