ヒプノシスマイクが流行ってるいまこそ、MCバトルからHIPHOPにハマってみませんか!?

いまHIP-HOP界が大きく動いている!

こんばんはALVAです。
去年は本当に『ヒプノシスマイク』の年でしたね!
私も薄っぺらではありますが少しだけかじっておりまして、にわかながら少しずつ沼にハマっていってます。

正直、最初こそ声優さんが歌っているということでそれほど期待していませんでした。
子供の頃からゲームやアニメなどにハマってきた身としては「声優さんのCD」はかなり痛い思いをしていまして、反射的に避けてきてしまっていました。
前提として「キャラクターの声で歌うことの難しさ」というのがあり小学生のころ『最遊記RELOAD』にハマって買ったCDがなんとも言えない苦い思い出になっていたんです 笑

ですが『ヒプノシスマイク』の完成度の高さは凄まじいレベルでした。
ただでさえ声が素敵な声優さんがその最高の声質を維持したまま本格的なラップを歌い上げているんです。
最初聞いた時にあまりの声の良さにゾクゾクして鳥肌が立ったのをよく覚えています。

キャラクターや代表する都市、バックボーンなどの設定もしっかりしていて、それがちゃんと歌詞や歌唱に活かされているのもすごいことですよね!

ということでせっかく足を踏み入れたのですから、よりラップに浸るためにもあまり馴染みのないMCバトルの世界をぜひ皆さんに紹介したいなと思い記事にしてみました。
男たちの熱いぶつかり合いであるMCバトルの世界をぜひ覗いていってみてください!

MCバトル!……の前にちょっとだけ

MCバトル!と言うと……どんなイメージでしょうか?

「怪しい地下クラブで行われている」
「汚いおっさん同士が悪口を言い合っている」
「酒にたばこ、ドラッグまみれ」
「客はみんなギャング」
「犯罪者がやっている」
「駅前とか公園でなんか集まっててうるさい」

これまで身の回りでMCバトルをおすすめしてきて帰ってきた反応がこんな感じでした。笑

うんうん、確かにそういうイメージありますよね!

……でもそんなことないんで!(たぶん)

確かに「大麻」の存在はHIPHOP的にはかなり寛容であることは間違いありません。
ですがもちろん大麻を使用しない人も多く、明確に反対している人もいます。
私自身もこの点については反対の立場で、そもそもアメリカから入ってきたHIPHOPを真似してるわけですからそんなとこまで律儀に真似しなくてもいいと思ってます。

その反面、大麻をネタにして楽曲を制作したりMCバトルをすることは別に構わないかなとも思っています。それも人の生き方ですし、自由。
つまり「大麻に寛容なのではなく、ライフスタイルに寛容」なのがHIPHOPかなって。

汚そうとかおっさんばっかりやってるというイメージもあるとは思うのですが、それはこの後紹介する動画を見てもらえばかなり変わるんじゃないでしょうか!

MCバトルのルールって?

MCバトルのルールは超簡単!
たまに変則的なルールもありますが、今回はスタンダードなものを紹介します。

・お互いに決められた小節数だけラップをするターン制バトル
・勝敗はお客さんの挙手と歓声で決めることが多い(審査員がいることも)

小節数とターン数はたいてい司会の人が試合開始前に言ってくれます。

例:「8小節の3本勝負!」(1ターン8小節を3ターン行う)

小節は音楽がわからなくても慣れてくればわかるようになりますし、わからなくても1ミリも問題ありません。

難しい用語などは動画ごとに少し解説していきますね。

また本文中は敬称略とさせていただきます。

京都 VS 横浜 ルーキー同士の因縁の戦い

えっと、なぜかサムネイルの画像は引きこもりVSターミネーターみたいでアレなんですけど、このふたりかなりのイケメンなんですよ!?

