E:D 宇宙船紹介『Keelback』

あなたが私を見つめたら、きっとあなたは魅了されてしまう。
私があなたを睨んだら、きっとあなたは死んでしまう。

宇宙において輸送船は、いつだって獰猛な狼に追われる臆病な羊です。
羊たちは追いかけられ、散り散りに逃げ惑います。
もしあなたが狼で、逃げ惑う羊達の中で背中を見せず立ち向かってくる姿を見たら注意すべきでしょう。
彼女は羊ではなく羊の皮をかぶった蛇で、こんどはあなたが羊のように逃げねばならないのだから。

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・Keelback

「Keelback」はLakon Spaceways社の新型戦闘艦です。
薄く平らな実用性を重視したデザイン、両舷に装備された回転式の補助エンジンは高い機動性を発揮。
4門もの火砲を装備し中型の重厚な船体を持つこの宇宙船は高いポテンシャルを秘めています。
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これだけのスペックを持ちながら、信じられないことにこの美しい宇宙船は同社のTYPE-6輸送艦を基に戦闘用改修を行ったモデルで純粋な戦闘艦ではありません。
そのため同格の戦闘艦よりも少々貧弱な装備となっています。
とはいえ元輸送艦であることから拡張性には大いに優れ、まだ一般化していない艦載機の搭載が可能な数少ない宇宙船です。

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その性能は非常に高いレベルでバランスが取れており、戦闘艦であり輸送艦であり多目的艦として戦闘・採掘・惑星探査などコマンダーのニーズに的確に対応できます。

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・Keelbackのメリット

・高いコストパフォーマンス
3,126,150 CRと比較的安い価格で艦載機を含めた高い戦力と輸送能力を同時に得ることができます。
TYPE-6に比べて3倍という価格差も、輸送能力をある程度確保しつつ自衛能力を得ることができるという点で十分魅力的といえるのではないでしょうか。
同様の武装(S*2 M*2)を持つViper Mk.IIIに比べても設備・内部装備スロットなどで高いクラスの装備が搭載できます。

・多彩なニーズに対応できる拡張性
クラス2 x2
クラス3 x2
クラス5 x2
という高いクラスの内部装備スロットを持ちます。
クラス5のシールドを搭載し、艦載機のFighter Hangerもクラス5に搭載できます。
さらにクラス3やクラス2にPlanetary Vehicle Hangarも搭載できますし、その状態でもカーゴをある程度確保できます。
これほど多彩な装備を中型艦にも関わらず同時に運用できるという点において他の艦にはないメリットがあるといえるでしょう。
TYPE-6が採掘にも適しているように、本艦は採掘作業でもその実力を発揮します。
もちろんそれは高い内部拡張性によって様々なニーズに応えられるからです。

・長距離ジャンプ性能
戦闘艦の中には15LY程度しかジャンプできない船も多い中、Keelbackは最大で27LY近くのジャンプ性能を誇ります。
もちろん装備を揃えればそれなりに重くなりジャンプ性能も低下しますが、それでもTYPE-6の性能を受け継いでいるだけあって20LY近くのジャンプ性能を発揮することができるでしょう。

・・・ではこの船は本当に素晴らしいのでしょうか?

・Keelbackのデメリット

・低いコストパフォーマンス
312万 CRという高価な買い物であるにも関わらず、Keelback単体では14万CRのViperMk.Ⅲと同等の戦闘力しかあなたにもたらしません。
戦闘においてViper Mk.Ⅲで物足りないなら同社の56万CRで購入できるDiamondback Scoutを購入すればいいのです。
同価格帯ではAsp Explorerの廉価版ASP Scout(396万CR)と比べてみても内部装備が1ランク高いのとユーティリティスロットが1つ多いぐらいであとは全ての面において劣っているといえるでしょう。
Keelbackが彼らに勝っている点といえば無駄な価格と艦載機が搭載できるということだけです。

・中途半端でどのニーズに対しても低いレベルでしか対応できない
多彩な内部装備も結局は中型艦の中では中途半端であり多目的なPython、バランスの良いASP、戦闘特化のFDLなどと比べると目も当てられません。
最後の武器である艦載機の搭載能力でも中型艦ではFederal Gunshipが性能的にもバランスが良いです。
そもそも戦闘艦ではなくちょっと武装した輸送艦であり、その中途半端さはコンセプトの時点から宿命となってしまっています。
戦闘時も機動性は劣悪で特定の条件下でしか外部スラスタの恩恵を実感することはないでしょう。
カーゴ容量もTYPE-6より劣っており、わざわざKeelbackを買ってまで自衛するよりも戦闘に関わらずさっさと逃げたほうがよっぽど経済的でしょう。

 Keelbackの武装配置

keelbackの武装は中型ハードポイント2、小型ハードポイント2の合計4門の火砲を搭載することができます。

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機体上面前方、コックピットを挟むように2門の中型ハードポイントを備えます。

この2門の標準的な火砲は機体前方という使い勝手のいい位置に設けられており、ほとんど不自由に感じることはありません。
俯角も仰角も十分でしょう。
惜しむらくはこの巨体に似合うだけの大型ハードポイントを備えられなかったことでしょう。

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下面にも同様の位置に小型ハードポイント2門を備えています。

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この小さくて可愛らしい小型ハードポイントは流用されたフレームの元であるTYPE-6の標準武装ハードポイントがそのまま受け継がれています。

Keelback or TYPE-6

結局私達はどのような選択をすればスマートだといえるでしょうか。

海賊に襲われ、そのたびに顔を真っ赤にして必死にブーストボタンを連打して、海賊に悪態(ほとんどの場合あなたの下半身にボールがついているかどうかを問うものです)をつかれ、冷や汗をかきながら逃げることでしょうか?

