[FGO] 星3キャスターの宝具連射良妻魔術師!?「メディア」星3サーヴァントを紹介!その3

―――正直な話。できるならもっと続けたかった、私の八つ当たりと知りなさい―――!

Fate作品で「キャスター」と言えば誰を思い浮かべるでしょうか?
フードの向こうに見えるのは魔女としての冷たい眼か、それとも呪いによって犠牲となったただ故郷へ帰りたかっただけのひとりの女性なのか――。

さて、今回は「1年プレイして頼もしかった星3サーヴァントを紹介!」と銘打ち、初心者の方でもお手軽に入手できる星3サーヴァントの中から1年プレイしてみてたくさん助けてもらった、頼りになったサーヴァントをご紹介したいと思います。

3回目である今回は単体宝具をNP0から即時発動可能な頼もしいキャスターこと「メディア」さんをご紹介。
とてつもなく深い闇の魔術師かのように見えて、その実良識ある素敵なキャラクターである彼女は『Fate/Grand Order』でも屈指の宝具連射型サーヴァントです。

アフロディテとイアソンに全てを狂わされた少女

『Fate/Grand Order』がTYPE-MOON作品で初めてプレイする、という方には彼女は恐ろしい魔女のように映るかもしれません。
しかし彼女こそがギリシャ神話における最悪レベルの”被害者”であることを知っている人も多いはず。
1世紀から2世紀頃にアポロドロスが著した「ビブリオテーケー」の中に出てくるイアソンの物語において登場するアルゴナウタイの一人…というよりはぶっちゃけ誘拐されたレベルの王女様。(イアソンとの結婚を条件に助けたという見方もあるので完全な被害者なのかは不明)

イアソンが色々あって船で旅しようとするとヘラクレス・アタランテあたりのギリシャの大英雄とも言うべきメンバーが集います。
最初から最強データ引き継ぎでニューゲームプレイするワンピースみたいな感じといえばわかりやすいでしょうか。
旅の目的を達成する課題があまりにも難しくどうしようもなかったため、女神ヘーラーに頼みアフロディテが呪いをメディアにかけてイアソンに一目惚れさせることで無理矢理達成しました。
この呪いによってイアソンに盲目的に従うようになったメディアはイアソンのために国を捨て、肉親を捨て、全てを捨てて愛しますが目的を達成したイアソンにとっては邪魔な存在となります。
そこで王様になりたかったイアソンはメディアを捨ててある国の姫との婚姻を進めます。
呪いによって全てを失って絶望したメディアは婚姻を台無しにして放浪することとなります。

もうあれですね、ヘーラーとかアフロディテが出てきた時点でトラブル確定ですからね…。
ちなみにメディアは放浪の後に結婚したとか、存命だった父王が王座を追われると助けに行ったりとか、アキレウスと結婚したとか…救われてると本当にいいんですが…。

イアソンはその後船の下敷きになったとか。なんでオレばっかり――!

(歴史上のお話にはいろいろな視点や解釈があるため、あくまで一個人の意見とお考えください)

ルールブレイカー!NP100チャージできる天才魔術師

FGOにおけるメディアの立ち位置は「礼装・サポート支援を必要とせずに開幕宝具が撃てるキャスター」といった感じです。

強いところ

・NPを100チャージできるスキル「高速神言A」
スキル1の高速神言はなんとLv.1でNP80チャージという超強力な効果を持っています。
しかもスキルレベル4の時点でNP101をチャージできるため、ゲーム開始と同時に礼装もサポートも必要とせず宝具を放つことが出来ます。

・高いNPリチャージとスキルによるNP獲得量アップ&カード性能によるNP獲得
後述の宝具にはNPリチャージという効果が付いており、宝具を放つとNPがもらえてしまいます。
オーバーチャージによって変化はしますが最低でも20%は確定、最大で100%です。
しかもスキル3「キルケーの教えA」はNP獲得量アップ(1T) 30~50%のため、例えば宝具を撃つ際に3枚あるArtsカードでブレイブチェインなどを組めればカード性能の高さも相まって2発目を狙うことも可能です。