ミメイとT-TANGGはルーキーの中でも頭一つ飛び抜けている若手有望株のふたりです。
京都レペゼンのミメイ、鎌倉レペゼンのT-TANGGがぶつかり合う戦いは必見です!(※)

「MC紹介」
・ミメイ
規格外の長さのライムとワードセンス。
手数の多さと質の高さ両方を兼ね備えたMC。
相手の攻撃を見てからでも余裕で相手を撃ち抜くことができる即興性もある。

・T-TANGG
渋い声とアツすぎるバイブスが特徴。
決めどころが的確で、カッコいい韻を決めた後に時々出るドヤ顔が最高です。
シーサイド出身だからかどんな難しいビートでも乗りこなす。

動画では左側の迷彩柄のジャケットがミメイ、右の黒い革ジャンがT-TANGGです。
ふたりともおしゃれですよね。

「見て欲しいポイント」
・ふたりともイケメン
・いつもより熱の入ったバイブス満タンなミメイ
・敢えてヒールとして戦うT-TANGG
・ミメイのクセになる動き

このふたりは若手同士ということもあり2017年にぶつかっており、その試合も必見です。

これを見た後もう一回さっきの試合を観るとまた少し深くわかるかもしれません。

※※用語集※※

・レペゼン
Representの口語省略形。ヒプマイでいう”ディビジョン”みたいなもので自分の出身地などバックボーンがある地域の”代表者”という表明。
・バース
本来はAメロのことですが、MCバトルではターンごとのラップを指します。
例:ミメイの3バース目ヤバかったよね!
・韻(ライム)
母音が同じ単語や文章。最初はわかりづらくても「聞いて気持ちいい」ところが韻だったりします。
韻を使う際に”韻を踏む”や”押韻”という言い方をすることがあります。
・フロウ
音楽に乗せて歌う、歌いまわしのことを言います。
これがないとラップがお経みたいになりがちで、カラオケでラップ歌う男子がお経みたいになるのはこれが無いせい。笑
・バイブス
熱さや熱量、ノリがいいなどのちょっとふわっとした基準の言葉。
MCバトル界隈では気持ちの入り方や熱さに対して使われることが多いです。

 韻の求道者と日本一を獲った韻のレジェンドの戦い

このバトルは超異色の組み合わせ!
まずはぜひ観てみてください!

「MC紹介」

・韻マン
韻(ライム)だけを追求するライマー。
敢えて韻を踏むことだけに特化することを明言しており、膨大な量のワードが頭に入っていて超長い韻を多用します。
とはいえフロウも十分に身に着けているので異色の天才として注目を浴びているルーキーです。

・晋平太
言わずとしれたMCバトル界のレジェンドのひとり。
彼も韻マンの登場より遥か昔から韻を踏み続けた天才。
バイブスも凄まじくしっかり熱くなった晋平太に勝てるMCは日本には今の所ひとりしかいない。(かも)

左のジャケットを着ているのが韻マン。
右のロングスリーブTシャツを着ているのが晋平太です。

「見て欲しいポイント」
・試合前の握手で先輩である晋平太が差し出した手を握る前に服で手を拭く韻マン
・韻マンが踏んでいく異常な数の韻
・晋平太の踏んでいく意味のしっかり通った韻
・量VS質の押韻対決

 挫折を知った天才と無名の兵(つわもの)

この試合は3対3でチームを組み、3on3から2on2、そして1on1で戦うというちょっとヒプマイっぽさのある仕組みの凱旋MC BATTLEで行われたイベントです。

「MC紹介」

・だーひー
UMB2018に突如現れた無名のMC。
しかし的確で的を得たライミングと表現を武器に、いまやルーキーのトップに君臨するmu-ton相手に延長戦までもつれ込んでベストバウトを生み出した実力派ラッパー。
文章として読んでも違和感がないほどストーリーのあるラップは圧巻の一言。

・Novel Core
常に挑戦し続ける孤高のラッパー。
上り調子の時に出演した地上波で放送中の『フリースタイルダンジョン』でモンスター・裂固を挑発した上で二度も手痛い敗北をしたことで一気にバッシングを受けることに。
しかしそこから挫折を知って強くなった天才は怯むこと無く歩み続けます。

「見て欲しいポイント」
・若手同士の熱いバトル
・ストーリー性があって韻を踏みながら会話している
・Novel Coreマジイケメン
・だーひーの神がかった押韻とバイブス

どうだったでしょうか!?
イケメンでカッコいい人も多くてちょっとイメージ変わった感じしませんか?

やっぱりちょっと嫌厭されがちなHIPHOPですが、最近は雰囲気もだいぶ変わってきました。
MCバトルが競技化していることもあり徐々にオープンな雰囲気にもなっていますし、ぜひ興味が出たら出場している人たちのリリースしている音源も聞いてみてあげてください。