[PS Plusフリープレイレビュー] 『戦国BASARA4 皇』

Game

どうか蘇って…!

 

戦国BASARA4 皇 - PS4

『戦国BASARA』といえば言わずとしれた戦国時代を舞台にしたゲーム。
コーエーの無双ブームとは少し路線が違い、女性ゲーマーにも人気が出たシリーズでした。

ぶっちゃけすでに無双シリーズが先行していたジャンルだったわけですが、意外にも遊んでみると……

抜群に面白かったのです。

 

無双シリーズとはかけ離れた、いやむしろもう歴史とかそういうしがらみからも大きく逸脱したキャラクターたち。
戦国無双とかだと細かいところでは真田幸村が武田信玄と一緒に出てる時点でもうアレなんですけど、そんな指摘を戦国BASARAにする暇なんてありません。

剣を指の間に挟んでもう何刀流かもわかんないルー大柴みたいな喋り方をする伊達政宗なんて爆笑モノですよ。

でもそれがめっちゃかっこよかったのです!

それぞれが熱い信念を持って戦国時代というか異世界的な戦国を駆け抜け、民のため国のための理念や理想、熱い信念がぶつかりあう!
男と男の熱い戦いもあって、カッコイイ女の戦いもある!
声優さんたちの素敵な声!
無双シリーズよりもかなりカジュアル寄りで、ボタンを押してるだけで紙のように吹き飛ぶ雑兵たち!
マップは狭いけどギミックや作り込みがしっかりされている!

気がつけばプレイし終わった弟から借りてプレイしまくる日々でした。
明智光秀の影のある雰囲気や猿飛佐助の明るくも闇に生きる雰囲気に魅了されてしまいます。

さて、そんな戦国BASARAですが、シリーズを重ねついに4となりました。
今回11月のフリープレイの対象となったのはPS3でリリースされた『戦国BASARA4』の完全版である『戦国BASARA4 皇』(PS3/PS4)です。

最新作として『戦国BASARA真田幸村伝』も同時にフリープレイに登場しました。

個人的な評価ですが、フリープレイだという点を鑑みても少々厳しいものを感じました。

ストーリーを作れる人がいないの?

『戦国BASARA』のある意味でのピークは2度ありました。
1回目はシリーズの1作目『戦国BASARA』です。
濃いキャラクターたちがぶっ飛んだ世界で派手に暴れまわり、ギャグありシリアスありの革新的なゲームです。
そして2度目のピークが『戦国BASARA2』~『戦国BASARA3』でしょう。
登場人物を絞り、ストーリーを重視した3の戦国絵巻は賛否両論あれどゲームとしては完成された物を感じました。
ぶっちゃけると3ベースで登場人物を元に戻せばよかった気もします。

本作ではキャラクターが異様に多く、正直いらないキャラクターが多数います。
そしてこれまでのキャラクターの掘り下げもなく、薄っぺらいストーリーもどきをプレイさせられる時間はまるで永遠のよう。
あれほど爽快感があって、時間が経つのも忘れてプレイしたBASARAが今このレベルになっているとは思いもしませんでした。

手間のかかるギミックやマップはただただ時間の浪費を誘い、雑魚敵の数は減っています。
特にルーレットや陣大将の存在がゲームのテンポを著しく損なっています。
雑兵の数が減ったことで爽快感もなく、若干硬くて1コンボで倒しきれなかったりするのも問題。(育成や武器などで倒しきれるようになります)
あとなんか組体操的なムーブをキメてくる雑兵、まとまっていて倒すのは面白い反面コンボの邪魔でしかなく何とも言えません。
さらに取得した陣地は簡単に敵の雑兵に奪い返されるので迷路のようなマップを行ったり戻ったりしなくてはならず、何を考えているのかよくわからない。
ルーレットなんていう運要素に左右されるゲームならパチスロでいいんじゃないでしょうか。
雑兵のコメントみたいなのも入るのですが、正直ちょっとどうなのっていう内容もありゲームに集中させてくれません。

