[製品レビュー]Logicool G913 ワイヤレスキーボード

Amazon

全てにおいてパーフェクト。……GHUB以外は。

それは完成された最強のワイヤレスキーボード「G913」

昨年8月に発売されたG913を今更ながら購入しました。
確かに遅い購入でしたが、G913の耐久性に関して少し不安だったため様子見したって感じです。

G913はLogicoolゲーミングデバイスの最高グレードのキーボードです。
ワイヤレスゲーミングキーボードとしてはG613から飛躍的に進化を遂げており、新たな挑戦が各所に見られます。

外観もスタイリッシュで、天板のアルミニウムはひんやりとして気持ちいいです。
キープロファイルの低さが特徴ですが、通常よりも小さな動作で素早く入力が可能です。

ワイヤレス系は従来と同じく全く問題なし

Logicoolはメカニカル面とソフトウェア面で多少の問題があることがありますが、今の所ワイヤレス関連での不具合には遭遇したことがありません。
今回も全く問題なく、無線の遅延や干渉も一切感じられませんでした。

筆者の環境はPC3台にそれぞれワイヤレス機器を接続しており、Bluetooth機器も3つほど常時稼働しています。
PCすぐそばに2.4/5GHzワイヤレスルーターがあり、iPad4台とスマホ3台、ノートPC1台などが接続中。
スマートスピーカーが3台(Alexa2つ、Google Home1つ) 、スマート家電用のコントローラーやSwitchBotなどワイヤレスガジェットがあります。

電子レンジはさすがにないのですが、こんな感じで無線が飛び交う部屋でもまったくと言っていいほど干渉を受けませんでした。

開封してみます!

早速届いたG913を開封していきます。
箱は相変わらずの感じです。

かっこいい!
なんかアルミのとことかひんやりしていい感じです。

光るGロゴです。
アルミはプラスチックと違って傷も入らなさそうです。
キートップも薄いですね。

メディアコントロールボタンです。
必要最低限は揃っている感じですね。
上の作りたてのバームクーヘンみたいな円柱状のものはボリュームコントロールです。
これもアルミだと思いますが回しやすくて素敵です。

マクロのメモリ切り替えと、ワイヤレススイッチなど。
あんまり使わないのですが便利に感じる人もいるのでは?

ちょっと荒い上にぶれまくってますがイルミネーションです。
とってもなめらか。

横幅は475mm(47.5cm)だと思います。
結構大きいですけど、デスクスペースに余裕があるならそれほどでもって感じです。

厚みはダンジョン飯ぐらい。
各ご家庭にかならずあるのでわかりやすいはず。ありますよね?

奥からG613、G913、FILCO Majestouch Convertible2です。
左端で合わせていますがMajestouchは分厚いのでズレて見えるかもしれません。

Majestouchとの比較。
厚みが異様なまでに違う事がわかると思います。

G613との比較。
G613のベースよりも若干薄いぐらい。
かなり薄型になっていると思います。

ガジェット用体重計で図ると1022gでした。つまり約1kg。
公称が1025gとのことなのでどこかで3グラムほどダイエットしてきた模様。

ちなみにG613が1468.2gだったのでかなり軽くなっています。

ちょっと大きくなったレシーバー。
隣に干渉するほどではないと思います。

何というダブスタ、ロジに屈した悲しき筆者

さて弊ブログの人気記事はありがたいことに何個かあるのですが、そのうちの一つがLogicoolの不良品対応を痛烈(?)に批判したこの記事。

ロジクール(Logicool)のサポートはもうダメだ!ロジ愛好家が二度と買わないと決めた経緯
本当にロジクール、大好きでした。

題名には「ロジ愛好家が二度と買わないと決めた経緯」と書いてあります。

…………。

そうです、私は罪を犯しました……。

大仰に読者を煽りながら、裏では禁断のロジクール製品を買っていたのです!
裏切り者の誹りを受けることはもはや必至!
もはやこれまで、城を枕に討ち死にすべし……!

