どういうことなんだろう?
そもそも『女神転生シリーズ』から派生した『ペルソナ』はライトユーザー向けというポジションで大成功を収めています。
女神転生シリーズ→マニア・コアなユーザー向け
ペルソナシリーズ→カジュアル・一般ユーザー向け
このような立ち位置だと思います。
では『デビルサマナーシリーズ』はどうでしょうか?
わかりやすく言えば『女神転生シリーズ』と『ペルソナシリーズ』の中間、やや女神転生寄りといったポジションでしょう。
そしてその『デビルサマナーシリーズ』の2作目である『ソウルハッカーズ』はというと、逆にペルソナ寄りのカジュアルでライト層向けなゲームでした。
マニアック→難解で難しく、ダークなストーリー展開など
カジュアル→わかりやすく、比較的アトラス作品の中では明るい
コアユーザー→アトラスの作品が好きな昔からのユーザー(出たら買う勢)
ライトユーザー→普段アトラスの作品にあまり触れていないユーザー
ターゲット/作風 | マニアック(ダーク) | カジュアル(ブライト) |
コアユーザー | 女神転生シリーズ DIGITAL DEVIL SAGA |
ペルソナ1~2 デビルサマナーシリーズ |
ライトユーザー | デビルサバイバーシリーズ | ソウルハッカーズ ペルソナ3以降シリーズ デビルチルドレンシリーズ ソウルハッカーズ2(予想) |
(あくまで私の個人的な見解です)
これまでのアトラスの女神転生系の作品の立ち位置はこんな感じだと思います。
最近ではライトユーザー/カジュアルのペルソナシリーズが爆発的な人気です。
またコアユーザー/マニアックの女神転生も新作が発売されており従来のユーザーも大事にしている印象です。
さてここで疑問なのですが、新作『ソウルハッカーズ2』がどこに位置するのかという話です。
個人的な印象ですが『ペルソナシリーズ』と同じライト/カジュアルだと思っています。
すでに同位置に『ペルソナシリーズ』が存在しており比較されることは間違いないはずです。
自社のIPが最大のライバルというのはどうなのでしょうか?
ファンが『ペルソナ』の新作を求めていることはよくわかっているはずですし、今年はペルソナ25周年で街中でもキャンペーンを見かけることがあります。
新作の発表にピッタリのこの時期に、ほぼ同じターゲッティングのゲームをリリースするのはなかなか面白い選択です。
ソウルハッカーズ2じゃなきゃだめだったのか?
さてさきほどの表を見てもらうとわかるのですが、そもそも私の中では「女神転生をかなりカジュアルにしたのがソウルハッカーズ」という印象があります。
仲魔システムによる悪魔使役によって戦うというスタイルは『真・女神転生』からのスピンオフとしてしっかりと継承されています。
舞台こそは近未来でしたがそれほど未来というわけではなく、発売時の1997年のPC普及の波の中でリアリティのある「デジタル特区」のような天海市を舞台にした少年少女たちのハッカーグループ”スプーキーズ”の活躍を描く。
VRとアバターでデジタルの街「パラダイムシティ」に行くというのはまさに今のメタバース的な話で、携帯型のCOMPはスマホのようで先見の明のある作品だったなあと思います。
やはり『ソウルハッカーズ2』のPVなどを見ていると「ソウルハッカーズじゃなくていいんじゃね?」と思ってしまいます。
ここまで大きく変化させることができたのなら、わざわざソウルハッカーズの名前を使わなくても良いように思えます。
仲魔と戦うというよりはペルソナみたいにセットした仲魔を”使う”みたいですし。
完全新作のIPとしてやったほうが過去ファンの動揺もなくて良かった気も……。
過去作の看板を持ち出す必要ないぐらいスタイリッシュでカッコイイ作品だと思うんですけど、よっぽどなにか大きな繋がりがあるんですかね?
スプーキーズは解散してしまったけど、PS版なら生存ルートあるしもしかして久しぶりに登場したり……しないかな。
どんどんタイトルリレーしていくスタイル
1作目:『真・女神転生 デビルサマナー』
2作目:『デビルサマナー ソウルハッカーズ』
3作目:『ソウルハッカーズ2』
(ライドウシリーズは除く)
こうして見るとタイトルを少しずつリレーしていってるんですね。エモい。
ただそうなると次回作は「2 ○○○○○」みたいな感じになってしまうんじゃ……!
でもペルソナ3の例もある
突然毛色の変わったソウルハッカーズ。
ですがアトラスは過去に同様の手法で大成功を収めたことがあります。
それは『ペルソナ3』。
閉塞感のあった女神転生シリーズにおいてカジュアル層の開拓を狙ったスピンオフ。
その三作目を橋野桂氏が中心となって作り上げた『ペルソナ3』は革新的なビジュアルとサウンド、そしてゲームシステムによって一気にブレイクしました。
同シリーズの過去作であるペルソナ1~2から大きく変化しましたが、今日までの成功を見ると路線変更は大正解だったと言えるでしょう。
確かに『ソウルハッカーズ2』は過去作から大きく変化していますが、それが良い結果となることもあったのです。
また期待したい点はいくつかありますが、そのひとつが「ペルソイナは学園モノじゃないといけない」という縛りについて。
ペルソナはやはり学園モノであってほしい。という意見は多いと思いますが、学園モノ以外にも面白い作品が作れるのは当然です。
ですがペルソナシリーズではできない。じゃあ違う名前でやろうぜ、っていうのは歓迎です。
いただけないDLC商法
少しだけネガティブなことを言えば、アトラスさんのDLC商法マジでどうかと思います。
DLCは追加コンテンツなんだから、発売の時点で山盛りにしてお値段MAX!みたいなのは感心しないですね。
悪魔追加DLCとかは後々出てくるなら「ああ売り上げが良くて追加されたのかな」って思えますが、最初からあるなら「入れとけよ」って思うでしょ誰でも。
まあいつものことなんですけど。
対応プラットフォームの多さは高評価
PS5
PS4
Xbox Series X|S(DL版のみ)
Xbox One(DL版のみ)
Windows10/11
Steam
Switch以外のゲーム機でプレイできます。
対応プラットフォームが多いのはいいことですね。
成功してほしい
ここまでダラダラ書いたわけですが、心の底から成功を祈ってます。
最近の古いIPを掘り起こしてきっちりとどめを刺す流れ本当にキツイんです。
Steam版は発売が1日遅いらしいので、様子見してから買おうか悩んでます。
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