『デゾルドル』が終わる…?作者さんがツイッターで宣伝呼びかけ

もったいない…もったいない…!

デゾルドル(1) (モーニング KC)

マンガ大好きっ子のALVAです、こんばんは!
実は私このブログで紹介しているマンガはほんの一部で、こっそりたくさん読んでいます。
もともと人に自分の好きなものをおすすめするのが嫌い…というか怖くて、あまりしないのでブログでは気まぐれで紹介しています。
作品は「出会い方」がとても重要なので、本当はこんなブログなんかで出会ってほしくないという思いもあります。

今回ご紹介したいのは岡児志太郎先生の『デゾルドル』という作品。
英仏百年戦争を舞台に救国の乙女ラ・ピュセルと大傭兵の娘ルーヴが奇妙な邂逅を果たし、戦火の中へと突き進む”怖くてエモい、ジャンヌ・ダルク異聞録”です。
現在第1巻まで出ており、個人的にピークは2~3巻だと思っていたためまだご紹介していませんでした。

この『デゾルドル』についてたまたま見かけた作者さんのツイートがこちら。

ということで、なんと第12回で打ち切りの方針とのことです。(リプライで13→12話に訂正されています)
この段階で打ち切りということは、恐らく単行本第1巻の初動が相当悪かったのだと思います。
単行本の売上が4桁、あるいはありえないとは思いますが3桁程度だったのかもしれません。
というのも『デゾルドル』は1巻の段階ではまだ物語としての動き出しがそれほどなく、まだまだ物語の導入部に過ぎません。
この段階で売れる売れないの話になるというのは正直びっくりしています。
3~4巻ぐらいまで様子を見るだけの余裕がないとこういうタイプのマンガは難しいと思います。

私もそうですが、世の中には一定数「物語の先行きが見えないと不安」になるタイプの人がいて、意識的にグロ系や鬱系のオチになりそうなマンガを避けている人もいます。
この『デゾルドル』に関してはまさにそのタイプで、まだ先行きが見えない以上購入を躊躇っている人も多いと思います。
また、ジャンヌを扱った作品だとはわかりづらく、表紙からもそういった雰囲気は見えてきません。
昨今のスマホゲームのおかげでジャンヌ人気は以前にも増して大きいというのもあり、もっとジャンヌと傭兵の娘という組み合わせを前面に押し出した表紙でも良かったように思えます。
潜在的な購買層がいる可能性が高いように思えます。

作者さんの宣伝能力は必ずしも必要はないが……

最近はTwitterなどで作者さんの発言を見る機会が増えてきました。
今回もまさにそれで打ち切りを知ることができたのでありがたいのですが、今回の件について「もうちょっと宣伝に力入れれば?」とか「文字だけのツイートはどうなの」みたいな事が書いてあり、今の作家さんというのは大変だなぁと思いました。

もちろん宣伝能力の高い作家さんはそれだけ日々努力しているわけですから、偉いとは思います。
ですが宣伝の部分というのは出版社が努力すべき部分でもあり、作家さんは作品を作るのが本業です。
私もTwitterとか苦手なのもあってあまり宣伝とかしないタイプなので勝手に共感しちゃいました。笑

とはいえ、せっかく1~2話までは無料公開されているので、そこはしっかりツイートに書いておいたほうが良いと思いました。
なのでここで勝手に紹介しておきます。

https://morning.moae.jp/lineup/805

2話まで読むと、1巻の半分ぐらいまで読んだことになります。
ストーリーも読んだほうがわかりやすいと思うので、無料で100ページ近く読めるのでぜひ!
絵に迫力があり、動きもある素晴らしい作品です。

題材は使い古されたジャンヌ・ダルク、そして英仏百年戦争ですがジャンヌが無鉄砲通り越して若干狂気を感じるレベルなのでジャンヌは善、イングランドは悪!みたいなこれまで通りの形にはならないような気もします。
うまく田舎娘のジャンヌを操ってシャルル7世をランスで戴冠させたつもりのヨランドだったがブルゴーニュ派との和解交渉をよそに神の声に従ってブルゴーニュ派を千切っては投げまくるジャンヌ!まとまらない停戦交渉!それはさておきフランス民じゃねーなら略奪祭りの開催だ!みたいなヤバい感じになったら新鮮ですね。

この物語の先が読めるかどうかはわかりませんが、とりあえずもう1冊買っておこうかと思っています。

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