[FGO]「レディ・ライネスの事件簿」クリア&感想

”だから、さようならじゃない!いつかまた会おう!私の、ああ、はじめての弟子!”

イベント概要

列車で目覚めるとそこはどこかおかしな「パッチワーク・ロンドン」。
霧のかかるロンドンのようにぼんやりとした頭でたどり着いた集合住宅。
そこでロードの死を目の当たりにする。
フードを目深に被るモノクロの少女、神霊を宿すお嬢様、そして不思議な少女。
記憶のツギハギと忘却によって作られたおかしな世界を”師匠”と共に駆け抜けろ!

※ネタバレあります

配布サーヴァント★4グレイ

グレイ
レアリティ ★★★★(SR)
クラス アサシン
ステータス ATK:9456
HP  :10580
宝具 【最果てにて輝ける槍】A+
敵全体に強力な攻撃
&Quick攻撃耐性ダウン(OC)
&Buster攻撃耐性ダウン(OC)
スキル1 【対霊戦闘】B(CT:7-5)
自身の攻撃力アップ(3T)
&〔死霊〕特攻付与(3T)
スキル2 【封印礼装解除】C (CT:8-6)
自身のQuick性能アップ(1T)
&Buster性能アップ(1T)
&無敵状態付与(1回・1T)
スキル3 【最果ての加護】B (CT:8-6)
自身のNP20%増加
&弱体耐性アップ(3T)

超攻撃型アサシンで全体宝具という優秀なサーヴァント。
残念ながらアサシンのクラスはATK1割減で攻撃力が高いだけにその影響は大きい。
また、カード構成はBuster宝具にも関わらずQ3 A1 B1というアサシンスタイル。
とはいえバフは多くスキル2と宝具で実質B/Q2バフに攻撃の乗算バフ構成。
NPも20%獲得できるため周回で活躍できます。
そもそも全体宝具のアサシンはとても少ないため、セミラミス様などを持っていないなら嬉しい配布になりそうです。

ストーリーはこれまでの「振り返り」

ストーリーは全体的に総集編のような感じでした。
それでいて、本来とは少し異なっています。

第1部第6章の記憶ではあの「太陽の騎士」と対峙する記憶を追想することに。
あの悪夢でトラウマになってしまった人も多いはずですが「しかし、今は夜じゃないか?」。

ガウェインかわいい。

メディアさんもイアソンと共に登場。
リリィではないのでもちろんここは修羅場になる!

今回はメッセージウィンドウが消せるようになったのを思い出して何枚かSSを撮っていました。

ライネスもグレイもスチームパンクの世界観があっていますね。

地味にエミヤ(アサシン)が素敵でしたね。
ここは胸を打たれるシーンでした。

第七特異点でもし黒化したのが弁慶だったら。
そんなIFのお話でしたが、やっぱり牛若丸と弁慶のコンビはいいなと思いました。

黒幕はカルデアのシステム「自立観測型存在証明システム・ムネーモシュネー」でした。
彼女はダ・ヴィンチによって作られたレイシフト先での存在証明を自律的に行うシステム。
カルデアでは結局実用化されずに職員による手動での術者実在証明を行うことで意味消失を防いでいます。
不完全な状態でデータだけシャドウボーダーに移され、ノウム・カルデアへと辿り着いたムネーモシュネーはそこで目覚めます。

ムネーモシュネーにとってダ・ヴィンチはとても大事な存在で。
それを失ったとてつもない喪失感を、一人で背負うには重すぎる人類の未来という重責を。
忘却によって癒やしてあげようと考えたのでした。

ダ・ヴィンチの死という辛すぎる出来事を経験して辿り着いたふたりの結論。
ムネーモシュネーはせめてマスターだけはそれを忘却して癒やすべきだと。
主人公はその悲しみを受け入れ決して忘れずに、それでも前進することを選んだのです。
同じきっかけでふたつの結論に至ったのですから、あとはもう戦うしかありませんでした。

悲しみを背負う/過ちを奪わせない という選択肢のあとのムネーモシュネーのセリフ。
凡人で善人のマスターですが気がつけば客観的に見て「壊れている」と評されるような状況になってしまっていることには深くうなずいてしまいました。
ダ・ヴィンチやカルデア職員の死、異聞帯を滅ぼすという業。
それらを背負うことをやめてすべて放り出して忘れることは「普通の人間」であれば責められません。だれでも逃げ出したくなるはず。
それでも前に進むと決めた主人公は普通の人からみれば「おかしい」存在なんですよね。

最後はライネスの宝具によるものか、ダ・ヴィンチの幻影と出会い停止?したムネーモシュネー。
まったく憎めない、むしろ味方になってほしいキャラでした。
どこかナイチンゲールのような雰囲気でしたね。

ロンゴミニアドの外殻を破壊したシーン。
ここのモリアーティは最高でした。
セリフも表情も大好きすぎる……なんでうちのカルデアに来てくれないんだ……!

いつか冬木の夜に上空へと繋がる同じような階段を見た覚えが……!
ライネスは事件簿では「落ち着いたキレ者の魔術師」という雰囲気があって、年相応に表情がくるくると変わる今回のシナリオは良かったです。
最後の別れのシーンでも「私の、ああ、はじめての弟子!」と感情たっぷりで嬉しかったです。
今回の主役でもあるわけですから当然ですが、あのライネスが成り行きとはいえはじめての弟子と冒険するというのはなんとも嬉しい話。

カルデアに来てくれたグレイ。
グレイに友人が増えるのかと思うと嬉しいですね。
ぜひ大量のアルトリアに囲まれて顔に対するコンプレックスが薄れるといいのですが。
アッドも作中同様でしたが、やっぱりふたりは親友なんだなって感じでしたね。

第一再臨のイラストに賛否両論あったアストライアさん。
個人的にはそれほど気になりませんでしたが、作者様もアスペクト比がおかしいと感じたようなのでそこは直してほしい気がしますね。
作者さんの絵の魅力を100%引き出せることが何より重要ですものね。
今回のお話には深く関わってはいなかったような気も。
敵対→仲間になるまでがちょっと早かった気がしますね。
もうちょっとシナリオ量があればきっと三田先生のルヴィア節が炸裂したと思うのですが。

でも何より大変だったのは魔神柱バルバトス戦ですね。
大変なのはこっち(マスター側)じゃなくてあっち(魔神柱側)ですが。
しかも今回は「人理焼却」みたいな大望があるわけじゃないのに狩られ続けましたからね。
その数なんと数千万柱だったとか。
これが3日で討伐されたのですからもう……。
五行山の麓には魔神柱の亡骸が積み上がっていたとかいないとか……。

ロンドンを駆け抜けた日々はたのしかったです。
どうかムネーモシュネーが救われますように。

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