DeepCool LS720 SE 簡易水冷CPUクーラーを買いました!

扇風機の風も気持ちいいけど、プールで涼むのもいいよね。

お久しぶりですALVAです、こんばんは!

アッツアツの夏が来ましたね!

もちろん人間も暑いのですが、PCだって熱い。

空冷から水冷に変えてあげてヒエヒエにしてあげましょう。

今回はPCの見た目を良くしたいからやるので緊急性はないのですが、まあ涼しい方がいいですからね。

簡易水冷にチャレンジしてみる

ということでずっと空冷で生きてきたALVAにもついに水冷の時代が来ましたね。

風で冷やす時代から水で冷やす時代へ!

今回はコスパよくアップグレードしたいので、お安い簡易水冷をチョイス。

これ以外では最安値すぎるThermalrightのAQUA ELITE 360もブログのネタ的に買ってみようかと思ったのですがうるさいらしいのでやめておきました。

マジで安いのでいっかい買ってみたい。

開封!

早速届いたので開けてみましょう。

箱はそれほど高級感はありませんが清潔感のある雰囲気。
ダンボールも必要最低限でエコ感もあります。

中身はこんな感じでシンプルにまとまっています。

いらない紙とかカードとかなくていい感じです。

クーラーヘッドとホース、ラジエーターの部分。
塗装もきれいで作りが雑な感じはしません。

ヘッド部分も鏡面がきれいですね。
ホースも傷やほつれなどもなく高品質な感じ。

ヘッドから伸びているケーブルはPUMPファン用ケーブル1本、ARGB1本(分岐付き)の2本。

ヘッドのCPUと密接する部分は最初からグリスが付いています。
グリスの塗り方って数十年間歴戦の猛者たちが論戦を繰り広げているので最初から塗ってあってよかったです。

ラジエーターはこんな感じ。
よーく見ると歪んでる場所がありますがまあこんだけ大きければ少しぐらい問題ないでしょう。

ファンは3つ、ついてきます。

ファンは一見普通のケースファンですが、DeepCoolが特別にチューニングしたモデルだそうです。

ファンケーブルはデイジーチェーン出来ませんが、3分岐ケーブルが付いてきているので問題なし。

付属品の皆さん。

一番左の白いのがファン3分岐ケーブル。
黒い短いケーブル3本はロースピードケーブルだそうです。ファンのスピードを強制的に遅くして静音性を確保しているようです。

上の黒い手裏剣みたいなのはIntel CPU用のバックプレートだそうです。

残りはネジ。
Intelで使うセット(左の大きい袋)とAMDで使うセット(右の大きい袋)があります。
真ん中の小さい袋ふたつは共通ネジ。
下の長いネジがラジエーター固定具ファン固定ネジ。

なんか散らかっていますがラジエーターにファンを取り付けたところ。
自分で取り付けるのは面倒ですがそれで安くなるなら喜んで取り付けましょう。

AM4&5用のマウントプレートを取り付けたところ。
グリス保護用のプラスチックを外さないと取り付けられないのはちょっと怖い。
取り付け自体は簡単です。

とりあえず取り付けてみたところ。
鏡面がふつくしい……!

ヘッドのポンプの向きは下がいいという説。
特にIntel系は下推奨だそうです。

今回ラジエーターは上面に設置しました。

設置完了!

設置したクーラーヘッド。
とっても鏡面……!

ただちょっと他のLEDより柔らかい発光なので画像だと分かりづらいかもしれませんが、意外としっかり光っていて高級感があります。

ラジエーターはこんな感じ。
プッシュで排気しています。
LEDの発色も良く他の機器にも負けていませんね。

温度の変化

PCに詳しいわけではないのでベンチはシネベンチのみです。ごめんね。
Youtuberの人とかが検証してるのでぜひそっちを。

室温は30℃前後

・空冷(サイズ 虎徹 Mark II)

アイドル38℃。ファン回転数30%程度。
Cinebench R23 10分で最大86℃となった。

・水冷(DeepCool LS720 SE)

アイドル36℃。ファン回転数30%程度。
Cinebench R23 10分で最大70℃となった。

音に関してはいまいち基準がないのでわからないが、空冷のほうが若干うるさかった。
しかしケースの問題かもしれないが水冷はケースから若干振動が伝わってきた。

温度は16℃も下がっており効果はあるようです。
そもそも5700Xは空冷で十分冷やせるCPUなので、もっと激アツCPUにしても余裕でいけそうですね。

気になる騒音

やっぱりファンを使うものなので騒音は気になりますよね。

正直部屋が無音だとポンプの音がします。
すべてのファンを停止してもポンプは動いてしまうので、常に駆動音がしています。
一応BIOSから若干制御できるようですが、ポンプは水冷の命なのでまあ全力でいいのかなと思っています。

ヘッドホン、スピーカーでなにか音楽をかけているなどすれば個人差はあるでしょうが気になるレベルではありません。
PS4PROぐらいの作動音……かも?

