時代の狭間に生まれたあまりにも力技すぎるおもしろガジェット。
「Retroid Dual Screen Add-on」が届いたのでレビューしていきます。
予約から届くまでの紆余曲折はこちらの記事で。
※画像多めで表示がバグることがあるので、画像がないときは更新してみてください。
スペックとターゲット

(上記画像には対応デバイスにRP4Proがありますが非対応で現在対応作業中?です。これは公式画像ですが現在も修正されていません。RP4Proで使用可能かどうかは問い合わせたほうがいいと思います。)
| スクリーン | サイズ | 5.5インチ 1080p AMOLED |
| 解像度 | 1920*1080 @60Hz | |
| 明るさ | 500 nits | |
| コントラスト | 100,000:1 | |
| 色域 | 107% sRGB | |
| タッチスクリーン | ◯ | |
| 特徴 | ヒンジ | 120°/150°/180° クリックストップ(カチッと固定される) |
| 充電 | パススルー充電対応(RDS側に充電ポートあり) | |
| 重量・色 | 重量 | 約130g |
| カラーバリエーション | ブラック/パープル(GCカラー)/クリアホワイト(透明) | |
| アクセサリー | (別売り) | スクリーンプロテクター |
| (別売り) | キャリーバッグ(RP5+Grip+RDS) | |
| 対応デバイス | 公式 | Retroid Pocket 5 Retroid Pocket Mini Retroid Pocket Mini V2 |
| 使用可能デバイス | 5~7インチスクリーンのDisplayPortをサポートしている USB-Cポートを備えたデバイス |
スペック的には同社のRP5とRP Flip2で採用されたパネルがそのまま流用されているようです。
面白いのはタッチスクリーンにも対応していることでしょうか。
別売りのキャリーバッグにはケーブルが邪魔ではいらないというポストをXで見かけましたが……。
この製品はすでにRetroid社製のハンドヘルドデバイスを所有している人向けだと思います。
RP5、RP Miniを持っている人以外は使用可能かどうか微妙なので注意が必要です。
RP4Proは当初対応とアナウンスされていましたが後に非対応となりました。
古い記事などでは対応と記載されたままですし、公式でも前述の通りスペック画像では対応のままとなっています。
ただ最近アップデートで対応したというような公式からのポストもあったのでRP4Proで使う予定の人は問い合わせたほうがいいです。
金額は69ドル、クーポンで64ドル。
送料は4PXで12ドル。
合計で76ドルとなりました。(日本円では約11,000円ぐらい)
到着
2025年7月28日に予約、4PX発送。
発送連絡は9月8日で到着は9月15日。

中国からの荷物にしては綺麗な状態。
めちゃくちゃ主張してくる「MADE IN CHINA」!!!!

外箱のおかげで箱は完全に無傷!
ちなみに箱の上に緩衝材も入っていました。

3色のカラバリで今回はGCカラーを選択。
RP5本体の色と合わせてみました。

本体の上面以外全部緩衝材があるので、外箱の上面に緩衝材が入ってたんですね。
おかげでまったくダメージのない状態で届きました。
本体外観

きれいな塗装です。
グリップと本体が当たらないように白い緩衝材が入っています。

本体向かって右側にUSB-Cのポートがあります。
パススルー充電できる嬉しい配慮です。

逆側にはRDS単独の「明るさ増減スイッチ」が搭載されています。
RDSの画面の明るさは本体同期じゃないんですね。
細かく変更できるのは嬉しい反面一気に変えるのは難しいので賛否あるかもしれません。
個人的には音量スイッチだと嬉しかったかな。

背面側から見たRDS。
映像などを送受信するためのメインUSB-Cポートがあります。
下側はグリップの上面部分となります。
こういう部分を見ると筐体は公差が少ない精密な加工がされているように見えます。

RDSのグリップを開いた状態。
ライトボックス上部のLEDが映り込んでしまいました。ごめんなさい。
でも見ての通りきれいで歪みのないディスプレイ、グリップの作りも均質で素晴らしいですね。