・味方単体弱体解除と敵単体の強化解除
宝具にばかり目が行きがちなメディアですが、スキル3には味方単体の弱体を解除できる効果があるため敵からもらったデバフ(バッドステータス)を解除してあげるサポート的な動きも可能です。
また、連射可能な宝具には敵の強化状態解除が付随しているため攻撃の後に解除というタイミング的な問題はありつつも高難易度適性の高さも売りです。

弱点なところ

・宝具の火力は低い
連射が可能なため手数でカバーしていく戦法が有効となる。

・耐久はCT4~6の回復のみ
スキル2は回復効果があるが500~2500といった程度でもともとのステータスの低さから耐久力が高いとは言えない。

ピンポイント起用でやっかいなアサシンを葬る

個人的におすすめなのがピンポイントで登場するピンチヒッターのような運用。
活躍する状況は2nd waveで高耐久のモンスターが出てくる、混合編成の敵で3rd waveにシャドウサーヴァントの登場が予期できる場面などです。
控えメンバーに宝具火力アップの礼装や、最悪コストがキツければ礼装なしでも入れておけばオーダーチェンジで前衛に出てもらえば敵を一気に葬れます。
ただしイアソンの二の舞になりたくなければ使い捨てにせず「ありがとうございます!」と言いましょう。

火力は確かに低めですが2連射が狙えるサーヴァントですので、どんどんルールブレイクしてもらいましょう。

宝具ぶっ放し系サーヴァントの競合は多め

ということで☆3キャスターであるメディアさんについて書きましたが、実はキャスタークラスには同様に低いNPから一気に宝具をぶっ放せるサーヴァントがいます。

NP100以上チャージ

・オケアノスのキャスター(☆4キャスター)
メディアと同じ高速神言を持ち、単体Buster宝具に特殊なスタン付与と高火力のキャスター。
スキル2で相手の防御力を下げれるが、攻撃系バフが少ない。
Buster宝具のため対アサシンの場合一緒に有利が取れるマーリンとも相性がいい。
メディアはAだが、オケキャスはBのため100%チャージのためにはスキルレベル8が必要。

・ニトクリス(☆4キャスター)
同じく高速神言Bを持つニトクリスはArts全体宝具で即死効果があります。
メディアとは活躍の場が違うので、競合ではありません。
持っていたらぜひ育てたいサーヴァント。

他にメディア(リリィ)もいますが、攻撃系宝具じゃないので除外しました。

NP80前後チャージ

・玄奘三蔵(☆5キャスター)
キャスター単体宝具系では随一の性能を持つサーヴァント、玄奘三蔵法師。
高速読経によってNPチャージを最大80%チャージでき、しかも宝具火力アップまで付いてきます。
NP獲得量アップもあり、ターゲット集中まで持つすっごい頼れるサーヴァント。
非常に頼もしい反面、宝具を撃ったら攻撃的な役目をある程度終えてしまい独力で2連射を狙うタイプではない点はメディアとの違い(NP獲得量アップがあるので無理ではない)。

・パラケルスス(☆3キャスター)
実はメディアの役割に一番近い動きができるのがパラケルスス。
Arts全体宝具、最近の強化で他に類を見ないほどのNP獲得量アップ付与スキルを手に入れ自力でも、他人の支援でも宝具連射に寄与できるようになりました。
強化解除や弱体解除は無いためメディアの完全な競合ではありませんので、全体宝具ならパラケルスス、単体ならメディアという感じでいいと思います。
なんならどっちもArts宝具ですし、Arts全体アップをパラケルススが持っているので一緒に編成してもいいと思います。

アンデルセンやアヴィケブロン先生もいますが、今回は割愛。

単体キャスターが不足しているならぜひ育てたい

メディアが特に活躍してくれるのは単体宝具キャスターが少ないカルデアの場合です。
キャスターの多くは全体宝具で、亜種特異点で多少増えるまではかなり希少な存在でした。

即時NPチャージ、宝具の連射性など序盤~第一部クリアまで十分役立ってくれるはずです。
カレイドスコープをほぼ必要としないため、礼装やコストの面でも大きく貢献してくれます。

第二部突入後、キャスターの戦力がかなり豊富でもピンポイントで活躍してくれるので本当にありがたい存在です。
スキルレベルも4でNP100チャージなのでハードルが低く初心者の方におすすめです。

とはいえ、☆5の強力なサーヴァントに対抗するのはステータス面でどうしても厳しいのでもしお持ちならそちらを優先したほうがいいです。

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