Oculus GO ファーストインプレッションレビュー

どこへでも持ち運べて誰でも楽しめるスタンドアロンVRゴーグルは新しい世界への一日入場券。

Oculus GOでお手軽にVRを楽しんでいるALVAです、こんばんは!
使ってみて色々と思うところがあったのでファーストインプレッションレビューということで購入から3日程度での第一印象を書いてみます。
移り気な方なのでここに書いた評価は今後どんどん変化すると思いますが、純粋な第一印象を書いていこうと思います。

Oculus GOへの思いは以前書いた記事を見てもらえると嬉しいです。

Oculus GO注文しました!
Oculus GO注文しました!
やっとぶいあーるが!

書いてる人について

VRはじめてデース。
スマホをセットするゴーグルで少し見たことはありますが、視差の関係かあんまり立体的に見えませんでしたし、面白くありませんでした。

車酔いは子供の頃よくしていましたが、中学生ぐらいからなくなりました。
ゲームの3D酔いはあんまり起きないほうです。
視力は両目1.5なのでメガネは使っていません。
……この情報意味あるかな?ないかも!

VRに対する期待は大きめです。
なんかすごい世界でバーンって楽しくなる感じでしょ!
楽しみです!

Oculus GOが届きました

配達までの経緯は前々日の記事に書きました。
届くまで毎日FedExの追跡ページと睨めっこしているほど楽しみにしていたので、届いた時は小躍り気味でしたね!

表面は鏡面仕上げ、画像で見たときはピアノホワイトって感じかと思っていましたがかなり淡いグレーです。
真っ黒なものと違いカジュアルな感じでいいですね。
ゴーグルの重さは実測で470.7gでした。

リモコン。
シンプルですし、AAバッテリー(単3)1本を使用するので便利です。
また、電池も付属します。

付属品一覧。
充電用USBケーブル、説明書。メガネ用アタッチメント、電池、ストラップ、レンズ用ウェス。
シンプルですね。

セットアップは私にもできちゃう

こういう機器のセットアップは大抵難しい!
Amazon EchoもGoogle Homeも若干面倒でしたね。
でもOculus GOはかなり簡単でした。
アプリさえスマホにインストールすれば誰でもスマホ上の指示通りにするだけでセットアップ完了。
本当に便利です。
反面、スマートフォンがあることが大前提なので極少数の人にとってはちょっと悲しいかも?
まあ誰でも持ってる時代ですし、ほぼオッケーでしょう。

まずインストールしたアプリ

とりあえずインストールしてみたのが『Epic Roller Coasters』でした。

httpss://www.oculus.com/experiences/gear-vr/1644126292264565/

やっぱりVRといえばコースター系ですよね!
ということでインストールしてみました。

まだ使い方もわからない状態でとりあえずプレイしてみた結果。

正直に言います。微妙でした。
画質は荒く、テクスチャはのっぺりです。
落ちてくる岩は岩としての質感など無くきなこおはぎのようなレベル。
無料ですからしょうがないとは思いますし、DLCは有料で面白そうなステージもあります。
ですがVRだからといってこのクオリティでも「おすすめ」に載るレベルなのだとしたら…!Oculus GO自体の性能の問題もあるとは思うのですが…。
あとで知ったのですが普通にコースター動画を3Dで観たほうが面白かったです。

かなりのダメージを受けながらついでにインストールしておいた『Blade Runner 2049: Replicant Pursuit』をプレイ。
そしてついに私は新世界へと足を踏み入れました。

『Blade Runner 2049: Replicant Pursuit』

httpss://www.oculus.com/experiences/gear-vr/1558723417494666/


映像を観てもピンとこないと思いますが、これほど「乗っている感」を感じたのはびっくりしました。
空中に浮き上がる時に「…!」と軽い悲鳴が出ちゃうぐらいでした。笑
内容はただ決められた映像を見せられるだけなのですが、首を振れば周りを見ることができて上を向けば都市の隙間から夜空が、下を見れば怖いほどの立体感で死を感じさせます。

すぐそばを通り過ぎる未来の空飛ぶ車!
目の前で起きてるかのようなリアルな空中カーチェイス!
迫力…はあんまりないけど軽機関銃らしきものを連射する僚機!

これには正直かなり感動しました。
個人的にゲームは投資の少なさからかがっかり感が強いので、こういう映像系のほうが嬉しいです。

Gala360 – See the World

httpss://www.oculus.com/experiences/gear-vr/1039691276148629/

次に見たのがこちら。
『Gala360』というアプリで様々なプロやアマチュアのフォトグラファーが撮影してくれた全方位画像を楽しむことができるアプリケーションです。
無料でも多少楽しめますが、Premium membershipは390円でした。
恐らく買い切りだと思いますが、月額でも気にならないぐらい最高の体験ができました。
まず見たのはロンドンのビッグベン!
夜のビッグベンは本当に美しくて最高でした。
人生で一度は見たかったそれも夜のビッグベンを間近で見るという体験ができただけでも大興奮!
次に見たのがローマのコロッセオなど。
撮影者の方がナレーションで色々と説明してくれます。
英語が苦手なので断片的にですがグラディエーターが野生動物と戦ったんだよみたいな感じで若干わかりました。笑
こちらも明け方のようで、人の少ない時間にわざわざ撮影してくれているようです。
これだけでも買った価値があったなーと思えました。

ヨセミテや清水寺なども楽しく見学できて最高です!
行ったことのない場所に瞬時に行けるのは凄いことですよね…!

Project Rampage VR

httpss://www.oculus.com/experiences/gear-vr/1574691725971480/

ゴリラになって戦うゲーム。
街を壊すゲームですが、動かし方が直感的で面白いです。
ただ目が疲れます。笑
画質的にはPS2とかPSPぐらいなので、立体視という点のみ目新しいです。
初期の頃の地球防衛軍とかを彷彿とさせる殺風景な同じ建物の並ぶ都市。

ブラウザでYoutube

Oculus GOにはせんようのブラウザが搭載されており、Youtubeも視聴できます。
VR動画も観ることができるのでかなり遊べます。
いちばん面白かったのがバーチャルユーチューバーさん!
Vtuberと言われるジャンルの動画ですね。
3DモデルのキャラクターでYoutuberのようなことをするという最近流行りのやつなのですが、3Dだからというのもありかなり親和性が高いと思いました。
キズナアイちゃんが目の前でワイワイ話しているのはなんか…いい…!笑

ゲーマーということで猫宮ひなたちゃん、シロちゃん、ヨメミちゃんあたりは視聴したことがあったのですが、フェイスアップよりも全体で映るもののほうがVR的には良いと思いました。
VR映像で出してるVtuberさんもいるようなので、今度見てみたいです。

Huluは見れないけどNetflixは観れる!

ブラウザでHuluを見ようとしましたがダメっぽいです。
Netflixは専用アプリを使うと仮想リビングで観れるようなので再契約しようかなーって思ってます。
とはいえ寝ながら使ったりするのは装着感の関係で微妙かなぁとも。
やっぱりこれから暑くなるし蒸れそうで嫌ですね。

Oculus GOの良いところ

・お値段が安い
3万円以内に収まるスタンドアロン型ということで普及しそうな予感がします。

・音がすごい
イヤホンをしなくても立体音響で音質もよく大満足でした。
耳塞いでないのに耳元で流れるからすごい。
VR画面なくてもいいからこの仕組みでBluetoothヘッドフォン出してくれませんか!?

・お手軽
ケーブルがないのでお手軽に使えてます。
最悪壊れても値段的に痛くないのもお手軽さにプラス。

・リモコンが直感的
リモコンを使用することで様々なアクションができ、ゲーム内では銃や棒などプレイヤーにとって世界に直接接触できるデバイスとして、ブラウザなどではマウスの代わりに使えます。
直感的に使えてしかも精度は高いです。

・思ったよりサクサク動く
性能的にはちょっとしたスマホぐらいだったのであまり期待していませんでしたが、ブラウザからゲームまでサクサクうごきます。
ダウンロード中などは重くなりますが、そうでない限りかなり安定した動作を実現しています。

・バンドの固定能力の高さ
ゴーグルを頭に固定するバンドはとても良くできていると思いました。
付けていて痛かったり違和感があったりすることもありますが、我慢できるレベルです。
頭の大きさに合わせてかなり簡単に可変できるので友人や家族に貸すときも便利ですね。

Oculus GOの微妙なところ

・あくまでスマホVRの延長線
スタンドアロンで凄いとはいえあくまでスマホをセットする手間がなくなり専用機器になっただけでスペック的にはそれほど高くはありません。
VIVEやRIFTのようなハイエンド機と比べるのは間違いです。

・対応アプリ以外は動作すらできない場合がある
Huluのように観ること自体が難しいこともあります。

・スクリーンショット機能が頭悪すぎる
あまりきつい言い方は好きではないのですが、Oculus GOのスクリーンショット機能はハイテクVRに相応しくない前時代的なものです。
スクリーンショットを撮りたくなったらメニューを開き、スクリーンショットを撮るというボタンを押して、元の画面に戻り(しかも見ていた方向がリセットされる)5秒後に撮影されます。
つまり昔のカメラに付いていた「セルフタイマー」です。
こんな直感的に使えるデバイスなのにここだけローテクでなんだかおかしくなります。笑
本体にPS4やSwitchのように「シェアボタン」を1個取り付けてしまえば済む話のように思えますが。

・シェア方法がフェイスブック固定?
まだちゃんとは調べていませんが、先程書いた通りセルフタイマーで苦労した写真はフェイスブックでしかシェアができないようです。
なのでFBにシェア、その画像をPCやスマホで保存してTwitterなどにアップロードしなくてはなりません。
親会社がFBなのでしょうがないけど、ユーザーに不便を強いる姿勢はどうかと思います。
飛ぶ鳥落とす勢いのFBなのでも今は厳しそうなのでしょうがないかもしれませんね。

・ごろ寝プレイはアプリによる
ほとんどのアプリが地面に対して平行に360度を正面として作られており、真上に正面表示できるものはとても少ないです。
ブラウザとNetflixぐらいでしょうか。
スタンドアロンでこそのごろ寝プレイはアプリ次第です。

VRゲームの課題?