そして全体的に問題を感じたのはストーリーの手綱を握っている人がいないのではないか、というところ。
プレイしていてもストーリーの出だしから終盤まで本気で意味がわからないものもあり、そもそもなんで戦ってんのというレベルの武将もいます。
というかストーリーがあるのかすらもはや十数時間プレイした今でもよくわかりません。
あと性格が変わってるキャラクターもいてかなりアレです。

ユーザーの求めるもの≠メーカーが発売したもの

ユーザーははたして何をBASARAに求めていたのでしょうか。

・簡単な操作で生み出される爽快感
・重厚でキャラクターの魅力を強く引き出すストーリー

究極を言ってしまえばこの2点だったのではないでしょうか。
しかしメーカーはこの2点を見事に蔑ろにしました。

 

例えばアニメでヒットが出ると、そのゲームが作られます。
そしてその手のゲームはアニメの放送終了後に速やかに発売することを求められるため、たいてい酷い出来のものになります。
とはいえファンゲームみたいなものですから、ユーザーもそれほど高いハードルで期待してません。
いまのBASARAはソレのハードルが高い版です。

1~3までの『戦国BASARA』を元に作られたキャラゲーが『戦国BASARA4』。
もう『戦国BASARA』というゲームは1~3である程度一段落したのです。
熱狂は薄れ、ユーザーはマンネリの打開を求めています。
しかしリリースされたのは1~3のファンゲームでした。っていうことです。

このままBASARAは終わるべきなのか

BASARAというゲームは間違いなく一時代を築いたゲームです。
ここで終わってしまっては本当にもったいなく思います。
かといってこのままBASARAシリーズを続ければ次が確実に致命傷になるでしょう。(幸村伝ですでに致命傷のような気もしますが)

そこで次を作るのであれば制作首脳陣の総入れ替えをするべきです。
カプコンはこのシリーズのコントロールができる人物を新しく据えて、脚本やキャラクターデザインは元の方に戻すべきでしょう。
明らかに4あたりからキャラクターが崩壊してますからね・・・。
3以前の有能なクリエイターの方に戻ってもらわないと厳しいです。

まあ4であれだけダメージを負って、4皇でさらに深い痛手を負い、幸村伝で完全にダウンした気もするのでなんとも…。
誰か人格者の敏腕プロデューサーのもとで立ち直って欲しいシリーズです。

 

コメント

  1. 匿名 より:

    自分も4はクソゲーと騒がれて購入しなかった1人です。
    しかし何故今このタイミングで意見かと言うと、Nawでプレイしてみて感じました。
    1~3までは、サクサクの爽快感に適度な強さで所謂[無双凪ぎ払い]の爽快感感がありました。
    やはり、この手の無双アクションゲームの醍醐味は【爽快な凪ぎ払い】にあるから面白いと思います。
    しかし4の雑魚兵からして【とにかく強い】と感じました。
    強いと言うより【うざい】が正しい言い方かもです。
    コンボ以前に、こちらの連続攻撃を何かしら止めて来たり、弾き返して来る割合が異常に感じましたね。
    よく【史実が云々】等の不評が挙がってましたが、元々バサラや、この手のゲームの本家、コーエー無双ですら【史実に忠実ではない】ので、それこそナンセンスな話。
    個人的に一番クソゲーだと感じたのは【シビア過ぎる敵の反応】でした。
    これでは、せっかくの売りネタの爽快感が台無しになります。
    難易度普通なのに、出鼻、弾きからのタタミ掛けで前田慶次に秒殺されて唖然としましたw
    高橋名人でも呼んで来いって勢いのつばぜり合いに苦笑いしましたよw
    爽快感を適度に味わうゲームなのに、ストレスを多大に受けるゲームだったとはw
    購入しなくて正解だったと、今更ながら感じました。

    • ALVA より:

      とくめいさん、コメントありがとうございます。
      なるほど、1~3までしっかりプレイしてきた方にとってもやはり【爽快感】こそが重要なポイントなのですね。
      爽快感の減少はゲーム開発において【難易度】と【ストレス】を履き違えることで起きている現象のような気がします。
      個人的にも大好きなゲームシリーズなのでアニメや舞台だけじゃなく、新作を期待したいですね。

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