いつかPS5が買えると思って1年半が経過してそんなでもなくなった話

けっこうそういう人いるんじゃないかな


2020年11月にPS5が発売されて1年と半年、まさかまだ抽選販売なんて気の狂った販売方法でしか正規に購入できないなんて思いもしなかったALVAです、こんばんは。

いったいいつになったら普通に買えるようになるんだ…!

なんて気持ちすらもう持ち合わせていません。

先日ネットニュースで「転売屋のせいでPS5が売れないとなんちゃらかんちゃら~」みたいな記事を見て「そういやPS5まだ買えてないじゃん」と思い出してこんな記事を書いています。

そう、その記事を見るまでPS5のこと完全に忘れてました。

抽選めんどくさいんだ

「PS5買えてな~~い。泣」

なんて言おうものなら「抽選申し込んでれば買えただろ」と言われそうですが、おっしゃる通り。

でも抽選申し込むのめんどくさいんだ。

なんでゲーム機買うのに抽選に申し込まなきゃいけないんじゃい。オプーナじゃあるまいし。
オプーナは面白かったけど。

これがPS4しか持ってなかったらもう少し必死に申し込んでたかもしれないのですが、そもそもPCでほとんどゲームやるのでPS4も半年ぐらい起動してない。

まあそんな奴はPS5買ってもしゃーないだろって思うかもしれませんが、そんなライトユーザーでも発売当初は欲しかったんですよ。
そう考えると同じようなユーザーへの販売機会をガッツリ取りこぼしてないですか?

なんでPSNアカウントやPS Store利用履歴で購入させないのか

これ当初からずっと言われてますけど、変な抽選会やるよりもこれまでのPSNアカウントの使用実績から購入権を与えてればこんな状態になってないんじゃないでしょうか。

小売店との関係もあるとは思うのですがPS4で一番遊んでいる人たちがPS5買えればそんなに不満も出ないと思うんです。

ただこの基準だと私はPS4ほとんど使ってないので買えないですが、それでもこの方法がゲーマーにとっては一番公平な気がするはず。

抽選だと人海戦術の転売ヤーとガチ勝負ですからね。

PSPlus加入期間でフィルタリングするとか、ユーザーのことを考えればできる方法もあったはずです。
転売対策はしょぼいシールだけであとは小売側の努力に全部丸投げというのは大企業のあり方としては微妙なところです。

作った端から売れるなら転売でもなんでもいいとは思ってないはずですが…。

小売のことを考えるなら例えばPSNアカウントから「購入申請」をして最寄りの家電量販店で購入する、というのも不可能ではないでしょう。

そもそもPS5独占タイトルがほぼない……

たぶんPS5に注目が集まらないのってこれが原因だと思うのですが独占タイトルがほぼ無いんですよね。

思いつく限りだと一瞬話題になった『Returnal』とかは面白そうでしたね。
TPSのローグライクで何度も死にながらループするゲーム構造はとても素晴らしいです。

あとは……。

あと…。

そう!『Demon’s Soul』だ!
フロム完全新作の……え?それは『Elden Ring』?
デモンズはリメイク?
そうだよね……PS3でやったことあるもん。

いや待て、アレがあるじゃないか!
『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』!
これは完全なPS5独占タイトルだ!
……元のFF7リメイクはPS4で、PS5はDLC追加されただけ?マジ?

リメイクばっかじゃねえか!

などと皮肉を言いましたが私自身PS5持ってないので『Returnal』しか(弟の)実機でプレイしたこと無いんですよね。
『ラチェット&クランク パラレル・トラブル』もPS5独占タイトルで人気があるんだとか。

とはいえ数えてみても5~6本、今年出そうなのが『FORSPOKEN』ぐらいですかね?
でも『FORSPOKEN』はPCでも出るんだよなあ。

年末にギリ間に合えば『ファイナルファンタジーXVI』あたりは出るかもしれません。

普及率の低さは独占タイトル参入の大きな障壁となる

PS5の普及率がどれほどかは定かではありませんが、2月の時点で累計出荷台数が1730万台とのこと。
昨年の7月の記事によると『Returnal』が56万本、『Ratchet&Clank:Rift Apart』は110万本とのこと。

httpss://www.gamesindustry.biz/articles/2021-07-28-ps5-is-the-fastest-selling-playstation-as-it-hits-10-million-sales-milestone

現時点ではわかりませんが、倍売れているとしてそれぞれ100万~200万本といったところでしょうか。

これを多いとするか少ないとするかはわかりませんが、少なくともPS5を買えなかった人は買えないわけです。

そうなると販売機会の損失としてPS5の供給不足は必ず足を引っ張ります。

ゲームを制作する側としては「PS5がないからゲーム買えない」という状況になるのは厳しいでしょうし、PS5独占タイトルはSONYの子会社かよっぽどいい条件をもらえないと二の足を踏んでしまいますよね。

だからPS5だけでなくPS4にも対応させるゲームが多いのだと思います。

このままPS5の普及が進まなければ独占タイトルに力を入れるサードパーティは大きく減少するのではないでしょうか。

図らずも家庭用ゲーム機からPCへの移行を促進させてしまったのでは?

PS2~PS3あたりの時代は確かにPCの性能がお世辞にも良いとはいえず、スペックもバラバラでした。

そなため多数のプレイヤーが同一の環境でプレイする家庭用ゲーム機は性能が安定しておりゲームを作る側もプレイする側も、両者にとってメリットが大きい存在でした。

しかしPS4発売前後にはPCの性能がある程度揃い、家庭用でリリースされるクオリティのゲームが十分にプレイできるように。

じゃあその頃にPCへプレイヤーが移動したかというとそういうわけではありませんでした。

日本ではPCでゲームをプレイするという文化があまり根付いておらず、ゲーミングPCなどはとてもニッチな存在で、ゲームはプレイステーションや任天堂でPCは仕事のものという考えが一般的です。

しかし昨今のPS5品薄とFPSゲームの普及などからPCでゲームをプレイするユーザーが増え、ゲーミングPCの売れ行きも好調です。

httpss://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1355673.html

つまり高性能ゲーミングPC並みのPS5が買えない人たちやタイトルに満足できなかった人々が、PCでその需要を満たしてしまっているのではないでしょうか。

「PS5が買えないならPCを買えばいいじゃない」ではないですが、高性能なPCならゲーム以外にも様々な趣味に使えます。

これは長年プレイステーションがたった一人で守り続けていた「ゲームするならプレイステーション」という日本人の固定観念を自ら破壊してしまったことに他なりません。

モデルチェンジも視野に入る時期

ゲーム機の歴史で欠かせないのがモデルチェンジです。

『PS2の場合』

SCPH-10000 2000/03/04
SCPH-30000 2001/04/18 世界統一仕様モデル
SCPH-50000 2003/05/15 i.Link端子がなくなるなどの変更
SCPH-70000 2004/11/03 薄型になりフルモデルチェンジ

『PS3の場合』

初期型 2006/11/11
初期型40GBモデル 2007/11/11 PS2機能などが削減されたモデル
CECH-2000 2009/09/01 フルモデルチェンジ
CECH-3000 2011/06/19 消費電力・コスト削減モデル
CECH-4000 2012/10/04 フルモデルチェンジ

『PS4の場合』

CUH-1000 2014/02/22
CUH-1200 2015/10/01 小さな変更、消費電力低減
CUH-2000 2016/09/15 値下げ・軽量小型化などのモデルチェンジ
CUH-7000 2016/11/10 Pro仕様の上位機種

ということで、モデルチェンジは頻繁に行われているようです。

PS5も小さな変更はあり、去年の8月に型番が変わっています。

この表を見てもらうとわかると思うのですが、SONYはPS3以降初期型の発売から約2年でフルモデルチェンジをしていることがわかると思います。

特にPS4の場合Proと無印だと性能がだいぶ違います。

PS5は2020年11月12日の発売から1年半が経過しており、数ヶ月で2年になります。
さすがにこの流通状況でモデルチェンジはしないとは思いますが、コストダウンや入手難となった半導体を別のものへ変更したタイプなどは出るかもしれません。
工数削減のために簡素化したモデルや、使う半導体を少なくしたりグレードダウンするために一部機能のない廉価モデルなどもあり得るかも。

逆に旧型PS5の在庫を転売屋に抱えさせて性能の上がったニューモデル出たらちょっとは溜飲が下がるかもしれませんが、半導体不足の今はちょっと厳しい気も。

そういうわけで新型が出るかもしれない発売2周年が近い今、わざわざ発売から2年近くたったモデルを血眼で買いたいって人は少なくなってるんじゃないなかなーって感じです。

家庭用ゲーム機の終焉を目の当たりにしているのかもしれない

SONYだけでなくマイクロソフトにも言えることですが、もはや家庭用ゲーム機の市場は拡大しないと考えているのだと思います。
VRでは力不足感があるので、なにかそれ以上の大きな技術革新がないとただ映像が綺麗になるだけで目新しい進化もありません。

PS5もXBOXも、PCで十分同じ体験ができるゲームばかりです。

その点ではSwitchは性能不足とよく言われますが、SwitchのゲームをPCに移植しても真価が発揮できるとは思えないものが多いというのは強みですね。

もはや家庭用ゲーム機の時代は終わるのかもしれません。
マイクロソフトかSONYのどちらかではなく、誰も勝者のいないゲーム機市場で全く別の競技を黙々と続ける任天堂という奇妙な構図が終点なのかもしれないですね。

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