もちろん今でも正直Logicoolの製品に関しては品質に問題がある製品が一部存在していると思っています。
マウスのチャタリングやホイール系不具合に関しては個人的に遭遇率が異様に高く、特にミドル~ミドルハイぐらいの製品に特に散見されます。
現に私の所有しているG613は使用数ヶ月で複数キーがチャタリング、交換後1年でほぼ全てのキーがチャタリングしてしまいました。


(画像はチャタリングキャンセルソフトccchattttter)

このソフトはチャタリングを検出・無効してくれるのですが、LOLでノーマル1戦でこの程度のチャタリングが発生しています。
QWERが多いのはゲームでよく使うからです。

G913を買うまで我慢してましたが、やっぱり少しずつストレスになっていました。

そして個人的にいちばん重要なのがワイヤレス。
これは極めて個人的な理由なのですが、ゲーミングワイヤレスキーボードなんてLogicoolの独壇場なんですよね…。

まあいろいろ言い訳してますが、やっぱりLogicool好きなんですよね……。

良いポイント

・ロープロファイル移行の違和感は気にならない
キーが低いロープロファイルは初体験だったのですが、ほとんど気になりませんでした。
某レビューでは誤入力の原因のように言われていましたが個人的にはキーの高いG613からでもスムーズに移行できました。

・イルミネーションがきれい
イルミネーション不使用の私ですが、いろいろな色にピカピカ光っているのを見ていると不思議と楽しくなっちゃいます。
なんか子供の頃のクリスマスみたいで幸せな気持ちになりますね。
発色が良く、パターンも豊富で面白いです。
普段から光るのは嫌だけどちょっと光って欲しい人は押したボタンだけ光る設定とかにもできるはずです。

・クリッキーは気持ちのいい打ち心地
今回はクリッキーを購入しましたが、かなり打ち心地が良いです。
文章入力にはFilcoのMajestouch Convertible2(青軸)を使っていますが、押したときの気持ちよさは近いものがあります。
浅いキータッチで済むため、疲れにくい気もします。

・厚みがないためすごい打ちやすい
キーボードの厚みはそれほど違いはないのかなと思っていましたが、薄いとすごい楽です。
パームレストが全く必要ないのは衝撃です。
ペタッと机の上にくっついてる姿はどこかかわいらしい気もします。

・溝がないから掃除しやすい
ロープロファイルの恩恵で天板がフラットなのでお掃除は楽そう。
G613はキー全体が溝の中にあるため、掃除するためにはキーを抜かないと難しいのがちょっと悲しかった部分です。
G913キーは爪が折れやすいという噂を見て怖くて引っこ抜けてないのでわかりませんが、ブラシとミニ掃除機で十分きれいになりそうです。

問題点

G913は疑いようのない傑作ではありますが、多少の問題点はあります。

・イルミネーションを切るとキートップの文字が非常に見づらい
キートップ下の光源を透過させるために乳白色になっているため光っていないとキーが読み取りづらい。

・キーが少しぐらつく
ほんの少しですが、キーがぐらつくように感じます。ただしぐらつくからといって斜めに押したり荷重のかけ方が偏っていてもちゃんと押下されるので気になりません。

・イルミネーションの位置がキー上部だけであり、キー下部は文字が透過していない
キーによってはキー上部とキー下部に印字されているものがあり、キー下部の印字は透過していないため例えば暗い空間などでは認識できません。
そのため例えば左上のキーは「半角/全角」ですが、半角しか光っていないのでなんか全角がかわいそう。
反面、下部に表示されているのは普段は別に見える必要のない「SHIFT」を押した際のキー表示なので、別に問題ないとも思います。

・接続表示だけイルミネーションの色が白のみ
様々な視覚効果のあるイルミネーションですが、接続表示だけは色が変わりません。
例えば光の波を設定すると徐々に色が変わるさまが見れますが、そこだけ色が変化しないので浮いてしまいます。
私は光らせないほうが好きなのでいいですが、PCをまわりをビカビカに光らせる人にとってはちょっと気になるかも?

・充電端子がMicro USB端子
これは一長一短。USB Type-Cであるべきだと思いつつも、これまでのLogicoolのワイヤレス製品のほとんどは充電・PC接続時にMicro USBを使ってきた伝統があります。
マウス・キーボード・ヘッドセットなどをワイヤレスで揃えた場合、うまく毎日一個ずつ充電すればコードは1本で済むかもしれません。

・充電端子の位置がわかりづらい
ワイヤレスという性質上、充電はそれなりの頻度で行う必要があります。
しかしキーボードに対して正面にいる場合、背面の充電端子の位置が手探りになってしまいます。
Lightspeedロゴの左なのですが、目印のようなものがあったら嬉しかったですね。
具体的にはBatteryランプが充電端子の真上にあれば、わざわざキーボードをこねくり回さずともブラインドで充電端子を差し込めたかもしれません。

・音量バーの存在意義
右上の大きな音量バーですがG933などのワイヤレスヘッドセットを使っている場合、そちらに音量調節ダイヤルがあるため必要性を感じません。
美しいフラットデザインなだけに、例えば取り外し可能にするなどのオプションが欲しかった気もします。