それとも3倍の金額を支払い、貧相な中型のハードポイントをたったの2つぶん増やしてデンジャラスな海賊アナコンダに立ち向かって爆散するほうが良いのでしょうか。

・・・その答えはどちらもNOです。

Keelbackのポテンシャル

Keelbackのポテンシャルを一気に高める存在があります。

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そう、艦載機です。

ここまであえて「艦載機」について触れずにきたのは、Keelbackそのものの評価をお伝えしたかったからです。

Keelbackに搭載できる艦載機は純粋な戦闘艦1機分以上の価値を秘めています。
たとえKeelbackが戦闘の役に立たない宇宙を漂うポンコツの洗濯機だったとしても艦載機によってその価値は飛躍的に上昇します。

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この小さな小さな戦闘艦は居住性やペイロードなどは一切考慮されていない純粋な武力の結晶です。
そういった意味では戦闘艦Vultureの小型版と言えるでしょう。
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艦載機の存在こそがKeelbackの存在価値を大きく押し上げていることは間違いないでしょう。
現状Keelbackより安く艦載機を搭載できる宇宙船はありません。
Keelbackの次に安い艦載機対応艦はFederal Gunshipであり、その値段はKeelbackの11.5倍となります。
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この小型戦闘艦が適切な乗員を乗せて宇宙に放たれたとしたら、それはもはやAnacondaやFer-de-Lanceにも引けを取らないほどの強力な猟犬となって敵に襲いかかるでしょう。
あなたは中世の貴族となって馬上からその狩りを優雅に眺めていればいいのです。

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中型艦の中では最大規模のPythonですら搭載できない艦載機を運用できるというのがKeelbackの唯一にして最大の利点となるでしょう。

結論:Keelback

拡張性の高さ、艦載機の搭載など魅力的な点はたくさんあります。
しかしAnacondaのように何でも高いレベルでこなせるわけではありません。
中型艦としての限界を踏まえ、ある程度の割り切りは必要でしょう。

戦闘艦として分類されることもありますが純粋な戦闘力はかなり低い部類に入ることも心得ておかなくてはなりません。
艦載機は確かに強いですが、Keelbackにも攻撃が集中することがあるので全て任せっきりという訳にはいきません。
また、艦載機のクルーの育成ができていない場合やランクが低い場合は何の役にも立たないことも多々あります。

全体の評価としてはマルチパーパス寄りの輸送艦といった印象。
輸送自体はTYPE-6を推しますが、採掘に関してはKeelbackに最適なロールです。

この船に価値を見いだせるかどうかはあなた次第です。

あとがき

こんばんは、ALVAです。
最近良く乗っているKeelbackの紹介記事を書いてみようと思って少しずつ書き溜めてきたものが完成しました。
Keelbackという船は素晴らしいのですが、その反面色々と中途半端なのは使っていて痛いほどわかりました。
特に戦闘面では事前に考えていた以上に適していない船です。
ただ艦載機の空母として防戦を意識して戦うことで少しずつ楽しくなってきました。

さて、今回の記事は「嫌味な書き方」に挑戦してみました。
「いつも嫌味じゃん」という声が聞こえます。笑

というのも理由がありまして、最近車が欲しくなってきたんです。
それで英語の車評論家の車に関する評論を一生懸命読んでいたらこんな感じで評価が二転三転するんですよね。
それが面白かったので今回は英語の偉そうな評論風に書いてみました。

最初の文章はKeelbackのカッコイイところをみせたくて書いた中二病MAXな文章です。笑
Keelbackというのが蛇の名前だと知ったので、カッコイイキャッチコピーみたいなの書きたいなって思ったのですが・・・センス無さすぎてごめんなさい。
コメント欄にてもっといいコピーを絶賛募集中です。
ちなみに画像の英語版はGoogle翻訳ですのでネイティブの方が見たら失笑モノです。笑

Keelback自体は戦闘艦というよりは中世の武装商船風なんですよね。
海賊対策でとりあえず商船に大砲乗っけましたってやつです。
自衛用の装備なのでそれほど強力じゃないのも納得です。
いっぱい集まればスペインやポルトガルの重武装商船団のようになれるかもしれません。笑
目指せゼーアドラー号!(`・ω・´)ゞ

ちなみに私のKeelbackレシピはこんな感じです。

httpss://eddp.co/u/BK2WnhUr

総額で1637万CRも使ってしまいました。笑
これ以外にも戦闘ビルドや採掘ビルドなどをしたこともあります。
Keelbackへの投資額は2000万を超えてるんじゃないかな・・・。
でもこの船は色々できるので面白いです。

ぜひ乗ってみてくださいね!☆

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