この手前の部分を引っ張るとバネが伸び、デバイスをしっかりと挟み込んでくれます。
黒い部分は硬めのゴム系素材でデバイスのズレを防ぐようです。

RP5などで実装されているディスプレイなので電源が入って無くても綺麗です。
少し見える白い点はホコリです。光の関係でモヤっぽく見えますが手に取ってみると上質なディスプレイなのがわかります。

グリップ下部。USBケーブルが通る溝が切ってあります。
RDSくんすごい辛そうな姿勢なので次の写真に行きましょう。

と言いながら同じ姿勢で正面側。
綺麗でムラのない塗装でいい感じ。

ここからはなんとなく定規と撮影。
性格な寸法はわからないですがなんとなくサイズ感が伝わればいいな……。

底面。

意外と小さめ。

伸ばせるので参考にしかなりませんが……。
特製USBケーブル

製品の遅延の原因にもなったオリジナルUSBケーブル。
一見何の変哲もないきしめんタイプのケーブルですね。

うーんUSBケーブルの外観品質は本体に比べると低め。
なんかバリっぽいし金属部分が曇ってるんですよね。
ケーブルに傷あるし。

だいたい24cmぐらいです。
ピンっと伸ばせば25cmですが長すぎない?これ。
でも色味はちゃんとGCカラーとぴったり合うのでそこは◎。
合体!Retroid Pocket 5とRDS!

合体!となりましたがRP5とRDSの表面のテクスチャは撮影ブースの反射板が映ってしまいました。
ガラス部分が綺麗すぎて反射しちゃう……。

RDS君さあ、なんか背面の給気口塞いじゃいないか?
と言いつつそもそもオフィシャルグリップがかなり塞いでいる。
たぶん大丈夫。

RP5下部の状態。
USB-Cポートと3.5mmステレオミニプラグのソケットは問題なし。
ただぶっといプラグだと干渉しそうではあります。
microSDスロットは完全に閉鎖。
よく交換する人は大容量で一つにするか、専用SDカードを作るしか無いですね。
データ自体はUSB-Cで直接PCに繋げばいい……ってここのポートもRDSで埋まるんじゃ……?

こう見ると結構ガッツリ排気口塞いでますね。

特に終わってるのがこのRP5上部。
電源スイッチはまあいけるけど、音量スイッチは無理。
なんかやりよう無かった?と問い詰めたくなる作り。
まあつまようじとかで押せなくはないですが……。

なにこれ……ヤバすぎでしょ。(歓喜)
こういう無理やり追加装備つけるの好きです。

改めて見るとおもしろすぎます。
こんなの無理矢理すぎる!考えた人すごすぎるよ!誰だよ!

パタン。閉じると急におとなしくなるRDSくん。
なんか最初からいましたけど?みたいな雰囲気です。
誤解を恐れず言えばいっそRP5専用品として設計してほしかった気も。

RP5公式グリップを装着しているとグリップの下部のフチがRDSの先端に当たり見事に衝撃を逃がしています。
これならどちらのディスプレイも当たっていないので安全ですね。

いい感じです。
そもそもRDS本体が軽いので閉じるときも恐る恐るという感じにはなりません。

ただ公式グリップ無かったらガチン!ってなる気もします。
なんかフェルトシールみたいなのを貼ったほうがいいかもしれません。

ボタン押させる気ないのとトレードで強度を意識した作りになっていますね。
かなり頑丈です。
バネで固定しているのに「ミシミシ……」みたいな安っぽいプラスチックの感じがしないです。

はい、ということでRP5に取り付けた状態でした。
なんだかんだ取り付けてみるとシュッとしていてカッコいいですね!
……え?ケーブル?
ケーブルなんてありましたっけ?
ケーブルつけるとまあまあ台無し

なんじゃこりゃ~~~~~~~!!!!!
急にリーゼントみたいになってるけど大丈夫?

ぐにーんってなってるぞ!?!?!?!?
もともと無理やりだなあって思ってたけど、これはもはや冒涜的だろうが!

これなら最初からグリップの中通してエンドから出せばいいんじゃ……?
とはいえ交換できるのでなにか困ったら似たようなケーブルを入手すれば使える……使えるか?これ。

こちらがグリップの下部。
RP5側はこんな感じで意外とスマートな接続ができています。
そうなるとなんで上側あんな事になってんの!?!?