ラジエーターファンは回転数と温度の設定を試行錯誤しています。
アイドル40℃程度を目指していますが、全力だと当然うるさいので前部ファンや後部ファンなどとも連携させながら静かで冷える設定を探しています。

ラジエーターファンは1000RPM程度であればほとんど気になりません。
普通のPCの駆動音って感じです。

ただ全開運転になると机に響いてくるほど強力です。
ベンチでもしなければ機会はないとは思いますが。

私の場合、天面設置で上面に排気させるためラジエーターファンの出力を上げるよりも、前面の吸気ファンの出力を上げたほうが温度が下がるようです。

SEと無印の違い

公式サイトを見てもSEと無印の違いが分からなかったのですがAmazonレビューなどには以下のような違いがあると書いてありました。

・水冷ヘッドから出ているケーブルの違い
無印版はSATA電源を使用するのですが、SEは廃止されておりケーブルが1本減ってスマートになってます。

・ファンのケーブルの違い
無印版は1本のケーブルでファンどうしをデイジーチェーンで数珠つなぎにできます。
SEは普通のファンと同じファンケーブルとARGBケーブルの2本が出ており、ケーブルがごちゃごちゃしてしまいます。
つまりSEはファンごとに2本、合計6本のケーブルが出てしまう普通のケースファンと同じ形式となります。

・水冷ヘッドのデザインの違い
無印版は回転するヘッドプレートやカスタマイズプレートなどがあります。
SEはそれらが廃止されており、シンプルなデザインのインフィニティミラーとなっています。

全体的にシンプルになっており、個人的には水冷ヘッドからのケーブルの本数が最小限なのが嬉しいです。
基本的に性能は変わらないようなのでデザインか価格で選んでいいと思います。

水冷にしてみて感じたメリットとデメリット

・CPUまわりのクリアランスが大幅に改善する

空冷クーラーの大きな欠点の一つとして近年の高性能化に伴うクーラーの大型化が挙げられると思います。
これは空冷の場合金属製のフィンが空気と触れる表面積が大きければ大きいほど対流熱伝達による熱交換の効率が良くなるため大型化しているのですが、あまりに大きくてマザーボードへのアクセスの障害となってしまいます。

対して簡易水冷クーラーは性能に関わらずリテールクーラー以下のサイズ感なのでコンパクトですし視覚的な圧迫感もありません。

・CPU温度が明確に下がる

私の環境では空冷クーラーよりも明らかに冷えています。
空冷と水冷はどちらも結局は金属製のラジエーターや放熱フィンに風を当てて冷却するわけなので同じようなものなのですが、CPUの真上で大きさにも制限がある空冷よりも大型のラジエーターを搭載できる水冷のほうが冷えるのは当然です。

・マザーボードに負担がかからない

空冷の大型化によってマザーボードにはどデケえ金属塊がぶら下がっている状態です。
マザーボードを縦に設置するタワー型だとこの重みはずっとマザーボードにかかり続けることになります。
もちろん問題ないようになってるのだとは思うのですがダンベルとかも手を伸ばして持つのってつらくないですか?
もしかしたらマザーボードも苦しんでいるのかも……

・サイズは空冷よりも実質大きくなる

空冷は確かに大きく、水冷は小さく見えるのですがトータルで考えると大型のラジエーターのぶんだけ大きいです。
また水冷の性能はラジエーターの大きさで変化するのでケースも余裕のあるものを選ぶ必要があります。

・価格

基本的に水冷は空冷に比べて仕組みが複雑なため製造コストがかかります。
どれほど安くとも5,000円を超えるでしょうし、実用レベルともなれば20,000円前後は必要になります。
低価格化しても部品のコストが下がると故障が怖い。

・メンテナンスや耐久性、水漏れの恐怖

水冷の場合は水漏れというクリティカルな故障が怖いので無名だったり安すぎる水冷は怖いですね。
電源がPCケースの最下層にある場合も多く、水漏れの影響は甚大です。
簡易水冷の耐久性は3年程度と考えられており、内部の冷却水は徐々に減っていくので定期的な買い替えが推奨されています。
反面空冷は一度積んでしまえばそれほど性能が劣化することもないので、PCを頻繁にいじる人以外は安定の空冷がおすすめです。

・ビジュアルは好き嫌い

個人的にスッキリしたビジュアルが好きですが、空冷のメカメカしい感じもかっこいいですよね。
一部の激アツCPUを除き、最終的にはビジュアルで採用/不採用を決めてもいいかも。

コスパ◎、性能も悪くなさそう

今回人生初の簡易水冷を購入しましたが、空冷からスムーズに移行することができました。

やることは空冷クーラーの設置とほぼ同じで、ラジエーターの設置もケースファンの設置と難易度は変わりません。

とにかく難易度の低さ、敷居の低さは「水冷」という言葉から感じる難しそうな雰囲気とは大きく異なります。

IKEAの家具を組み立てたことがある、程度の経験があれば十分自力でいけると思います。

なんといっても最大のめんどくさいポイントのグリスが最初から塗布されているのも嬉しいポイント。

自作PC界隈では有名なようですが、DeepCoolさんの名前は今回始めて聞きました。
ちょっと心配でしたが全体的に加工精度が高いようで、持ったり触ったりするとわかる「しっかりしてる」感じがします。

ひとつだけ不満点があるとすればファンの回りにLEDリングがないタイプということぐらい。
綺麗で好きなんですよね、リング。

一番良い点は性能はもちろん価格だと思います。
1.5万円程度で購入できる簡易水冷キットとしては素晴らしい製品です。