SEGA ×DWのサクラ革命に期待してもいいかもしれないと思った話

サクラの季節

夏だ。
暑い夏だ。
だからこそ、終わった春を惜しむ気持ちが湧いてくるのかもしれない。

先日、SEGAとディライトワークスによって発表された『サクラ革命』。
サクラ大戦のファンの皆さんはどう受け止めただろうか。
『新サクラ大戦』が少々賛否両論だったことから少し不安に思う人も多いのかもしれない。
しかしもしかしたら、ちょっとだけ期待してもいいかもしれない。

httpss://sakura-kakumei.sega.jp/

そもそも『新サクラ大戦』はサクラシリーズでなくてよかったのでは?

『新サクラ大戦』の大きな問題点は過去を引きずってしまったことだと言ってもいいだろう。
サクラシリーズは間違いなく素晴らしい作品でその名前を受け継ぐことはメリットとなるべきであるが、少なくとも『新サクラ大戦』においてはメリットにできなかったようだ。

『新サクラ大戦』における過去作の位置づけは「都合の良い部品取りの廃車」のような存在だ。
本来であれば過去作をベースに素晴らしい新車を作るべきだが、1~5までの過去作の都合の良いパーツだけを抜き出して、そこに自分たちが作りたい”新サクラ大戦”というボディーで覆い隠したように見える。

つまり何が言いたいかと言うと「そもそもサクラ大戦じゃなくてよかったんじゃないの?」ということだ。

『新サクラ大戦』をプレイしていて感じたのは「新しいことがやりたい」「過去作のファンに買ってほしい」というふたつの気持ちだ。

キャラクターデザインを久保帯人先生に任せたい。
これまでの華撃団構想とは一線を画す開かれた華撃団。
華撃団を使った競技大会。
これまでのメンバーは去り、新たなメンバーでスタート。

なるほど、たしかに新しい作品となりそうだ。

しかしその一方で……

歌劇団→華撃団のシステムはそのままにしたい。
新しいメンバーだけでは既存ファンが買わないからさくらが関わってそうな雰囲気&すみれを出す。
帝国華撃団の人種が混在する設定を使いつつも、他国の華撃団は同じ人種・国籍。
過去作のメンバーも関わってくるとユーザーにミスリードさせる年代・舞台設定。

ネタバレになりそうな部分は書きませんが、要所要所に過去作オマージュの演出もある。

そう、『新サクラ大戦』は革新と保守のベクトルが正反対を向いてしまった結果、余計な重荷を背負ってしまったのだ。
それは過去作のファンを大事にしようとしたのかもしれないが、一方で打算的なマーケティングの犠牲作なのかもしれない。

もしサクラの名を冠しつつも過去作から遠く離れた時代・設定だったら……?
過去作の登場人物もみんなハッピーだったら……?
むしろ過去作の香りが一切しない独自性・新規性のある作品で勝負に出ていたら……?

『サクラ革命』は太正100年が舞台

さて話題の新作『サクラ革命』はどうだろうか。
一見すると『新サクラ大戦』から続く怒涛のメディアミックスの産物のようですが、なんとその時代設定は太正100年!(サクラ大戦では大正ではなく”太正”時代)

つまりサクラ大戦の過去作から遠く離れた未来の話。
なんなら現代が大正元年から数えて108年ほど離れているわけで、現代作と言えるかもしれません。

これだけ離れていれば設定こそ共有しているものの、ほぼ完全な別作品ということ。
結果として新規性がかなり強くなり、過去作が都合よく改悪されるような自体は避けられそうだ。

唯一気になるのがソシャゲという点だが、未来につながるかもしれない

やっぱり気になるのがソシャゲだという点だ。
とはいえFateシリーズがFGOで一気にブーストしたことを考えると、同じディライトワークスでSEGAも本気であればもしかしたらサクラ大戦がもう一度復活するかもしれない。

どのような形であれやはり過去作のファンは『新サクラ大戦』で割りを食って幻都に閉じ込められた大神さんや華撃団メンバーを救い出すストーリーが見たいのだ。
(なんだったら”新”はパラレルワールドということにしてもいい)

課金ゲーだとしてもこれでシリーズが息を吹き返す可能性はゼロではないはず。
少しだけ、少しだけ期待してもいいかもしれない。

私が大好きだった大神隊長や加山さん、彼らが愛する華撃団の面々や関係者とまた会いたい。
なんだかんだ5も好きだったので新次郎にも会いたい!
そのためにもこのソシャゲは絶対に成功させるべきだ。

httpss://sakura-kakumei.sega.jp/

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