「少女終末旅行」のひらがな文字を解読してみました!

Comic

作中のひらがな、4巻最後の絵日記などを解読してみましたよ!

少女終末旅行 4 (BUNCH COMICS)

・2017年10月10日 追記
アニメ始まりましたね!
幸せすぎます!
最近この少女終末旅行について簡単な考察記事を書かせて頂きました。
とんでも考察ですが、もしよければ併せてお読みくださいませ。

『少女終末旅行』 第1回 勝手に考察してみましたシリーズ
何の根拠もありません。

 

 

こんばんは、ALVAです。
先日発売日に買えた「少女終末旅行」の第4巻の最後のチトの日記を読みたくて、作中の独特なひらがな変形文字の解読をしてみました。
こういう部分もちゃんと設定がしっかりしていて本当に面白いですよね。

とりあえず表にしたので貼ってみますね。
手書き文字をもとになんとなく製作したので正確ではありません。

少女終末旅行 ひらがな表!

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クリックで大きく表示されます。

さらに一応記事用に2分割したものを。

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(権利上の問題があると思うので転載はしないようにお願い致します。)

权利属于漫画/动漫作品的原创作品
禁止转载未经许可的行为或编辑此图像来创建字体

(主に中国の方が勝手に色々なところへ転載を行ったり、この画像を切り貼りしてフォントを作成し配布したりしているようなのでGoogle翻訳を利用した注意文を追記しました。もともとこの翻訳表自体著作権的に問題があるかどうかも含めてよくわからないですので…念のため書いておきます。画像を作ったのは私ですが、当然この文字は原作者に権利があります。)

 

これが正確かどうかはかなり微妙なところです。
文字自体は4巻巻末のチトの日記に「ぬ」を除いた45文字は確認できます。(たぶん)
作中すべてを確認しましたがおそらくいまのところ「ぬ」は出てきてないと思います。
ではなぜ「ぬ」が入っているかといいますと、「ぬ」と「め」は似ておりこの世界では丸の部分は点になるのでこんなかんじかなーっていう想像です。

2017/01/12追記
未発見の「ぬ」ですが、コメントにてとくめい様より以下のご指摘をいただきました。

1巻4話「日記」のラストでユーリが日記に落書きをしたシーンですがユーリは「ごめんね」を間違えて「ごぬんね」と書いています。

確認しましたところ、たしかに「ご”ぬ”んね」と”ぬ”が出てきました!
とくめい様ありがとうございました!
読んでくださった皆様、ごぬんね!

追記ここまで

濁音は今のひらがなと同じように点々を文字の右側に書くのですが、よりピリオドに近い感じですね。
半濁音は点一つです。
拗音や促音に必要だったりする捨て仮名は同じように1/2~1/4ぐらいのサイズで書けばいいようです。

ひらがなの基本的な構造は変わりませんが、たとえば円を描くような部分は省略し点にしているなど円や曲線を極力使わないようにしていることがわかります。
楔形文字や甲骨文字のようになっていってる気もするので、進化したというよりはむしろ退化したようにも感じられます。
これは以前の考察で書いたように、文化の継承が戦争などで完全なものじゃなかったのではないかと思われます。

4巻巻末のチトの日記


きょうはおもいたってゆーにうんてん
をさせてみた。わたしだけうんてんするの
はふこうへいだ。でもあんのじょうゆーはへんなほ
うこうにはしってみぞにはまってしまった。
やっぱりゆーにうんてんさせるのはやめたほう
がいい。
いたをはさんでりたいをまわすことで
みぞからでることができた。

みぞ いた

わたしたちがたびをできるのはこのしゃ
りょうのちおかげだとおもう。こいつがなかった
らすぐにおなかがへってちからつきてしま
うだろう。たべもののかわりにねんりょうの
えねるぎーですすむことができる。


がんじょうな
とびらが
こわれている

あまりないたいぷのとびらにあながあいていた
なかにはいってみす(よ)うとゆーがいう。
かなりくらいのであまりはいりたくないがはいっ
てみることにする。ゆーのかんはいがいとただしい
こともおおい。
じょうぶなとびら。このなかはとしのきばん
なのかもしれない。


あのまちをでてから
はじめてひとにあった。
かなざわというらしい。
ちずをかにながらあるいて
いるという。でもうえにのぼる
とちゅうでちずはおちてなくな
ってしまった。かぜもつよかった
のでしたにおりてもひろいあつめることは
できなさそうだ。かなしそうだった。
わたしたちについてくるといったらどうしようか
とおもったがあっさりとわかれた。さんにんを
のせてににもつもこぶのはぎりぎりだしおとなの
おとこのひとはやっぱりこわい。
たぶんいいひとだったとおもうけ■ど。
それとわかれるときかめらをくれた。
すこしずつつかっていこう。このにっき
いがいのほうほうでなにかをきろくでき


るのはうれしい。
うえのかいそうはがいとうがついてい
てよるでもあかるいよるだった。
―――――――――――――――――――――――
きょうはまたゆめをみた。いつものように
ゆーとふたりでしゃりょうにのっている
んだけどなぜかうえにとしがなくて。
まわりがぜんぶあおぞらだった。
いつものようにふたりでずっとすすんでいった。

ずっとあおぞら


わっか へんなもよう


じいんのようなたてもののなかで
かみさまのぞうをみつける。そとにあった
ものよりだいぶおおきい。はいごのもよう
がひかっているようすはすこしこわかった。
しごのせかいがほんとうにあるのかないの
かはわからないけどしょくぶつやさかなが
たくさんいるのはいいなとおもった。
そとにはちいさいせき
ぞうもあってわたした
ちのこしぐらまでし
かないのもあった。
なぜかあたまのうえに
いしをのせているのも
あった。
ゆーがさらにいしをのせたりしていた。
いしをのせるとなにかいいことがあるのかもしれ
ない。そういうおまじないをなにかでよん
だきがする。


きょうはあんまりいどうするきにならな
かったのでうごかずにやすんでいた。
そういうひもある。

すこしとおくに
とうがみえるので
あれをのぼれば
うえにいけそうだ

ひるねをしていた。うまれたまちのゆめ
をみた。むかしのゆめをみることはたま
にあるけれどめがさめるとすこしかなしく
なる。それがもうにどとふれることのないば
しょだということをおもいだしてしまうからだ
ろうか。
わたしもゆーもまだちいさくておじいさんがいた。


おぼろげにおじいさんのへやがでてきたが
よくかんがえたらあるはずのないものがある。

――――――――――――――――――――――

つきのあかるいよるにへんなのみものを
ひろう。びう。とかいてある。それをのんだら
とちゅうからきおくがない。めがさめると
ひどくあたまがいたかった。あれはいったい
なんだったのだろう。でもすこしきもちよ

(少女終末旅行記 第四巻 P156-157)

こんな感じじゃないかと思います。
もし問題があればすぐに消去いたします。

この絵日記からは1巻で出会ったカナザワが大人の男性だから怖いと思っていたことや、おじいさんの話などが出てきていて興味深い内容となっています。
いつか1冊の本として読んでみたいですね。

 

1~4巻までの作中に登場する文字!

全巻を読み直しつつ、出てきた文字をひらがなで起こしてみました。
見落としや間違いも多数あると思います。
個人的には2巻の碑文が興味深いです。

 

第1巻

・P33「ばくやく」(飛行機の中で爆薬を見つけたとき)

・P34「こけいしょくりょう」(固形食料のパッケージ。下の文字は・・・?」

・P50「第七十二地上発電所」(漢字なので古代人の施設かも?)

P62

3420
わたしたちはもうなんにち■■■ 
もこのかいそうにとどまっ
ている。しかしどこかに
わたしたちがどこへむかっているの
かはわからないが。

←たてもの

じ■■■■■への(じょうそうへの?)
いりぐちはあるはずだ。

3423(?)
わたしたちはたてものにはいり
いりぐちをゆきでかためた。
もやせるゆうきざいがあった
のはさいわいだった。
つよいふぶき

ここでチトの発言では「”私たちは建物に入り入り口を雪で固めた” ”保温のために役に立つ”」と言っているが、日記には後ろの文がまだ書かれていないように見える。)
また、次のページの1コマ目の「”有機物の廃材があったのは幸いだった”」と言っているが、日記では「もやせるゆうきざいがあったのはさいわいだった」と書かれているように見える。

・P67「にっき」(チトの日記の表紙)

・P68~69
「河童 あくたがわ」
題名こそ漢字だが発電所の書体よりも記号化されており古代人の本ではないかもしれない。さらに著者の「芥川龍之介」の名も「あくたがわ」とだけ記されているようにみえる。

・P72
「にっき ちと」(日記の表紙がもう一度描かれており、名前が記されているのがわかる)