・目線の高さ
プレイしてみて思ったのは実写系の場合は目線が高すぎると思いました。
360度パノラマ写真なども頭上で360度カメラを使用する関係で目線が異様に高く、その場にいるというよりはギネスクラスの長身になったかのような違和感があります。
これはゲームでも一部存在しています。
私は身長がかなり高いほうなので、これで違和感があるのであれば大抵の人が感じているのではないかと思いました。
目線が高い割に家屋のサイズはなぜか若干小さめに感じられて、階段を上り下りする際は妙な浮遊感と天井との距離感で別の恐怖が湧き上がります。笑

・視点切り替えの多用
あとは視点をコロコロ変えるのはユーザー側からはかなりキツく感じます。
主観で始まったら最後まで主観でお願いしたいです。
いろいろと見せたいのはわかるのですが、視点が飛ぶ度にユーザーへの負担が重なります。

・ゲームプレイ時の姿勢
座位なのか立位なのかを明示して欲しいとも思いました。
座ったまんま前方ばっかり見ていたら妙な声がして何かなーと思ってたらあとで後ろからゾンビみたいなのが迫っていたことがわかりました。笑
座位で後ろ向くのは辛いので…。
ただアプリによっては「座ってプレイしてね」と書いてあるものもありました。

・見る場所多すぎ問題
360度だからこそ「見て欲しい」と思うものがあるなら演出で視線誘導して欲しいと思いました。
同じくホラー系のゲームで風船が流れていき、風船に視点を集めてから恐怖演出をするというのはとても良かったです。
ですがどこかで叫び声が聞こえてブンブン首を振ってるうちに演出終了というのは思わず笑ってしまいました。笑

・リアル系のゲームの画質はひどい
ゲームなどの画質については現状では低いと言わざるを得ません。
PS4などの画質に慣れてしまっているとその差は大きく目立ってきます。
多くのゲームが360度立体視を実現しつつもPS2~PSPレベルの画質でした。
そもそもOculus GO自体がそれほど高いスペックではないので仕方のない部分はありますが、VIVEやRIFTならPS3~PS4レベルのクオリティになるのかどうかは持ってないのでわかりません。
『Fallout4』のようなゲームもVR対応してますしそういったタイトルでは画質は良さそうです。
ゲームの場合質は資金力に大きく左右される部分ではありますから、今後は大手の参入を待つしかないと思います。
そのためゲームよりも実写の全天球カメラの写真を観るほうが面白かったです。
とはいえ子供の頃にプレイして憧れた『デビルサマナーソウルハッカーズ』に登場する仮想世界「パラダイムX」の雰囲気を感じることができました。テクスチャの質感はセガサターンの頃のゲームであるソウルハッカーズに近いレベルなのでそういう意味ではリアルな気も…。
トゥーン系のゲームの場合はそれほど画質は気にならないのですが、現実感がないのでそれほど没入できる感じはしません。
ただタイトルによっては画質とか関係なしに没入感がある場合もあるので画質が全てではないと思います。

未来を2万円ちょっとで購入するかしないか

VRはパプリカ風に言えば新地平を照らす太陽の王子様です。
いずれ様々な方法や技術によってVR機器が安価に普及することでしょう。
PCモニターを何台も買ってマルチディスプレイにする必要もなく、大きなテレビやプロジェクターを買うこと無く映画館にいるかのような大迫力の映像が見れるようになったりするはずです。

その遠くない未来に一歩踏み込むための約2万円は高いでしょうか安いでしょうか?
私は安かったと感じました。
確かにスタンドアロン型でこの値段のため、まだまだチープな感じは否めません。
ですがVRの楽しさや魅力を体験するには十分でした。

ホラーコンテンツをプレイすれば、目の前に迫る恐怖を肌で感じます。
ジェットコースターは感じるはずのない落下感で手を握ってしまいます。
行ったことのない街の全天球画像を見れば異国の香りまで錯覚するほど。

私は今後数年で世界が変わるほどVRが大きく普及するんじゃないかなーと思っています。
ただそのためには普及が重要なので、VR関連の企業さんには頑張って欲しいですね。
でも本当に重要なのはユーザーがVRを使ってなにか新しいことをするっていうのが大事かもしれません。
それこそバーチャルユーチューバーさんたちのように、VR空間で歌手やアーティストさんがパフォーマンスをしたり、セカンドライフのようにVR空間に家を持って街が形成されて楽しく暮らすなんてことも?

そしてさらに普及が進めば在宅での会議参加や仕事ができるようになるかもしれません。