この接続部の出っ張り部分があるせいでL字じゃなくて真っすぐのケーブルだと開いたときにぶつかる。
それはわかる。
かといってこの出っ張りはヒンジの構成部品としてなくすことはできない。
それもわかる。
それで「じゃあやめよう」とならなかったことがすごい!!!(褒め言葉)
画面の角度について

こうしてみると素敵なんですけどね……。
後ろにはケーブルが……。

これが120°の状態。
一番使う角度かな?

150°がこれ。
ラッチの感じがカチッ!っとなって気持ちいいです。

180°はこんな感じ。
3DSのラッチの遊びがある感じとは違いかなりタイトな印象。
揺らしてもブラブラしません。

こうしてみるとRP5と画面サイズが完全に同一なのいいですね。
電源の入った状態

接続して電源を入れたらまずは設定→ハンドヘルドの設定→ハンドヘルド画面を閉じるをオフにしないとメイン画面が消えたままになります。
テレビとかに出力する際に使うモードかな?

大好きな『ペルソナ3 Reload』の壁紙のホーム画面です。
上下ともにとても綺麗。
発色・輝度などが同一なので違和感は一切ありません。

YoutubeでRetroid公式の動画を見てみました。
再生中に撮影していますが、このようにほぼ遅延はないようです。

よく見たらこのデモンストレーション、ケーブル無いやんけ。

やっぱり公式的にも公式グリップ付けてほしそう。

そういえばパススルー充電してみたのがこちら。
マグネットUSBの端子を使ってます。
ちゃんと充電されていて嬉しい。
重さ

RDS本体のみで135.4g

ケーブル込みで147.1g

ケーブルだけで11.8g

RP5+公式グリップで347.5g

すべて込みで494.8gでした。

ちなみにNEW 3DSLLが334.7g。
ただRP5はグリップがあるせいかゲーム機として持ったときの重みは3DSのほうがずっしりしています。
使ってみた感想
ここからは画像ほとんど無いです。
使ってみた感想。
「重量バランスはまったく気にならない」
RP5の重量のおかげか、RDSが異様に軽いからか重量バランスはとても良いです。
カメラなどの機能もついていないので3DSのように上画面側に”持っていかれる”感覚はありません。
「画質はとても良い」
AMOLEDという有機ELディスプレイのおかげでビビッドで美しくメリハリのある画質です。
明るさはもうちょっと欲しい気もしますが、ハンドヘルド機として十分で
「接続はかんたん」
ただ挟んでケーブル挿すだけなので簡単です。
一方で設定面は煮詰められていないのかよくわからない挙動も。
「質感が良い」
全体的にチープながらヒンジの固定力が高かったり、がっしりしたグリップ感。
よくできていると思います。
「ケーブルは邪魔だし不完全」
やりたいことはわかるのだがケーブルはもう少し短くても良かったはず。
どうやっても邪魔なので短めのケーブル別売りしてくれたら買います。
もしくはピッタリのケーブル売ってないかな?
「バッテリー消費すごい」
目で見てわかるレベルでバッテリーがもりもり食われていきます。
最近使ってなかったのでバッテリーがヘタってるのかもしれませんが怖いスピード。
ゲームしてなくてもゴリゴリ消費します。
「ボタン押せないのストレス」
音量ボタン押せないのはかなりキツいです。
一応アプデで上からスワイプででてくるメニューをもう1回スワイプして音量調整までたどり着けますが……。
他のやり方があるのかな?
「画面を閉じてもスリープしない」
地味に3DSの気分で使うとやばいのがこれ。
画面の開閉は一切RP5などのハンドヘルド側では検知していないのでしっかりスリープにする必要があります。
え?スリープにするときは上のボタンを……って押しにくいなぁ!
「なんか画面の表示が乱れて時々消える」
RDS到着後すぐに発症した問題。
時々画面にノイズが乗り、それが連発したあとに画面がシャットダウンしてすぐに復帰する現象。
ぶっちゃけ初期不良感あるのですが使ってると出なくなった。なんだこれ?
なんとなく原因はわかった気がするのですが……?