・P76
左側には


きたの
わたしたち
ゆくのだろうか

いまはる   わか
らない…

右側には似顔絵の下に

ごぬんね(ユーリが書いたため、”め”が”ぬ”になっている)

・P107「でんき」(かなざわの起爆装置)

・P120「れんらくとう○ 07」(連絡塔へ向かう道にあった看板。1文字読めない文字がある。)

第2巻

・P11「月島精機」(カメラに描かれている。メーカー名?漢字だがたぶんあっていると思う)

・P20「こけいしょくりょう」(1巻のものと同じだと思う)

・P29(神殿の中にあった碑に書かれた文字)

せかいはほろびゆく_しかし_おそれるひつようはない__
ほろびはつねにわたしたちとともにある_
すべてえはみぎからひだりえとながれいていくはずで
しうきよくこそゆいいつのしゆうてやくえん
でありすくいでもある。

ろ(3)にんのかみはひとびとあんじゅうの(次のページで文末の「の」判明)
ちにみちびきせかいをあかるくてらすだ(「ろう」という文末があるのが自然だが次のページにない)
こんりゅう2828ねん_

(ミスも多いかも。”終着点であり救いでもある”など)

・P30
そうけ(は)くの
おろじよう
もつをうわるを
たりあげう(まったく自信ない)

・P44「よもぎ」(壁のポスター)

・P56「ふかふか」(ベットの下)

・P88「水染式」(?・・・水じゃないかも・・・米?)

※コメントで頂いた情報から『染』じゃなく『柒(シチ・シツ・うるし)』という字だということがわかりました。謎 様ありがとうございました!

・P96




(チトの日記?メモ帳?)

・P122 P88と同じ「水」か「米」みたいな字。

・P130
ここにきてアルファベットの文が大きく出てきます。
これまでも様々な部分に少しだけ出てきましたけど・・・。
文自体は読めないですが、年号や複葉機であること、後部に方向舵・前部に昇降舵で2つのプロペラという特徴からライトフライヤー号だとわかります。
ライトフライヤーであれば「Wright Flyer」なので文字数も一致します。

・P133 チトとユーリとイシイの服の右胸部分に「こうくう」と書いてある?

・P139 「76くうぐんきち」(先程の服にも76の文字がありました)

・P154「いしい」(イシイの飛行機の設計図にある。署名だと思われる。)

第3巻

・P2「START」(英語は読めないので・・・たぶんです)

・P22「しお」「さとう」

・P30「粉」

・P33「さとう」

・P34「いもふんまつ.さとう.しお.」(その後も文字はあるが読めないです)

・P42「ちと」「ゆーり」

・P52「11そが11-おかひじき」(お墓の名前。一体何が入っているのか・・・。間違っていると思います。)

・P69「びう」(びーるのことみたい)

・P84「※解読不能※」(昇降機に書かれている文字)

※とくめい様よりコメントで解読情報をいただきました!
『08れんらく■■■■(ゆそうき? そもそも4文字なのか?)』
と、一部読み取ることができました ・・・完全に解読できないのは悔しいですが
塔の外観に08と大書してあったので、最初の2文字は数字の08で間違いなさそうです

とのことです。ありがとうございます!

・P107「火気厳禁」(漢字ですが変な記号も書かれています)

第4巻

・P103「09風力発電所」

・P117「静粛」などの普通に読める漢字

 

以上です。
今後、5巻から先が発売されれば追加していきたいと思っています。

ただ、現状4巻でほぼこの変形ひらがなは出てきていないんですよね。
逆に漢字を始めとする現代の日本語が出てきています。
ということは、上層へと向かうにつれてこの変形ひらがなは使われていないんじゃないかなーって思っています。
下層はチトやユーリのような新しい世代の人たちが生活していて、上層は古代の人の生活がそのまま残っていたり、隔絶されていた可能性もありますね。

地球は終わるみたいですが、これからどうなるのか楽しみすぎます!

コメント

  1. 匿名 より:

    解読、素晴らしかったです。作中で触れられてないところにも触れていてとても興味深い内容でした。
    一点だけ
    >文字自体は4巻巻末のチトの日記に「ぬ」を除いた45文字は確認できます。(たぶん)
    >作中すべてを確認しましたがおそらくいまのところ「ぬ」は出てきてないと思います。
    1巻4話「日記」のラストでユーリが日記に落書きをしたシーンですがユーリは「ごめんね」を間違えて「ごぬんね」と書いています。確認お願いします

    • ALVA より:

      とくめい様、コメントありがとうございます。
      ただいま確認しましたところ、「ごぬんね」となっておりました。
      まだまだ勉強不足ですいません、ご指摘助かりました。
      原文を残したまま、追記という形でコメントで頂いた部分の加筆を致します。
      ありがとうございました!

