”再開を望むのか?ならばオレはこう言うしかあるまい。待て――しかして希望せよ。”
待て、しかして希望せよ。と言われてずっと待ってるけどいつまでたっても監獄塔が復刻しないのでマンガを買っちゃったALVAです、こんばんは!
今回購入したのは黒瀬浩介先生の『Fate/Grand Order シャトー・ディフ』です。
TYPE-MOONエース11~12に掲載された読み切りが2本、それに短編の描き下ろしが1本収録されています。
いわゆる多数の作者が描くアンソロジーとは違い、原作としてTYPE-MOONが付いている半公式…3/4公式的な感じでしょうか。
ゲーム本編とは展開が違う部分もありますが、演出が上手くて読みやすいです。
「ロード・カルデアス」
FGOの序章である特異点F 冬木を舞台としたストーリー。
カルデアの騒動、そして冬木へとレイシフトした状態からお話がスタートします。
アーチャーとの戦いを中心にマシュの成長が描かれています。
個人的にツボだったのがここ。
ぐだお「アーチャーか!?」
クーちゃん「ああ、だがまさか 弓を持つとはな」
うん、そうだね。アーチャーが弓を持ってるなんておかしいよね。
こんな小ネタもありますが、ストーリーは重厚。
短いページ数の中でしっかりと描かれる黒化したアーチャーの凄まじい強さの描写、圧倒的不利な状況を覆すために知恵と勇気を振り絞る所長と主人公、まるで師のように見守るクーちゃん、そして人理を守るために成長するマシュ。
描かれるキャラクターも原作通りですんなりと読めます。
アーチャーが狂化していてもすごい繊細な戦術を使っていて性格が出るなぁと思いました。笑
「監獄塔に復讐鬼は哭く」
この作品集のメインとも言える作品。
スマホゲーム『Fate/Grand Order』のゲーム内イベントである『監獄塔に復讐鬼は哭く』のコミカライズ作品。
私自身FGOをプレイし始めたのはちょうど1年前なので、イベント自体未プレイです。
フレンドさんから聞いた話によると高難易度イベントとして毎日一つのエピソードバトルが行われて、お話が展開していくというギミックだったとか。
ストーリーはカルデアにいたはずの主人公がふと目を開けると巨大な監獄塔へと収監されていた、というストーリー。
レムレムしちゃってるやつですね。
幾度となくストーリー上に登場する巌窟王と牢獄で出会い、導かれるままに脱出するというお話。
コミックでもその軸は同じですが七つの大罪をモチーフにした敵を全員描くわけにはいかず、シンプルに纏まっています。
戦闘シーンがド派手で巌窟王と某メルセデスさんが戦うシーンでは「すごい!」「ええ!?」「片手で!?」みたいな感想がつい口から出ちゃうぐらい臨場感溢れる肉弾戦でした。
この描写力ならせっかくですしぜひ監獄塔のフルコミカライズや、イベント自体のコミカライズをしてほしいと感じました。
「姫to姫」
単行本化で恐らくページ数の関係で収録された描き下ろし。
それほどストーリーに深い関係のある内容ではないですが、ある姫とあるお姫様のお話。
確かに王妃は姫力高すぎぃ。
でも本当は姫とお姫様と歌姫のお話でした。
姫いっぱいいるなぁ!
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