ちょっぴりがっかり
今回は雑記です。
Twitterにでも書いとけって感じですが、かなり個人的でどうでもいい内容なのでこっちに書かせてください。
ロンドンの街並みに憧れて
さて先日発売されたUBIのAAAタイトル『Watch dogs legion』。
近未来のロンドンを舞台に正義のハッカー集団デッドセックとしてレジスタンス活動をするというもの。
個人的にはこの作品に大きな期待を抱いていた。
というのもロンドンという都市は以前同社の『Assassin’s Creed Syndicate』で描かれて以来だ。
このコロナ禍の中で海外旅行もできず家で燻っている私としては、ある意味で本作は「ロンドン行き航空券」に違いない。
オープンワールドの世界でロンドンの街に行けるのだ。
オープンワールドには世代がある(自論)
さて子供の頃からオープンワールドが大好きだった私の中ではオープンワールドゲームにはいくつかの世代が存在すると考えている。
といっても私自身がプレイしたゲームは第3世代以降がほとんどであり、かなり曖昧なものだと思ってほしい。
・第1世代
2Dの世界で描かれたオープンワールド、フリーローム要素、シームレス要素
(『ゼルダの伝説』『元祖西遊記スーパーモンキー大冒険』など)
・第2世代
3Dで描かれたオープンワールド初期作品
(『ゼルダの伝説 時のオカリナ』『シェンムー』『The Elder Scrolls II: Daggerfall 』『ミザーナフォールズ』)
・第2.5世代
3Dで描かれ移動時に比較的シームレスな作品 2000年以降
(『Grand Theft Auto Ⅲ』『Grand Theft Auto:Vice City』)
・第3世代
2010年以降の作品、広大なマップを持つ
(『Grand Theft Auto V』『Fallout 4』『The Witcher 3』『The Crew』
・第3.5世代
特殊なオープンワールド。ただの障害物だった壁を登ることができる。
(『ゼルダの伝説 Breath of the Wild』)
個人的な観点ではオープンワールドは第2世代以降それほど大きく発展していないように感じられる。
というのも日本式と海外式のオープンワールドは大きく異なり、海外製オープンワールドが評価されたために、発展がある意味で大きく遅れたと考えている。
横に膨張するオープンワールド
最近のオープンワールド作品の発売前、ゲーマーの議論は大抵こんなものだ。
「知ってるか?次に出るゲームはGTA5のマップの1.5倍らしい!」
「GTA5よりもマップが小さいな」
「GTA5のマップと重ねてみた(画像)」
以前は私もこの手の議論に心動かされていたが、今では正直興味がない。
アメリカ合衆国を隅々まで移動できるという触れ込みで始まった『The Crew』あたりから疑問に思うのだ。
なぜ横に広げるのか、と。
日本のオープンワールドは別の所に重点を置いていた
そう考えると『シェンムー』はかなり異質の存在だ。
横須賀という小さなエリアではあったが、多くの店に入ることができた。
そこに生きる人々の生活感があったのだ。
『龍が如く』もそうだ。
小さな歌舞伎町という街を舞台に密度の高いオープンワールドを描いている。
範囲が小さい代わりにディティールに拘っているのだ。
しかし海外のオープンワールドは「遊べる広さ」に重点を置いてアピールしてきた。
そして多くのゲーマーがそちらを選んでしまった。
横に広く密度が薄いオープンワールドというのはゲーム会社にとっても都合がいい。
一度に読み込むデータを減らすことができる。
街と街をつなぐ空間はテキトーな荒野にしておけばいいし、重要度の高くない地域は同じようなビルを並べればいい。
『Watch dogs legion』は第3世代オープンワールド
さて本題までだいぶ遠回りしてしまったが『Watch dogs legion』はそういう意味では第3世代に属するゲームだった。
つまり2010年から変わらないただ入ることのできない建造物がたくさん並んでいるタイプの、敢えて悪く言えば時代遅れのオープンワールドゲームだ。
もちろん歴史的建造物やランドマークはしっかり再現されていて、多くの進化を遂げていることは理解できる。
しかしそういった施設には自由に出入りできないのだ。
内部が存在しないものも多いだろう。
見覚えのある建物の中に入れないというのはあまりにももどかしい。
せっかく美しい建物があっても、中に入れないのだ。
レストランやカフェもある中で、唯一入れるのがパブだけだ。
ロンドンならパブっていう気持ちもわかるが、服屋にすら入れない。
7年前に発売されたGTA5ですら入れたのに。
服屋の前にある端末で購入するのだ。
だったらスマホから全部買えるようにすればいい。
なのにわざわざ店舗前の端末を触りに行かないとその店の衣服は購入できないのだ。
ああ、気が狂いそうだ。
何も全部を再現しろと言っているわけではない。
少しでいいのだ。
小さなアパートメントは1階の通路で向こう側に抜けれたり、オフィスは1階の受付までは入れるとかでいい。(レギオンでも”少し”だけ入れるところはあったが…)
GTA5のようにコンビニぐらいは入らせてほしい。退化してるじゃないか。
UBIがAAAタイトルを連発してくれるのはゲーマーとして非常に嬉しいが、現状では前作『Watch Dogs2』と左程変わらないオープンワールドだ。
第4世代オープンワールドは密度と範囲のハイブリッドであるべき
2020年に入ったわけだが、今後発売されるオープンワールドゲームには密度の面でも充実したオープンワールドであってほしいと願っている。
第4世代のオープンワールドは密度と範囲のハイブリッドであってほしい。
せめてコンビニ・服屋・レストラン・クラブぐらいは入れてもいいはずだ。
なにもすべての建物に入れる必要はない。
その点で今年最後の希望が『Cyberpunk 2077』だ。
もう一縷の望みにすべてを賭けるしか無い。
『Cyberpunk 2077』が成功すれば世界的なオープンワールド密度ブームが来てもおかしくはない。
窓にお決まりの反射したかのようなテクスチャを張って中には入れないというガッカリオープンワールドとはおさらばしたいのだ。
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