      • 進む より:

        うわー!ありがとうございます!
        2巻の飛行機のお話の時一コマだけ
        いしい•ちと•ゆーり
        って、翼に書いてあります。
        解読楽しみにしてます!

  2. 匿名 より:

    物語内で語られなかったチトの心情が分かり、とても興味深いですね。自分で解読するのは骨が折れそうだったので助かりました。

    • ALVA より:

      とくめい様、コメントありがとうございます!
      こういう謎の文字っていいですよね、ついつい読んでしまいます。
      次の5巻の限定特典などで「チトの絵日記」完全版をちゃんとした冊子で出してくれないかな、と密かに期待しています。笑

  3. 匿名 より:

    アニメ1話が素晴らしくて
    文字のことが気になりたどり着きました
    参考になります!

    • ALVA より:

      とくめい様コメントありがとうございます!
      まだアニメは観ていないのですが、新しい発見がありましたらすぐに記事にしますのでご期待ください:)
      マンガのほうもオススメですよー

  4. MKZ より:

    まさか同士がいたとは…
    自分もひらがな表を書き起こしました。

    • ALVA より:

      MKZ様、コメントありがとうございます!
      つい暗号とか変形された文字などは表にしちゃいますよね!
      私もスタートはいらないプリントの裏に表を書いた感じです。笑
      もし間違ってそうなところなどありましたら教えて頂けたらうれしいです。
      ありがとうございました!

  5. 匿名 より:

    こちらのひらがな表を参考にさせていただき、第3巻の昇降機に書かれている文字は
    『08れんらく■■■■(ゆそうき? そもそも4文字なのか?)』
    と、一部読み取ることができました ・・・完全に解読できないのは悔しいですが
    塔の外観に08と大書してあったので、最初の2文字は数字の08で間違いなさそうです

    • ALVA より:

      とくめい様コメントありがとうございます!
      確認してみましたが確かに”08”と”れんらく”という文字が読み取れました!
      構造物自体はひらがなを使う人類よりも前の人によって作られているような気がしますので、昇降機は後付のようですね。
      ビルの清掃会社さんが使うような昇降式のゴンドラのようなものかもしれません。
      貴重な情報をありがとうございました!

  6. 匿名 より:

    素晴らしい

    • ALVA より:

      ありがとうございます!
      マンガやアニメで『少女終末旅行』の素敵な世界に浸るときにほんの少しでもお役に立てたら光栄です。

  7. ra より:

    文字の解読をしてくださる方々がいると助かります
    こういったオリジナルの言語を解読すると見えなかった物語見え考えが変わりますね
    ぶっきらぼうなチトもやはり男性は怖いですとか…

  8. spanaくま より:

    自分もひらがな表を作ってました。しかし『ぬ』だけわからず…。
    ブログを読んで分かりました!ありがとうございます。
    『ごぬんね』だったんですね~。
    自分はアニメだけ見て興味を持ったんですが、原作も面白そうだとこちらのブログを見て思ったので集めようと思います。

    • ALVA より:

      コメントありがとうございます!
      やっぱり表を作る方が多そうですね!
      こういう終末世界系の作品が好きな方には多い傾向なのかもしれません。
      私も読めないのがイヤで作ったのですがやっぱり「ぬ」がわからず、コメントで教えていただきました。
      原作は緻密ながら走り書きのような美しい白黒の世界でとてもおすすめです。

  9. より:

    はじめまして 2巻p88の廃多脚戦車に描かれていた「水染式」のような文字ですが、
    染ではなく柒で 数字の7を表しているそうです。
    七式多脚戦車・・・みたいな感じなのかなーと
    水のような文字は、2巻p121の左上、p122のイシイさんの横の機械にも描かれているので、恐らく機械メーカーか何かのロゴマークではないかと思います。

    • ALVA より:

      コメントありがとうございます!
      なるほどこれは確かに「柒」ですね、完全に間違えてました>< 助かりました。
      そしてその前の「水」のような記号はロゴマークの可能性があるということですが、おっしゃるとおりだと思います。
      製造会社または所属する勢力、エリアなどを示すものかもしれませんね。
      記事の方も修正させていただきます。
      ありがとうございます!

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