「少女終末旅行第2巻」 つくみず

もっと絶望と仲よくなろうよ。
ポジティブすぎる・・・。

少女終末旅行 2 (BUNCH COMICS)

こんばんは、ALVAです。
前々回に引き続き「少女終末旅行」の2巻の感想を書いていきます。

ネタバレあるよ!

カメラに映し出された日付は・・・?

第2巻9話「写真」。
チトとユーリはカナザワからお礼にと貰ったカメラで写真を撮っています。
おそらく貴重なものだと思うのですが、一度は死のうと思ったカナザワよりも彼女たちに預けたほうがいいと思ったのかもしれません。
そしてこのお話で興味深いのはカメラの液晶に映し出される日付、そしてカメラがどの時代のものかということ。

日付はP3、P8、P22などで確認できます。
3230.08.06なので3230年8月6日だということがわかります。
1巻1~4話ではかなり雪が降っており、12月~3月ぐらいなのではないかと思われます。
今のところ1話を12月とすると、雪解け水で洗濯した回が4月、カメラの回が8月となるため確証はないですが1話で1ヶ月程度という雰囲気じゃないかなと思われます。
2巻の終わりの方では話数的に時間がつながっている3話があるので、これはひとまとめで考える必要はあります。

カメラには時刻も表示されており、変な石像と写真を撮っているP3では13:09と書いてあるように見えます。
P22では21:04でちゃんと暗くなっているので日付、時間ともに正確であると思います。
西暦表示の3230年というのは微妙なところですが・・・。
8月でも防寒服のようないつもの服を着ているところを見ると気候はかなり寒冷であると思います。
1000年先なので寒冷期かとも考えましたが、日射量による温暖化と寒冷化は10万年単位で変動しているようで、1000年やそこらで日本が8月に厚着ができるようになるとは思えません。
ということは、前回でも考察したように核兵器が使用され「核の冬」が訪れた可能性もあります。
とはいえあくまで核の冬が訪れた可能性があるのは古代人、要するに私達の人類の時代であり、チトやユーリの時代とは関係ないはずです。
現に空が噴煙や微粒子によって覆われている描写はなく、1巻では星空も見えていたように見えます。(人工的かもしれませんが)

また、前回も話しましたがカメラにはひらがなではなく漢字で「月島精機」の文字があるので、このデジカメが古代人の遺物であることがわかります。
日付表示もチトやユーリの時代の人にとっては西暦という文化がないのかな?

神様や死後の世界が回路図のように見える・・・?

第10話に登場する神殿の図式は一見すると回路図のようにも見えます。
もちろん記号は少ないですが、もしかしたら古代人が使っていた設計図などを復元して生活に利用していた現代人はその古代人の遺物を神聖視して神として祀った可能性が・・・?
その証拠に石版にはひらがなしか使われていません。
ただ解読が難しい書体なので読めるところは少ないです。
「わたしたちとともにある」「こんりゅう2828年」とのことなので、この時点で西暦の文化があることがわかりますね。
チトが「今からおよそ400年前に建つ」と言っていますが、石版は西暦表示のみ。
ということは、チトは正確な西暦表示での暦がわかっているということです。
デジカメの3230年という表示もチトの発言で正確だということがわかります。

古代人が滅んでしまったのかはわかりませんが、古代人自体が例えば記憶や意識をネットワーク化して肉体が必要なくなったのかもしれません。
だからその不死化の象徴である電子回路が崇拝されている・・・?
チトやユーリはその際に肉体を捨てることを選ばなかった人々の末裔?
石像の長く伸びた体の意味は?

イシイの目的地とは?

飛行機を製作して都市を出ることを決意して一人で頑張ってきたイシイ。
人類最後の飛行を目指す彼女の目的地はなんと「別の都市」だった。
第76空軍基地の航路図や高倍率の望遠鏡らしきもので観測したところ「対岸」がわずかに観測できたようです。
多層都市の高さは不明ですが、地続きで簡単に何処かへ行けるならとっくに行ってるはずだし地面に降りれるような状態じゃないはずですよね。
ということは、対岸も多層都市?
アーマードコアのスピリット・オブ・マザーウィルの数十倍・・・もっと大きいのかな?

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