10分ぐらいのショート映画専門配信サイト『SAMANSA』は低価格・短時間で大きな満足感が得られるのがいい

飽きっぽい君にも、わたしにもぴったりだね

Youtubeのショート動画を見るのが好きなALVAです、こんばんは。

ショート動画っていいですよね。
一瞬で見れるし、いろいろな「面白い」が短い時間にギュッと詰まっていて。

TikTokも好きですがYoutubeのほうがコメディ色が強くて好きです。

さてそんなショート動画無限閲覧マシーンと化しているとひとつの動画に行き当たりました。

新作コメディと書いてありますが、私の記憶では1~2年前に見た記憶がありました。

海外のCollegeHumorというチャンネルが作ったパロディ映像作品です。

これとっても面白くて、けっこう本物だと信じてる人もいるんですよ。

この動画はいわば予告編で本編はもちろん上述のCollegeHumorで見れるのですが、英語字幕があるとはいえ細かいニュアンスの翻訳は難しいです。

こういう短編コメディを日本語で楽しみたい!そんなあなたに朗報。

クラウドファンディングでスタートした『SAMANSA』という動画配信サービスをご存知でしょうか?

「もしGoogleが人間だったら」というショート動画見たことありません?

”短編映画”にフォーカスした新しい動画サービス『SAMANSA』

最大でも20分、中には数分~10分程度で満足できるショートムービーを配信しているサービス。

クラウドファンディングで日本人が立ち上げたサービスで各国の映画賞で受賞するような作品を中心に、他の動画サービスとは一線を画す「ショートムービー」のみを取り扱う特異な動画配信サービスです。

「ショートだから内容も小さくまとまってるんじゃないの?」と思いがちですが短いからこそ無駄を削ぎ落とし極限まで磨かれたシナリオと撮影・編集技法によって生まれた宝石のような作品もあれば、むしろ数分でだらだらっと余裕のある笑いを取りに来る作品までたくさん配信されています。

実は上述のSkypeCEOの日本語字幕付き予告編動画をアップロードしたのもSAMANSAなのです。
映画祭に出るような作品からYoutubeのコメディ動画まで幅広い作品があるのは嬉しいですね!

SAMANSAは日本のサービスですのでもちろん翻訳の精度は私が見た限りではかなり高めです。

しかもこれが重要なのですがなんと月額250円

この値段は安すぎます。

娯楽の拘束時間をどう捉えるか

私達が生きる現代には娯楽が溢れています。

映画、マンガ、ドラマ、アニメ、ゲーム……。

その中でもゲームは自分が能動的に関わることができるので少し違いますが、映画やドラマ、アニメは違います。

常に受動的に関わる必要があり、鑑賞中は常時拘束されてしまいます。

マンガや小説なら途中でやめることもできますが、特に映画は一気に見ないと作品の良さがわからないこともあり現代ではかなり過酷な娯楽になっていると思います。

もちろんそれが必ずしも悪いわけではないのですが、忙しい現代社会で90分以上の映画は殺人的に思えるときも。

えーっとあれがアイアンマンで、中の人がひげのイケメンで……そうだこれがキャプテン・アメリカ。あいつがソーで、復活したのがコイツで……。バットマンは出ないの!?

長い休暇とかならいいんですが、忙しい合間に見るべきではないものもあります。

その点「SAMANSA」で配信される作品は10分程度のものが多いため、スキマ時間に楽しむこともできます。

仕事の合間やちょっとお茶したい時間等にもピッタリ。
何と言っても間延びした作品が少ないので友達とちょっとの時間を使ってスマホで見れるのもいいです。
コメディ作品なら一緒に爆笑できちゃいます。

個人的にはコメディ目的で入ったがドキュメンタリーもおすすめ

映画だとアクションやコメディーが好きなので「SAMANSA」にもコメディ目当てで入りました。

とにかくシンプルで面白い作品が多く、サクッと見終わるので読後感(映画ですが)がとても良く次へ次へと見てしまいますね。

作品のクオリティはすべて高いのですが中にはマジで小学生の考えたアホみたいにシュールな作品もあります。

玉石混交というほどではないですが、石っぽいのもあります。笑

ただ石に当たっても「まあ短いしいいかぁ」ってなると思います。

せっかくですしいくつか作品紹介

『最後の決めゼリフが全く決まらない殺し屋2人 』

これは題名の通り。殺し屋がバチッと決まるセリフを言いたいのですがうまく決まらずどんどん事態はややこしいことに……!

『ミスター・インビジブル


どこか寂しげな雰囲気が漂う老齢の英国紳士が人々に冷たくされる日々。
時代に取り残されたような老紳士はまるで透明人間のように理不尽な目に合います。
しかし老人にはある理由があって……。

『The Gunfighter/ザ・ガンファイター』


ゲーム『The Stanley Parable』と同じ発想の作品。
本来物語を円滑に進めるはずのナレーションが登場人物に筒抜けになってしまっている世界のお話。
かなり下品な表現があるけどシンプルなアイデアにすべてを賭け、そして訪れる結末は必見。

英語(ものによってはスペイン語も)が理解できるなら実は必要のないサービス

『SAMANSA』の特徴はショートムービーを取り扱っていることですが、実はこれらのショートムービーは無料で公開されているものがほとんど。

原題を検索すれば大抵の場合ネット上で無料公開されています。

ショートムービーキュレーションサイトで有名なのが『Short of the Week』。
ここでもたくさんのショートムービーが無料で公開されています。

またYoutubeでも『SAMANSA』が取り扱っているショートフィルムを見つけることができます。

では『SAMANSA』の良い点はどこかと言えばやはり「日本語字幕がついている」こと。

日本語どころか英語の字幕すらついていない元の動画では細かなニュアンスやスラングは理解できません。

日本人向けに日本人がサービスを展開しているだけあって字幕におかしな点はありません。
時々ジョークがシンプルになっていたりしますが英語の音声で十分下品な表現なのは伝わるでしょう。

つまりこの高品質な日本語字幕にいくら払えるかというのがサービスの重要なポイントです。

そういう意味では250円というのは恐ろしく安い。
これが機械翻訳をちょっと手直しすればいいというならわかりますが、キャラクターごとに口調の違いや表現をかなり細かく翻訳しているのです。

私はこのサービスを安すぎると感じていますが、サービスの性質上値段を上げるよりも広く多くのユーザーに利用してもらいたいということなんだと思います。

課題は作品数とシステム周りか

現状「SAMANSA」には欠点らしいものは見当たりません。

NETFLIXライクなGUIはわかりやすく目的の作品を探すのも容易いです。

少し動作が遅いこと、全画面表示から戻りもういちど全画面表示にするとウィンドウinウィンドウ状態になってしまい全画面化できなくなるなど(私の環境固有の現象だとは思う)文句をつけようと思えばできなくはないが、概ね使いやすく満足。
むしろ大手のHuluのほうがひどいまである。

少しずつ増えてはいるようですがやはり作品数の少なさは気になります。

ショート映画なので作品数が増えても映像時間としてはNetflixやHuluの数百分の一程度と言っても過言ではないでしょう。
10分程度の作品が多いので120分前後の映画を大量にラインナップしている他のサービスよりもボリューム感はかなり小さく、基本的に連続作品もないので見たい作品を見終えるまでにトータル2~3時間もかからないことに。
ちなみに10分だと9分本編で約1分スタッフロールなんてこともあるのでさらに短いのでした。

コメディは特に時間が短いこともあり難しいですね

面白いショートを友達と見たいときにテレビなどの機器ではアプリがないのでブラウザを使わざるをえないのが残念。
テレビのブラウザでまともなのはほぼ存在しませんからね。

個人的にはSkypeCEO動画のようなYoutubeの海外映像作品に字幕をつけて流してくれるだけで充分なのでどんどん作品数を増やしていってほしいと感じました。

あとは日本語字幕しか無いところは気になりました。
ショートムービーは英語学習にぴったりだと思うので、英語字幕もつけられたら嬉しいですね。