「二画面対応アプリ少なすぎ」
ぶっちゃけ二画面である必要がない。
使い道がない人にはまったく意味のないアイテムだと思う。
設定面もアプリ側の仕組み次第なところがありちょっと納得のいかない挙動になるときもある。
とはいえこれはRetroidの問題ではない。
「動作が時々不安定になる」
設定上の問題もあるのだと思うのですが時々変な挙動になります。
上画面が復帰しなかったり、下画面が表示されなくなったりすることがあります。
本当に稀にって感じ。
2つのアプリケーションを同時に表示する方法
さてこのスクリーンのいちばんの使い道と言えば「Chrome見ながらYoutubeを見る。」ですよね?
ちょっとやり方が難しかったので説明しますね。
まずホーム画面で上画面で起動したいアプリを選びます。
下画面に表示したいアプリから選ぶことはできません。(厳密に言うと選べるが先に起動できない)
上画面に表示したいアプリを選びます。

今回はYoutubeにしてみましょう。
アイコンを長押し。
「スクリーンスタート」を選択します。

ここで「内部画面」を選択します。
そしてもう一度ホーム画面でこのアプリを起動すると……。

あら不思議。上画面にYoutubeが表示されました。
たぶん翻訳ミスだと思うのですが内部画面と外部画面の項目が逆に表示されてるっぽいです。
英語だと中段が「Internal Screen」で下段が「External Screen」なので。
そして今度は下側のディスプレイに表示したいChromeのアイコンを長押し。

同じく「スクリーンスタート」

「外部画面」を選択。

はい、これで二画面別々のアプリが表示できました。
ちょっと面倒ですよね。
あと画面汚くて本当ごめんなさい。色々試行錯誤してたらこんなことに……!
総評:すげえニッチで時代の狭間に一瞬だけチャンスがあった

2画面というガジェット好きを強力に誘引する要素を持ちながら、後付けアップグレード、無理やりな装着などあまりにも力技すぎる暴力的で冒涜的なレアガジェット!って感じです。
同じ2画面という意味でNEW3DSLLと並べてみました。
2画面ガジェットが市場にほぼ存在しないタイミングで発表され一瞬は「すげえ!これこそ俺達が求めていたもの!」となっていたのですが……。
その後AYNが2画面ハンドヘルド「Thor」を、AYANEOが「Pocket DS」を発表しました。
AYNとRetroidは親会社が一緒の姉妹会社で色々協力している節があるのでぶっちゃけこのRDS作ってる時点で「Thor」の存在知ってたと思うんですよね。
「Thor」の発表の前後で売れ行きはだいぶ違うだろという気はするので、まあビジネスだからしょうがないとは思うのですが「Thor」があの値段で性能ならRDS選ぶ人は少ないんじゃないかなという印象。
だからあの、みんながなんとなく「2画面ハンドヘルド欲しいな(今年の前半)」と思っていた一瞬しかチャンスはなかったのかも。
あとまあ次のRP6は画面サイズを大きくしたりしようとしてると思うのですが、そのためには大量に調達したRP5とRPF2用の5.5インチディスプレイを消費したいという思惑もあったのでは……?
一方でこんなおもしろガジェット見逃せねえだろ!という気持ちもわかる気がします。
だって”1画面のハンドヘルドが2画面になるキット”ってだけで面白すぎます。
画質も大満足だし、やりたいことはできそうだし文句無しでもあります。
USBケーブルだけなんか調子悪い気がするので交換してほしい気はする……。
何なら追加で買ってもいいのでAYN Thorを送るときに一緒に同梱してください。(まだ買ってない)
購入を悩んでる人へ。
RP5を持っているならアリ。
ただAYN Thorの発売日は来月中旬なのでちょっと待てばそっち買えますよ。
ライトはRP5と同じCPU、ベース以上はSnapdragon 8 Gen2ですっごい。
まあでも1万円で買えるこのRDS、私は大好きです。
久しぶりに長い記事書いた~




コメント