・ソフトウェアが控えめに言って最悪
ソフトウェアに関しては劣悪だと言わざるを得ないです。
それ以前もそれなりに問題はありましたが、G HUBになってからは不具合だらけで正直これが原因で買うのを悩んでたレベルです。
これまでLogicool製のワイヤレス製品を複数買ってきましたが、やっぱり色々と問題があります。
マウスのDPIがデスクトップ固定仕様でも感度が勝手に変わったり、G933が使えてるのに認識されなかったり、プロファイルを設定したはずが消えていたり、そもそもバックグラウンドで動作できていなかったり。
とはいえ、これが絶妙なのですが「使用不可」なレベルじゃないんです。今回も一通り設定してみて、イルミネーションが変化しないキーがあったりはするのですが、使えないわけじゃないのでなんとも言えない感じです。

・Gキーの位置が近くなった
G613に比べてGキーの位置が少しだけ近くなっています。
慣れているので誤爆しませんが、初めての人には結構きついかも。
そういう場合はG913TKLならGキーがないので安心です。

 

なんでテンキーレスバージョン買わなかったの?

これはかなり悩んだのですが、私のポジションに起因する部分が大きいです。
ゲームプレイ中はゆったりした姿勢でプレイしていて、かつキーボードをほんの少し斜めにするクセがあるため、テンキーが全く邪魔にならないのです。
またマウスの感度もかなり高いので、あんまりマウスをブンブンしないのも一因です。

テンキーは滅多に使いませんが、半角数字入力には便利なのであると嬉しいです。
無くても困りませんし、なんならテンキーだけ別で買えばいいとも思ったのですが、置き場所もある・邪魔にならない・それなりに使うのであっても困らないと判断しました。
実際目の前に置いてみるとそれほど大きくはなく、巨大なG613と幅はほぼ変わらないはずが、薄さとパームレストがないことからかなりスマートに見えます。

現状ゲーム中も邪魔になってませんが、デスクの作業面積が小さい方やマウスの感度が低くてかなりのスペースを使う人にとってはテンキーレスバージョンのほうがおすすめです。

あとGキーはヘッドセット/スピーカーの切り替えホットキーの登録などをしているので、邪魔者扱いされることの多いGキーですが個人的にはあると嬉しい存在です。

 

総評

G913を一言で言い表すなら「完成されたプロトタイプ」といった印象だ。
パンジャンドラムのような失敗試作兵器ではなく、高コスト・高機能・高パフォーマンスの贅沢なプロトタイプ、つまりエヴァンゲリオン初号機のような決戦兵器的存在。

ロープロファイル、ワイヤレス、バッテリー、イルミネーション、メカニカル、超低遅延。
確かにこれまで存在していたテクノロジーではあるが、こうして一堂に会するとなるともはや異次元の存在である。

新しいものが詰め込まれている反面、Logicoolの古き良き伝統もしっかりと息づいている。
レイアウトなどはG613から然程変化はしておらず、スムーズに移行できた。
電源ボタンやGキーの配置なども基本的には過去の成功した製品を踏襲しており無難だ。

つまりG913という製品の成り立ちにおいて変えるべきところは変え、変えるべきではないところは変えなかったがために、攻守両面において勝利することができた逸品なのだ。

しかし惜しむらくはこの最強の決戦兵器をコントロールすべき司令部、つまり悪名高きG HUBの存在だ。
ハードウェアがこれほど優秀にも関わらず、ソフトウェアはあまりにもお粗末。
これはLogicoolのゲーミング製品全般に言えるのだが、G HUBの不具合は頻発する。
私の環境ではG HUBは頻繁にG933の存在を見失うし、G613のGキーの設定は定期的に反応がなくなる。
バックグラウンド動作すらまともにできず、すぐにディスコネクト表示が出るのだ。
しかも問題の解決速度は牛歩のように遅く、もういっそオープンソースにして有志がソフトウェアを改善してくれることを星に祈るほうが建設的ではないかと思うレベルだ。
Logictech本社にはぜひG HUBの開発ルームに本当に人がいるのか、というかそもそも開発チームが存在するのかを確認してもらいたい。
もしかしたら開発チームはLogicool製のデバイスを使っていてG HUBの不具合のせいでG HUBの開発が遅れているかもしれないので、その場合はRazer製のデバイスの使用許可を出してもらいたい。お願いだ。

最初こそ約3万円という信じ難い価格設定から購入するべきか逡巡したが、触って数時間しか経っていないにも関わらず今や完全勝利したかのような心境だ。
G HUBについては少しずつではあるが改善が見られる点は評価するべきだろう。
ゲーミングキーボード界の新たなマスターピースであるG913は今月中にテンキーレスバージョンG913 TKLの発売も決まっており、小売店・通販サイトで予約受付中だ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました